time goes by

機内持ち込みサイズのスーツケースひとつで、気ままにひとり旅。
日付変更線を越えて、さて、次は何処へ・・・。

Wien 2008/ 今度の舞台はウィーン

2009-06-30 | Austria

フジテレビ系の人気ドラマ 『のだめカンタービレ』 が、映画化されます。それもなんと、第一弾と第二弾を製作、2本同時に撮影中なのだそうです。
第一弾が来年のお正月、第二弾が来年の春に、全国東宝系にてロードショーとのことです。
そして、今回もスペシャル・ドラマに引き続き、物語の舞台はヨーロッパで、各国を飛び回っているようです。
既にスロバキアでの撮影を終え、丁度先週末にウィーンやチェコのブルノでロケが行なわれたばかりです。
2本にしたのは、中身が濃すぎてとても2時間では収まりきれないからだそうで、のだめと千秋のその後はもちろん、映画ならではの大スクリーンと音響で、演奏シーンも楽しめそうです。

ウィーンで日曜日(6月28日)にコンサートの様子を撮影したのが、このウィーン楽友協会 [Wiener Musikverein / Music Club in Vienna] です。
ここは、クラシック音楽関係者による団体の本部になっています。
恐らく撮影は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地として知られる、“黄金のホール” と呼ばれる大ホールで行なわれたことでしょう。

Szentendre 2008 / ムーン・ウォーカーの最期

2009-06-28 | Hungary

去る6月25日、世界中の誰もが彼の名を知り、誰もが一度は彼の歌を聴いていると言っても過言ではない大スター、マイケル・ジャクソン [Michael Jackson] が他界しました。満50歳でした。
彼は、人々から “The King of Pop” と呼ばれていました。文字通り、ポップス界の王です。
11歳でメジャー・デビューし、約14分のミュージック・ビデオ 「Thriller」 で一世を風靡し、ムーン・ウォークを披露し、数々の伝説を生んでトップ・スターに上り詰めたポップス界の貴公子でしたが、ここ何年かは “貴公” ならぬ “奇行” ぶりが印象に残っています。
そして来月、ロンドンで “ファイナル・カーテン・コール” と称した公演が、追加公演を含めて28公演行なわれる予定でした。
世界中の音楽ファンが、彼の死を悼んでいることでしょう。ご冥福をお祈りします。

マルチパン(マジパン)が盛んに作られている、ハンガリーのセンテンドレにあるマルチパン博物館 [Szabó Marcipán Múzeum / Marzipan Muzeum] には、マルチパンで出来た等身大のマイケルが展示されています。


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Paris 2009 / 聖なる礼拝堂

2009-06-25 | France

ノートルダム大聖堂と同じ、パリ中心部のシテ島にあるサント・シャペル [Sainte-Chapelle] は、ルイ9世の命により1248年に王宮の礼拝堂として造られました。
サント・シャペルとは “聖なる礼拝堂” という意味で、ゴシック建築の教会堂は2層に分かれています。
下層は天井が低く、下々の者たちの礼拝堂として、そして上層の王家のための礼拝堂は、美しいステンドグラスが一面を埋め尽くしています。
狭い螺旋階段を昇って礼拝堂に一歩踏み込むと、それはそれは息を呑むほどの美しさに目を奪われ、ため息が出ます。
自然の光が多いほど美しさが増すので、お天気の良い日の太陽の光が射し込む午前中に行くのがおすすめです。

Paris 2009 / パッサージュ

2009-06-23 | France

パリには、パッサージュ [Passage] と呼ばれるガラスで覆われた屋根付きのアーケードがたくさん点在します。
パッサージュの始まりは18世紀後半頃で、パリの都市計画の一環として造られました。
ガラス屋根から射し込む日差しの明るさは、外とは変わらぬ空間が演出され、屋根付きなので雨の日は濡れずにショッピングができることから、パリの住人たちにとってとても人気の場所で、観光客もたくさん訪れています。
ガラス屋根や地面のデザインにそれぞれ個性があり、建ち並ぶ商店もレトロな雰囲気が残っています。

これはオペラ・ガルニエからメトロでふた駅のところにある、パリ最古のパッサージュ・デ・パノラマ [Passage des Panoramas] です。
サロン・ド・テ(ティー・サロン)やカフェ、パティスリー、アンティーク・ショップなどが軒を並べ、ひとつの街のような雰囲気は、古き良き時代を彷彿させます。

Praha 2008 / 天まで届くように・・・

2009-06-22 | Czech

プラハ城内にある聖ヴィート大聖堂 [Katedrála sv. Vita / St. Vitus Cathedral] の中は、とても天井が高く、その高さは34mあります。
網目状にリブが交差するヴォールトの天井に、更に垂直の柱を立てることによって、上へ上へと伸びるように建築されています。
これは、人々を神の元へといざない、より天に近付けるようにという願いを表しています。
チェコの王子の守護聖人聖ヴァーツラフは、ここに眠っています。


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Wien 2008 / 世界一美しい図書館

2009-06-20 | Austria

ウィーンの国立図書館 [Nationalbibliothek / National Library] は、“世界一美しい図書館” と言われています。
ホーフブルク王宮 [Hofburg Imperial Palace] の敷地内にある旧宮廷図書館で、バロックの内装はとても豪華絢爛です。
図書館の真ん中には、カール6世の命によって作られたメインホール “プルンクザール” があります。
プルンクザール [Prunksaal / Splendor Hall] とは、豪華なホールという意味で、中央にはカール6世の大理石像、ドーム型の天井にはカール6世を表現したカラフルなフレスコ画が描かれています。


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Chartres 2009 / バラ窓

2009-06-16 | France

ステンドグラスの美しさで知られるシャルトルのノートルダム大聖堂 [Cathédrale Notre-Dame de Chartres] の、北のバラ窓です。
バラ窓とは、ステンドグラスで作られた円形の窓のことで、特にゴシック様式の教会建築に必ず見られ、放射状に伸びた形がバラの花に似ていることからそう呼ばれています。
バラ窓は、“奇しきバラの花” と言われている聖母マリアを暗示していますが、このバラ窓には、聖母マリアの栄光が描かれています。


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Paris 2009 / パリ発祥の地

2009-06-14 | France

パリの中心部に位置するセーヌ河の中洲、サン・ルイ島 [Île Saint-Louis] は、ノートルダム大聖堂があるシテ島と並んで、パリ発祥の地と呼ばれています。
17世紀のたたずまいが残る、古くから貴族や著名人らが暮らす静かな高級住宅街で、土曜日の朝の8時半頃は、メイン・ストリートでもこのように全く人通りがありません。
10分も歩けば、島の端から端まで行けるほどの小さな島です。
サン・ルイ・アン・リル教会の塔が見えるこのサン・ルイ・アン・リル通り [Rue Saint-Louis-en-L'Île] には、有名なアイスクリーム屋さん “ベルティヨン” があり、お昼前頃から行列ができ始めます。

★ベルティヨンは、夏休みや春休みなど、長期休暇をよく取るので、お出かけの際はご注意を!


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Rome 2008 / 古代ローマの神殿

2009-06-11 | Italy

小説および映画 『天使と悪魔』 で、ガリレオの著書に隠された暗号をヒントに、ハーヴァード大学教授ロバート・ラングドンが最初に向かったのが、ここパンテオン [Pantheon] です。
紀元前25年に初代ローマ皇帝アウグストゥスの側近、マルクス・ウィプサニウス・アグリッパによって建てられた最初のパンテオンは後に焼失し、現在のパンテオンは、第14代皇帝ハドリアヌスによって、118~128年に再建されました。
今から1800年以上も前の建物ですが、現存する古代ローマ時代の建造物で最も保存状態が良く、ほぼ当時のままの姿で残っています。
正面には、この太いコリント式の花崗岩の円柱が16本並んでいて、遥か昔の想像を絶するほどの建築技術は、息を呑むほどです。
元々はローマの神々を奉る神殿でしたが、後にキリスト教の聖堂となり、37歳の若さで亡くなった、ルネサンス期を代表する画家・建築家ラファエロ・サンティ [Raffaello Santi] は、ここに眠っています。


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Chartres 2009 / 教会建築の大傑作

2009-06-10 | France

フランスのウール河 [Eure] とロワール河 [Loire] に挟まれた地域、ウール=エ=ロワール県 [Eure-et-Loir] の県庁所在地シャルトル。
中世の家並が残る小さなこの街は、フランス国内で最も美しいゴシック建築のひとつで中世教会建築の大傑作と言われている、ノートルダム大聖堂 [Cathédrale Notre-Dame de Chartres] で知られています。
これは、大聖堂の北側扉口とバラ窓、そして北の鐘楼です。
写真にはふたつしか写っていませんが、扉口(ポルタイユ)は3つあり、それぞれのタンパン(教会の入口の扉上半円形部分の彫刻のこと)は、「受胎告知」 や 「聖母戴冠」 など聖書の物語を表す彫刻で飾られています。


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Kutna Hora 2008 / ピンク色の教会

2009-06-08 | Czech

チェコ、クトナー・ホラの旧市街にある、バロック様式の美しい聖ヨハン・ネポムック教会 [Kostel sv. Jana Nepomuckého / Church of St.John of Nepomuk] は、教会には珍しいピンク色をしています。
18世紀に建てられたこの小さな教会は、狭い車道沿いに民家に挟まれるように建っていて、内部も淡い色のフレスコ画で装飾されていました。


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Paris 2009 / 鉄の貴婦人

2009-06-07 | France

エッフェル塔 [Tour Eiffel / Eiffel Tower] は錬鉄製の塔で、その部材はとても多く、細部に渡って鉄骨が組み合わされていて、間近で見るととても美しい模様のように見えます。
それはまるで鉄のレースのようで、“鉄の貴婦人 [Dame de Fer] ” とも呼ばれています。
しかし、今でこそパリのシンボルとして街には欠かせないランドマークとなっていますが、建設当時はその奇抜な外見が景観を損ねるとして、“エッフェル塔建設はパリの恥だ” とまで言われていました。
そんな酷評も、時代の流れと共にパリの街に溶け込み、人々に愛され、1991年にはセーヌ河周辺の世界遺産として登録されました。


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Wien 2008 / Cafe Hawelka

2009-06-05 | gourmet

ウィーンの老舗カフェのひとつ、「Café Hawelka」(ハヴェルカ)です。
かつて、第二次大戦直後のウィーンに出現した、奇妙な幻想絵画を描く画家たちの一団 “ウィーン幻想派” の画家たち(フンデルトヴァッサーやヴォルフガング・フッターら)と、彼らの周辺の人たちの溜まり場だったカフェです。


戦前から内装が変わっていないという店内は、煙草のけむりがモクモクとたちこもり、壁には一面、コンサートや演劇、映画などのポスターが隙間なく張り巡らされています。
今でも芸術嗜好の学生たちの溜まり場となっていて、昼夜を問わず常連客らでいつも混んでいます。


ウィーンのカフェで、コーヒーと言えば、この “メランジェ” が定番です。ふわふわに泡立てた温かいミルクとコーヒーが、半々に入っています。
そして、このようにお水と一緒にシルバーのトレイで出されます。スプーンをグラスの上に置くのも、ウィーン流。


【Café Hawelka】

住所 ; Dorotheergasse 6, 1010 Wien, Austria
HP ; http://www.hawelka.at/ (ドイツ語・英語)
OPEN ; 8:00~26:00、日祝10:00~26:00 木曜休
ウィーンの目抜き通りグラーベン [Graben] の、ケルントナー通り [Kärntner Straße] から数えて3つ目の通り(ドロテアガッセ [Dorotheergasse])を左に入ってすぐ。
また、ドロテアガッセにある、オークション・ハウス “ドロテウム” [Dorotheum] から北へ歩いて行くと、左側にあります。

Rome 2008 / 大天使ミカエル

2009-06-03 | Italy

映画 『天使と悪魔』 を観てきました。
劇中に登場したところは、殆んど全部訪れたことのあるところでしたので、こちらでも紹介して行こうと思います。

こちらは、クライマックスで舞台となるサンタンジェロ城 [Castel Sant'Angelo] の中心の塔の上に立つ、大天使ミカエルの像です。
サンタンジェロ城は、バチカン市国に隣接したローマのテヴェレ河の右岸にあり、バチカンの軍事的な要塞として、また教皇の避難所や牢獄として使用されていました。
剣をさやに収めるこの像には、教皇グレゴリウス1世の前に大天使ミカエルが現れて、ペストの終焉を告げたという伝説があります。
映画では、上空からだんだんとこの像に迫ってくる映像が流れます。

London 2004 / 150年の歴史

2009-06-02 | UK

先日5月31日、ロンドンのテムズ河畔にある、ビッグ・ベン [Big Ben] の愛称で知られる英国会議事堂(ウエストミンスター宮殿)の時計塔が、時を刻み始めてから150周年を迎えました。
ビッグ・ベンの時計は人力で週3回巻くぜんまい式ですが、その正確さには定評があり、今も休むことなく毎日正午に “キーンコーンカーンコーン” という 「ウエストミンスターの鐘」 を鳴らし続けています。