time goes by

機内持ち込みサイズのスーツケースひとつで、気ままにひとり旅。
日付変更線を越えて、さて、次は何処へ・・・。

Paris 2009 / マリー・アントワネットの牢獄

2010-05-13 | France

パリ1区、シテ島の西側にあるコンシェルジュリー [Conciergerie] は、14世紀後半に牢獄として使用されていました。
ライトアップされた黄金に光る夜の姿は、不気味ささえ感じられます。
フランス革命の時に幽閉されていたマリー・アントワネットは、後にここに移され、処刑までの日々を送りました。
コンシェルジュリーの中は見学でき、アントワネットの牢獄部屋が再現されています。

Paris 2009 / ユトリロ通り

2010-04-29 | France

モンマルトルといえばユトリロと言えるほど、エコール・ド・パリの画家モーリス・ユトリロ [Maurice Utrillo] は、モンマルトルの風景をたくさん描きました。
この街の殆んどを、階段と急な坂道が占めています。
名前の由来はわかりませんが、ここはその名もユトリロ通り [Rue Utrillo] です。


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Paris 2009 / モンパルナス界隈

2010-03-29 | France

パリのセーヌ河左岸14区にあるモンバルナスには、商店やスーパーマーケット、レストラン、カフェ、ホテル、映画館、アミューズメント施設などとオフィス・ビルが集結していて、商業とビジネスの拠点として栄えています。
そして、エコール・ド・パリの時代の芸術家たちの中心地としても有名な場所で、今も営業を続けている当時からの老舗カフェもあり、夜遅くまで賑わっています。
これは、モンパルナス駅近くのオデッサ通り [Rue d'Odessa] で、いろんな国のレストランが集中している通りです。
またこの界隈は、クレープリー(ブルターニュ地方生まれのそば粉のクレープ “ガレット” を提供するお店)の激戦区で、何軒も立ち並んでいます。

Rouen 2009 / 近代的な教会

2010-02-21 | France

百年戦争でフランスを勝利に導いたにも関わらず、異端者とされてルーアンで火あぶりの刑になってしまった悲劇の英雄ジャンヌ・ダルク [Jeanne d'Arc] に捧げられた、聖ジャンヌ・ダルク教会 [Église Saint-Janne d'Arc] です。
とても教会とは思えぬ近代的な造りで、まるで国立代々木競技場のような形をしています。
この外観は、うろこ状のスレートや銅製の屋根で海をイメージしているのだそうです。


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Paris 2009 / ノートルダムのうしろ姿

2010-01-16 | France

映画 『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』 を観てきました。
前編はパリが舞台なので、いろいろな場所が出てきます。
中でもエッフェル塔の次にたくさん登場したと思ったのが、このセーヌ河越しのノートルダム大聖堂 [Cathédrale Notre-Dame de Paris] の後陣です。
フライング・バットレスという、空中にアーチを架けたように屋外に張り出された飛梁が特徴です。


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Paris 2009 / オペラ座の大サロン

2009-11-26 | France

オペラ座 [l'Opéra] と呼ぶ方が一般的な、パリのガルニエ宮 [Palais Garnier] の内装は、とってもゴージャスで、それはそれは目を瞠るほどの豪華絢爛さに満ち溢れています。
中でも、このグラン・フォワイエ [Grand Foyer] という大サロンの煌びやかさは、本当に息を呑むほどです。
ここは、幕間に観客がワインやシャンパンを飲みながらくつろぐ場所で、かつては上流階級の社交場やミーティング・ルームとして使われていました。
こんな場所で幕間の時間を楽しむには、相当のドレス・アップをしないとつり合いませんね。


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明日から旅に出ますので、しばらく更新をお休みします。
今回の行き先は・・・・・女王陛下の国です。

Chartres 2009 / 王の扉口

2009-11-16 | France

世界遺産に登録されている、フランス、シャルトルのノートルダム大聖堂 [Cathédrale Notre-Dame de Chartres]。
その中央扉口は、“王の扉口” と呼ばれています。
タンパンの中央にいるのが荘厳のキリスト、そして両脇にいる翼の生えた人と動物は、福音記者を表す4種の象徴です。
左上の人がマタイで、その下の獅子はマルコ、右上の鷲はヨハネ、その下の牡牛はルカの四福音記者を象徴しています。
そして、下には十二使徒像が並んでいます。数えると14人いますが、両端のふたりは十二使徒ではありません。

※タンパンとは、教会や大聖堂の建物入口上にあり、横木とアーチによって区切られ、彫刻で装飾された半円形や三角形の壁面のことです。
タンパン [tympan] はフランス語で、英語ではティンパヌム [tympanum] です。


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Paris 2009 / パリのメトロ

2009-11-07 | France

パリのメトロは1号線から14号線まであり、市内を東西に結ぶライン・カラーが黄色の1号線が、1900年にパリ万博にあわせて最初に開通しました。
こちらは、8号線 [Ligne 8] のフェデルブ=シャリニー駅 [Faidherbe-Chaligny] です。
ライン・カラーが薄紫の8号線は、アンヴァリッド [Invalides]、コンコルド [Concorde]、オペラ [Opéra] を経由し、バスティーユ [Bastille] を通ってヴァンセンヌの森の入口でで市境を越えます。
駅のホームは各駅でデザインが異なりますが、写真のように壁がアーチ型になっている駅が多く見られます。

Rouen 2009 / フランス最大のパイプオルガン

2009-11-02 | France

ノルマンディー地方の中心都市ルーアンにある、サン・トゥアン教会 [Abbatiale Saint-Ouen de Rouen] のパイプオルガンは、フランスでも最大で最も素晴らしいオルガンのひとつと言われています。
元々この教会には16世紀頃からパイプオルガンが据え付けらていたのですが、戦争やフランス革命による破壊のあと、アリスティッド・カヴァイエ=コルという天才的なオルガン建造家によって修復され、1890年に壮大なシンフォニック・オルガンとして完成しました。
その後の第2次世界大戦では無傷だったそうで、現在も完成当時のままの立派な姿で設置されています。


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Paris 2009 / セーヌ河岸

2009-10-18 | France

今夜のテレビは、フランス尽くしでした。
まず、TBSの 『THE 世界遺産』。今回のテーマは、ずばり “パリのセーヌ河岸” でした。
ルーヴル宮殿 [Palais du Louvre / Louvre Palace] やグラン・パレ [Grand Palais]、オランジュリー美術館 [Musée de l'Orangerie] など、セーヌ河岸の美しい建造物と風景が映されました。
続いてBS-TBSで放送されたのが、『空から見るセーヌ』。昨年放送された番組の再放送で、“完全空撮!フランスの母なる大河776キロ” と題された2時間番組です。
ブルゴーニュ地方から流れて北西に向かい、パリを通ってノルマンディー地方を流れ、イギリス海峡に注ぐまでのセーヌ河を辿って行く映像は、とても美しく圧巻でした。
途中パリはもちろん、ヴェルサイユ宮殿、シャンパーニュ地方のトロワやノルマンディー地方のルーアンの街の様子も流れました。
そして、この番組と少し被っていたのが、(直接的な関係はないのですが)フィギュアスケートの 『グランプリ・シリーズ フランス大会』 でした。
男子フリーが見れなかったので、この後BSの放送で見ようと思います。

写真は、シテ島とパリ左岸を結ぶサン・ミシェル橋 [Pont Saint-Michel] からの、セーヌ河の様子です。


★『THE 世界遺産』 は、BS-TBSで10月24日(土)午後7時から同内容が放送されます。


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Paris 2009 / ミロのヴィーナス

2009-10-06 | France

ルーヴル美術館に展示されている、ミロのヴィーナス [Vénus de Milo] です。
美術の教科書に必ず載っているこの彫刻は、古代ギリシャで制作されたもので、作者は不明です。
1820年にエーゲ海のミロス島で発見され、その後修復されてルイ18世に献上され、ルイ18世がルーヴル美術館に寄付しました。
ミロのヴィーナスは、ギリシャ神話のアフロディーテの像と言われています。
アフロディーテは愛と美と性の女神というだけあって、気品があって優雅で、迫力すら感じられます。
世界的に有名な人気作品なのに、普通に通路の途中にあり、ガラス・ケースの中にあるでもなく、僅かな柵で回りを囲んでいるだけで、至近距離で360度見ることができます。

 正面から。背景も豪華です。

Rouen 2009 / 光射し込むステンドグラス

2009-09-30 | France

14世紀に建てられた、フランス西部のルーアンにあるサン・トゥアン教会 [Abbatiale Saint-Ouen de Rouen] は、ノルマンディー地方で最も勢力のあるベネディクト派の修道院付属教会です。
内陣は、装飾性の高いフランボワイアン・ゴシック様式で、同じ様式のモン・サン・ミシェルの修道院と似ているそうです。
広い教会内は太陽の光が射し込んでとても明るく、90枚以上もあるステンドグラスは、自然の光によってとても美しく厳かに輝いていました。


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Paris 2009 / 映画 『アメリ』 のカフェ

2009-09-21 | France

現在公開中の映画 『ココ・アヴァン・シャネル』 で、シャネルを演じたフランス女優オドレイ・トトゥの代表作と言えば、『アメリ』 です。
モンマルトルが舞台のこの作品がヒットしてからは、観光地として年中賑わうモンマルトルに訪れる人が、より一層増えたのは言うまでもありません。
これは、主人公アメリが働いているカフェとして撮影に使用された、カフェ・デ・ドゥ・ムーラン [Café des Deux(2) Moulins] です。
『アメリ』 のロケ地巡り目当ての観光客と地元の若者たちで、いつも混んでいるこのカフェは、赤い風車で有名なモンマルトルのキャバレー、ムーラン・ルージュ [Moulin Rouge] の横の坂道を上って行くと、左手にあります。
店内には、『アメリ』 の巨大ポスターが貼られていました。

 窓越しの店内

Chartres 2009 / 様式の違うふたつの塔

2009-09-17 | France

世界遺産に登録されている、フランス国内で最も美しいゴシック建築のひとつと言われている、シャルトルのノートルダム大聖堂 [Cathédrale Notre-Dame de Chartres] のファサードです。
様式と高さが違うふたつの塔が特徴で、向かって右側の南の鐘楼はロマネスク様式、左側の北の鐘楼は初期のゴシック様式です。
これは、1134年に起きた火災によって左側の塔が焼失してしまったので、再建されたためです。


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