千葉シニアアンサンブル・それいゆ(CSE) 音楽の世界

毎週月曜午後花見川区畑コミュニティセンターで練習。弦楽器、管楽器募集中

和田さんの投稿について

2012-02-13 10:20:18 | 日記

和田さんから楽しい原稿がメールで届きました。 

私と音楽 ASax Yukio-Wada  2012.02.11

 私と音楽といっても私には特別なことはありません。なので、薄っぺらな事を淡々と書くしかありません。そもそも、私がここに居ることが不思議なくらいです。私は音楽が苦手です。リズムとかは特に苦手です。小学校でのカスタネットやハーモニカは超苦手でした。でも歌うことは好きだったような気がします。音楽は得意ではないが嫌いではない。周りくどい言い方ですが、この言い方が一番当てはまっています。

 

そんな私が中学1年の中ごろに、大きな勘違いをしてしまいました。テレビを見てトランペットを吹いてみたいと思い吹奏楽部に入りました。入部すれば誰でも吹けるようになる。これが大きな勘違い、音は満足に出ない、そして曲に合わせて吹くことがなかなか出来ず、数ヶ月して退部を申し申込みました。しかし、秋のコンクールに一人でも多いほうがよいらしく2年生の秋まで続けることになりました。合奏の楽しさがわかっていても、私にはこのころの音楽が少し辛い時期でした。秋のコンクールの場所は千葉県文化会館でした。中学生が初めて見た文化会館に驚いたこと。見上げるような客席、そして何より舞台を照らすライトがあまりにもまぶしかったことをCSEの全国大会で舞台にたった時、懐かしく思いだしました。そしてコンクールが終わり、私はその後音楽室から遠ざかっていました。そんなある日、卒業アルバムの部活写真を撮るぞって数人が3年D組の教室まで私を呼びに来てくれました。1年近くも経っているのに一緒に撮るぞって誘ってくれたことが素直に嬉しかった。あの日にぎやかに写真を撮ったこと、そしてこの中学時代の音楽との出会いが、少し楽しい想出いでに変わったことを、今でもはっきり覚えています。

 

私は今、音楽雑誌の「THE Sax」を定期購読しています。創刊のころは店頭購入し4ケ月ごとの発行が待ち遠しいものでした。途中定期購読に替え、発行も今では2ケ月ごとの年6冊に変わり、ちょうど51冊目が届きました。積み重ねてみましたら48cmまでになり、今では私の大切な物の一つです。定期購読はずっと続けるつもりです。読み返してみたところ、創刊は2001年4月でした。私が音色に惹かれアルトサックスを始めたのもこの頃です。時たま吹く程度でしたが10年余りが経ち、中学生の時より楽器が上手になったかなと思い、音楽サークルで合奏を楽しめたらと思っていました。でもシニアの音楽サークルってあるのかなと思っていたところ千葉市中央図書館で千葉シニアアンサンブル第1回定期演奏会のポスターに出合いました。今思うとこのポスターとの幸運な出合いが、私の人生を変えたと言っても言い過ぎではないくらいです。定演の2010年7月25日を待ち遠しく迎え、当日のみなさんの演奏を聴いて上手だなと思いました。そして落ち着いた雰囲気を感じ、皆さんは本格的な音楽の経験者なのかな、私には無理かなと思いましたが、色々な楽器の音が重なり合ったアンサンブルが心地好く感じられ、私もアンサンブルを楽しみたい。そう思い早速見学をお願いし10月に入団をさせていただきました。ジャンルが多様で練習は楽しく、約2月後に本当に不十分ではありましたが、練習場所でもある畑コミでのロビーコンサートに参加させていただき、私のCSEでのデビューとなりました。

 

定演のポスターと出合った図書館は、私がよくスポーツ新聞を見に立ち寄るところです。ここで昨年の夏に音楽にまつわる短編小説を借りました。何人かの予約の後にようやく借りた第二音楽室。この第二音楽室を読み始めると、自分がこの物語の中にいるような楽しさと心地好さであっという間に読終えてしまいました。読み終えてもう一度読みかえしたい。そんな感覚ってあるんだなあと思いました。同じ作者の本があることを知り返却の時に「聖夜という本ありますか」と聞いてみました。係の人が「ありますよ。何番の書籍の児童書のコーナーです」と丁寧に。え、児童書、そういえば小中高生の話だし難しい言葉は使っていないし、楽しさや心地好さと読みやすさはそのため。それだけでないと思う、音楽の奥深さ、難しさゆえの楽しさ、演奏している時の心地よさが登場人物を通して伝わってきました。読み終えてつくづく思いました。もう一度あの中学時代に戻ってみたい、戻れたらもう少し頑張ってみようと。かなわぬ今、早くいい音を出せるようになり、CSEで音楽をいっぱい楽しみたいと思いました。私にとっての2010年10月11日千葉シニアアンサンブル。この日が「私と音楽」の本当の始まりかもしれません。

 

ASaOct’10

 

コメント (3)
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