Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

絶望の社会

2019年05月03日 07時00分33秒 | Weblog
 「近松物語」を観る。
 木庭顕先生の「誰のために法は生まれた」の1番目に取りあげられていた映画である。
 先生の解説のとおり、江戸時代初期終わりの京都では、集団(イエ)どうしのEchange(エシャンジュ)の応酬に明け暮れていた。
 町人のみならず、貴族や武士を含め、そこに自由で独立な個人は全くいない。
 今の日本もそう変わらないかもしれないが、江戸時代の日本は、まさしく「絶望の社会」に思えてくる。
 わずかな希望は、おさんと茂兵衛の信頼関係、茂兵衛をはじめとする商人間の信用くらいである。
 しかも、白黒の画面と浄瑠璃風のBGMが「絶望」を増幅させている。

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