バルトーク:2本のチェロのためのソナタ より
(Vc:三宅進、西谷牧人)
(Vc:三宅進、西谷牧人)
ベートーヴェン:チェロとピアノのためのソナタ第4番 ハ長調 作品102-1
(Vc:ゲイリー・ホフマン、Pf:練木繁夫)
(Vc:ゲイリー・ホフマン、Pf:練木繁夫)
コダーイ:無伴奏チェロソナタ 作品8 第1楽章
(Vc:ハン・ジェミン)
(Vc:ハン・ジェミン)
チェロアンサンブル・セレクション「シュタルケル100周年アンサンブル」
*バッハ、ヴィヴァルディ、ヘンデル、ブラームスなどの名曲を、今回のアンサンブルのための特別編曲版で演奏します。
(Vc:堤剛、ヤン・ソンウォン、オーレ・アカホシ、マーク・コソワー、マルク・コッペイ、マルティナ・シューカン、エリザベス・ドーリン、アンジェル・ガルシア・ヘルマン、サンティアゴ・キャノン・ヴァレンシア、三宅進、西谷牧人、ハン・ジェミン)
*バッハ、ヴィヴァルディ、ヘンデル、ブラームスなどの名曲を、今回のアンサンブルのための特別編曲版で演奏します。
(Vc:堤剛、ヤン・ソンウォン、オーレ・アカホシ、マーク・コソワー、マルク・コッペイ、マルティナ・シューカン、エリザベス・ドーリン、アンジェル・ガルシア・ヘルマン、サンティアゴ・キャノン・ヴァレンシア、三宅進、西谷牧人、ハン・ジェミン)
(アンコール)バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番サラバンド
ヤーノシュ・シュタルケルは、世界的に有名なチェリストであるが、教育者としても活躍し、堤剛氏らの師として知られる。
今年はシュタルケル生誕100周年ということで、彼の弟子らがソウルと東京でリサイタルを行った。
東京では7/5~7/7の3日間開催されたが、私が行ったのは中日の「ソナタ&アンサンブル」。
小ホール(ブルーローズ)という会場の選択も良い。
大ホールだと、どうしても弱音が遠い席には届かないからである。
さて、思わず唸ってしまったのは、ハン・ジェミン氏のコダーイで、楽譜はなく、殆ど目をつぶったまま迫力のある音を紡ぎ出すところは衝撃的である。
というか、この曲は(もちろん一流のソリストが弾けばという話だが)そもそも神曲に属しているのだろう。
後半は17名のチェリストによる豪華なアンサンブル。
① ヘンデル:二重協奏曲第2番より第5楽章
② ポッパー:「昔々もっと美しい日々に(我が両親の思い出)」
③ ブラームス:ハンガリー舞曲第1番
④ ヴィヴァルディ:協奏曲RV151「田舎風」より第1楽章
⑤ バッハ:「主よ、人の望みの喜びよ」
⑥ ヴィヴァルディ:協奏曲RV157より第3楽章
⑦ ヘンデル:「私を泣かせてください」
⑧ ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
⑨ ヘンデル:「オンブラ・マイ・フ」
⑩ ポッパー:ハンガリー狂詩曲
というセトリだが、ヘンデルのメロディーはチェロにドンピシャリという印象である。
面白いのはポッパーの2曲で、シュタルケルはこの作曲家がお気に入りだったようだ。
ハンガリー狂詩曲は非常に劇的な曲で、一番盛り上がったと思う(これはCDが欲しくなる)。
ところで、シュタルケルは、特に若い頃は厳しい指導で有名だったらしい。
堤さんも厳しい指導を受けたらしく、ビブラートについて、シュタルケルからはこんな言葉が飛び出したそうである。
「ビブラートのしすぎは、メイクアップを盛りすぎている女性と同じようなものだ。」