ハイジィさまよい記

徘徊老人が後期高齢者になりハイジィ(徘徊爺(じじい)を省略して徘爺)にパワーアップ(?)

白峰二山・鳳凰三山(5)

2023年08月28日 11時01分23秒 | 日記
8月26日(土)
今日も天気が良い。最高峰の鳳凰山(観音岳)に向かう。急な斜面を登って、1時間で観音岳山頂に着く。北岳側は雲一つなく、全貌が見渡せる。地蔵岳もよく見える、と思っていたら、あっという間もなく霧に閉ざされた。次に行く薬師岳の先に富士山が見える。八ヶ岳、甲斐駒、千丈など360度の大展望を楽しむ。
鳳凰山(薬師岳)は、周りにもっと高くて立派な山(岩)があり、そちらが山頂かなと思っているうちに、着いてしまった。
これで鳳凰三山を巡ったので下山するのみである。南御室小屋に10時30分に着いた。昨日、鳳凰小屋までしか行けなかったので、今日は南御室小屋までにしようかとも思ったが、10時30分では早すぎる。インスタントのちゃんぽんを食してから出発。下りだけと思っていたら、南御室小屋からかなり登る。それから夜叉人峠まで下る。そこから道路までまだ1時間。それでも3時半に夜叉人峠登山口着。
地蔵岳と観音岳の展望に大満足の山旅になった。岩場で頭を打った時は、そろそろテント泊は終わりにしようかなとも考えたが、もう少しは歩き続けたい。
観音岳から薬師岳越しの富士山

白峰二山・鳳凰三山(4)

2023年08月28日 09時11分22秒 | 日記

高嶺から鳳凰山側を臨む(白く輝いていた)

8月25日(金) 鳳凰山(地蔵岳)
地面に吸い込まれていた水が体重により浮き上がってきたようで、テントの中に水が出ていた。洗濯した衣類も乾くはずがなく、水濡れの状況はますます悪くなっている。
しかし、外は久しぶりの青空で、ラジオ体操をしてから6時40分に出発。15分で白鳳峠入口に着く。ここからは白鳳峠までの3時間以上かかる登りである。最初は標識も整備された樹林の道が、登るにつれて石の堆積に変わり、標識のないなか、ハイマツの中や石の上を歩く。峠に近くなったところで、道をはずれてしまい、入口から峠に着くまでに4時間以上かかってしまった。白鳳峠に着いて安心したのも束の間で、高嶺(たかね)までの登りが続く。ハイマツやしゃくなげが登山道を覆い、藪漕ぎをしながら進むよう。最後に大きな岩が出てくる。下の方から大岩を越えるのと大岩の右側に沿って上がってから岩の上に出るのと2つのルートがありそうだが、標識はないし、ヤマップではもっと右側を通過することになっている。心配になったので、少し戻って確認するが、他の登山道はなさそうである。そうしているうちに若い二人組が来たので、ついて行くことにする。どちらのルートでも行けるが、下の方から越えるのが正解のようだ。そこを過ぎると直ぐに高嶺山頂に着いた。鳳凰山側の斜面は白く輝いていて、まさに仏の世界のよう。
疲れているが、これからは下り調子なので、ゆっくりと進む。赤抜沢ノ頭から賽の河原に降りる。鳳凰山(地蔵岳)が青空に映える。地蔵岳の近くまで行っている人が見える。調べて見ると、途中までは登れるらしい。オベリスクの頂上に登った人もいるが、プロレベルの技術が必要で普通の人には無理だ。でも、そうなると賽の河原から見ただけで、地蔵岳に登ったというのも気が引ける。
砂地の賽の河原を下り、樹林の中を鳳凰小屋に下る。赤い標識が要所にあり、道も段差がないようになっていて非常に歩き易い。鳳凰小屋で手入れをしてくれているのだろう。6時に鳳凰小屋到着。もともとは南御室小屋に行こうとしていたので、大幅な計画の狂い。テント場には人が溢れていた。


賽の河原の地蔵の先に地蔵岳のオベリスク(方尖塔)


白峰二山・鳳凰三山(3)

2023年08月27日 18時41分36秒 | 日記
8月24日(木)
朝から雨が降っていたが、北岳山荘に荷物を置いて、間ノ岳まで行ってくる。岩場を通るときは、登山靴の摩擦力だけが頼りなところがあり、滑ったら滑落すると心配になる。間ノ岳の手前では、光が射しているようだったので少し期待したのだが、頂上に立つと、遮るものがないこともあり、暴風雨になっていた。1.2.3ショットも天空の稜線も諦めて、いそいで北岳山荘に戻る。
北岳山荘から八本歯のコルまで、稜線を行くメインコースと、その下を行くトラバースコースがあるが、雨風を避けるため、トラバースコースをとる。梯子が多く、雨で滑りやすい。八本歯のコルからは左俣コースで河原を行く。地図を見るとスリップ注意の表示がある。老人が下から登ってきたので左側の岩の上にコースをとったが、これがまずかった。バランスを崩して、リュックの上に倒れる。リュックが岩に沿って滑り、それに引っ張られて身体が右に倒れ、頭を打って止まった。目から火花は出ず、外傷は特になさそうだし、手指も動かせるので、取り敢えず歩き出す。バランスが悪くなったのは分かっていて、いずれは怪我をすると思っていたが、そろそろテント泊は止めどきかと思いながら、白根御池小屋に無事到着。屋根のあるところで、雨を避けながら、スパゲティを料理する。スパゲティは3分茹でて、明太子と海苔を混ぜるだけなのでインスタントラーメンと同じようなものである。頭の打撲の影響はないようなので、そのまま下山する。3時に広河原キャンプ場着。広河原では雨が止んでいたので、キャンプをする。広河原山荘でシャワーを浴びる。
間ノ岳は暴風雨

白峰二山・鳳凰三山(2)

2023年08月27日 18時00分40秒 | 日記
8月23日(水)北岳
朝には雨がやんでいたが、外は雨に濡れていたので、テントの中で食事。昨日炊いたご飯におかかとわさびのふりかけをかけて、握ってない握り飯風。それとみそ汁にお茶。食器を洗いに白根御池山荘の前に行くと多くの人が時間待ちをしていたようなので、ラジオ体操を提案して、スマホで流す。皆熱心にやってくれたが、第2になると皆止めてしまった。その人たちは大きな登山グループのようで、それ以降何度か顔を合わせて、「ラジオ体操の先生」と呼ばれるようになった。
6時10分出発。歩き出してしばらくすると雨になった。9時30分には肩の小屋に着いて、ココアを飲んで30分休憩。10時30分には北岳に着いたが、雨いよいよ強くなる。12時頃には北岳山荘に着いてしまった。狭いテントの中に昼から籠っている気にはなれなかったので、テント泊から小屋泊りに変更してもらう。
小屋では、非常に社交的な西ノ宮在住の男性と知り合う。明るい登山好きのカップル(?)もいて、話がはずんでいると、ルート3667で富士山に登ってきたアメリカ人も加わって、ますます盛り上がった。歳を取ってくると、気楽に話せるようになり、小屋泊りも楽しめるようになったかも。
2時40分頃、一時的に霧と雨が消え、天気が良くなったが、10分もすると霧が出て、北岳は2度と顔を見せることはなかった。
短時間だけ奇跡的に見えた、北岳山荘からの北岳

白峰二山・鳳凰三山(1)

2023年08月27日 08時49分29秒 | 日記
前回のアルプス縦走のとき、両俣~北岳の登山ルートが通行禁止になっていて、北岳に行くのを断念した。前回の富士登山のとき、次回のアルプス縦走はないと悟ったので、北岳に行くことにした。北岳の登山については、北岳、間ノ岳、農鳥岳(これらを白峰(根)三山という)、塩見岳と縦走した覚えがあるのだが、間ノ岳は途中の小ピークとしか記憶になくて、名前も忘れていた。ところが、テレビで北岳~間ノ岳を天空の稜線、北岳と間ノ岳に富士山を入れて写真を撮り1・2・3ショット(?)などと言っているのを見て、北岳に合わせて間ノ岳にも行くことにした。農鳥岳は山の記憶がなく、メディアでは態度の悪い小屋の管理人の話くらいしかないので、行くのは止めにする。北岳の起点の広河原は鳳凰三山の起点でもある。こちらは甲斐駒ヶ岳から縦走したことがあり、私には珍しく、もう一度登りたかった山なので、今回合わせて登ることにする。
8月22日(火)広河原~白根御池
広河原には新しく広河原山荘がオープンして、ベースキャンプとして使用するのに良いかと期待したのだが、山小屋に毛が生えた程度だった。山荘としての設備は良いのかもしれないが、キャンプで使用できるような食料品があまりなかったのが残念。食堂のメニューもあまりないが、取り敢えず昼食にする。
広河原からはひたすら山を登る。今回は、料理らしいものをしようと、アルファ米の使用をやめてコメを炊くことにして米6号、スパゲティ200g、インスタントラーメン、フリーズドライ食品、携行食品などを用意したが、4泊5日の山行なので荷物が重くなってしまった。そのため計画は標準コースタイムの1.2倍で設定したが、それでももっと遅くなるのではと心配した。しかし、計画通りに歩けて、3時半には白根御池小屋に到着。御池湖畔にテントを張る。5時前には雨が降り出し、テントの中で食事の用意をする。米2合を炊き、インスタントみそ汁、フリーズドライの親子丼、日本茶を食す。そのまま眠る。