ハイジィさまよい記

徘徊老人が後期高齢者になりハイジィ(徘徊爺(じじい)を省略して徘爺)にパワーアップ(?)

白峰二山・鳳凰三山(3)

2023年08月27日 18時41分36秒 | 日記
8月24日(木)
朝から雨が降っていたが、北岳山荘に荷物を置いて、間ノ岳まで行ってくる。岩場を通るときは、登山靴の摩擦力だけが頼りなところがあり、滑ったら滑落すると心配になる。間ノ岳の手前では、光が射しているようだったので少し期待したのだが、頂上に立つと、遮るものがないこともあり、暴風雨になっていた。1.2.3ショットも天空の稜線も諦めて、いそいで北岳山荘に戻る。
北岳山荘から八本歯のコルまで、稜線を行くメインコースと、その下を行くトラバースコースがあるが、雨風を避けるため、トラバースコースをとる。梯子が多く、雨で滑りやすい。八本歯のコルからは左俣コースで河原を行く。地図を見るとスリップ注意の表示がある。老人が下から登ってきたので左側の岩の上にコースをとったが、これがまずかった。バランスを崩して、リュックの上に倒れる。リュックが岩に沿って滑り、それに引っ張られて身体が右に倒れ、頭を打って止まった。目から火花は出ず、外傷は特になさそうだし、手指も動かせるので、取り敢えず歩き出す。バランスが悪くなったのは分かっていて、いずれは怪我をすると思っていたが、そろそろテント泊は止めどきかと思いながら、白根御池小屋に無事到着。屋根のあるところで、雨を避けながら、スパゲティを料理する。スパゲティは3分茹でて、明太子と海苔を混ぜるだけなのでインスタントラーメンと同じようなものである。頭の打撲の影響はないようなので、そのまま下山する。3時に広河原キャンプ場着。広河原では雨が止んでいたので、キャンプをする。広河原山荘でシャワーを浴びる。
間ノ岳は暴風雨

白峰二山・鳳凰三山(2)

2023年08月27日 18時00分40秒 | 日記
8月23日(水)北岳
朝には雨がやんでいたが、外は雨に濡れていたので、テントの中で食事。昨日炊いたご飯におかかとわさびのふりかけをかけて、握ってない握り飯風。それとみそ汁にお茶。食器を洗いに白根御池山荘の前に行くと多くの人が時間待ちをしていたようなので、ラジオ体操を提案して、スマホで流す。皆熱心にやってくれたが、第2になると皆止めてしまった。その人たちは大きな登山グループのようで、それ以降何度か顔を合わせて、「ラジオ体操の先生」と呼ばれるようになった。
6時10分出発。歩き出してしばらくすると雨になった。9時30分には肩の小屋に着いて、ココアを飲んで30分休憩。10時30分には北岳に着いたが、雨いよいよ強くなる。12時頃には北岳山荘に着いてしまった。狭いテントの中に昼から籠っている気にはなれなかったので、テント泊から小屋泊りに変更してもらう。
小屋では、非常に社交的な西ノ宮在住の男性と知り合う。明るい登山好きのカップル(?)もいて、話がはずんでいると、ルート3667で富士山に登ってきたアメリカ人も加わって、ますます盛り上がった。歳を取ってくると、気楽に話せるようになり、小屋泊りも楽しめるようになったかも。
2時40分頃、一時的に霧と雨が消え、天気が良くなったが、10分もすると霧が出て、北岳は2度と顔を見せることはなかった。
短時間だけ奇跡的に見えた、北岳山荘からの北岳

白峰二山・鳳凰三山(1)

2023年08月27日 08時49分29秒 | 日記
前回のアルプス縦走のとき、両俣~北岳の登山ルートが通行禁止になっていて、北岳に行くのを断念した。前回の富士登山のとき、次回のアルプス縦走はないと悟ったので、北岳に行くことにした。北岳の登山については、北岳、間ノ岳、農鳥岳(これらを白峰(根)三山という)、塩見岳と縦走した覚えがあるのだが、間ノ岳は途中の小ピークとしか記憶になくて、名前も忘れていた。ところが、テレビで北岳~間ノ岳を天空の稜線、北岳と間ノ岳に富士山を入れて写真を撮り1・2・3ショット(?)などと言っているのを見て、北岳に合わせて間ノ岳にも行くことにした。農鳥岳は山の記憶がなく、メディアでは態度の悪い小屋の管理人の話くらいしかないので、行くのは止めにする。北岳の起点の広河原は鳳凰三山の起点でもある。こちらは甲斐駒ヶ岳から縦走したことがあり、私には珍しく、もう一度登りたかった山なので、今回合わせて登ることにする。
8月22日(火)広河原~白根御池
広河原には新しく広河原山荘がオープンして、ベースキャンプとして使用するのに良いかと期待したのだが、山小屋に毛が生えた程度だった。山荘としての設備は良いのかもしれないが、キャンプで使用できるような食料品があまりなかったのが残念。食堂のメニューもあまりないが、取り敢えず昼食にする。
広河原からはひたすら山を登る。今回は、料理らしいものをしようと、アルファ米の使用をやめてコメを炊くことにして米6号、スパゲティ200g、インスタントラーメン、フリーズドライ食品、携行食品などを用意したが、4泊5日の山行なので荷物が重くなってしまった。そのため計画は標準コースタイムの1.2倍で設定したが、それでももっと遅くなるのではと心配した。しかし、計画通りに歩けて、3時半には白根御池小屋に到着。御池湖畔にテントを張る。5時前には雨が降り出し、テントの中で食事の用意をする。米2合を炊き、インスタントみそ汁、フリーズドライの親子丼、日本茶を食す。そのまま眠る。