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FC東京好き(サッカー&バレー)の元雑誌編集者で現在はテレビ番組記者。仕事よりも東京優先なライフスタイル謳歌中。

ラスト・ワルツ

2007-03-26 02:22:12 | 超私的ブックレビュー
盛田隆二著の『夜の果てまで』『サウダージ』に続く恋愛三部作の本作品。自分は『サウダージ』は読んでないので繋がりはよく分かりませんが『夜の果てまで』に比べるとちょっと物足りないかなぁ。
1973年に3週間ほど一緒に過ごした女性と、12年後に偶然再会し、再び恋に落ちる。自分には妻子がおり、相手にも子供がいるが、二人は離れられない関係へと陥ってしまう。そんな中でも続く妻との微妙な関係、夢と現実が入り乱れてる文章などは、ちょっと読んでて混乱した。ラストもすっきりしない。
『夜の果てまで』がけっこうじっくり読めた濃密な作品だっただけに、本作ももうちょっと物語の中身にプラスαが欲しかった。まぁ書かれた順番が本作の方が先だったためしょうがないのだが…。
しかし著者が表現する男女の愛し方には絶望感が非情に漂うのだが、その部分に関しては以外に嫌いじゃない。

評価:★★☆☆☆