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FC東京好き(サッカー&バレー)の元雑誌編集者で現在はテレビ番組記者。仕事よりも東京優先なライフスタイル謳歌中。

ファントムの夜明け

2007-03-20 01:36:37 | 超私的ブックレビュー
初めて浦賀和宏の小説を読みました。この人の他の作品をまったく知らないので、判断は難しいけど、自分的にはこれはダメですね。
主人公の真美の行動もこれが狙いなのかわからないが、ちょっと非現実的すぎるところが多すぎる。最初は消えた恋人を探すという名目で動いているうちに、サイコメトラーの能力に目覚めるのだが、この辺までの設定はまぁ許すとしよう。しかしその能力を使い、凶悪な犯罪者を倒すというシーンが終盤にあるのだが、その展開がどうにも不自然すぎる。この犯罪者も突然現れるし、なぜ普通の女の子が急にこの能力を駆使するようになるのか、といったとこの理由が実に曖昧なまま。最後の恋人の出現シーンも、なにこれ? といった感じでラストシーンへ…。正直、読後感も悪く、この作品に関してはまったくいいところなし。
なんか他の作品のレビューとか見てると面白そうなのもありそうなんで、これっきりで終わりってことは、とりあえずしないでおく。

評価:★☆☆☆☆