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FC東京好き(サッカー&バレー)の元雑誌編集者で現在はテレビ番組記者。仕事よりも東京優先なライフスタイル謳歌中。

滅びのモノクローム

2007-03-16 02:26:11 | 超私的ブックレビュー
2002年に江戸川乱歩賞を受賞した作品。たしかCX系で2時間ドラマにもなったなぁ。見てないけど。
特高警察、戦争、釣り、CM製作、政治家といろんなファクターが絡まってて、話の内容的にはつまらなくはないんだけど、読み終えた感想は、なんかすっきりしなかった。
登場人物の関連性もやや淡白で、奇をてらってカルト大西というオカマキャラを入れてはみたもののこれもインパクト不足。影で動き殺人を犯していた辰巳というキャラもけっこう物語の軸になるかと思いきや、その最期もあっけない。またヒロイン級の月森花も最後はそのケガの容態が分からぬまま終焉。
物語の構成からしてもっと期待していたのだが、どれをとっても中途半端だ。

評価:★★☆☆☆