やっぱり伊坂幸太郎はおもしろい。
“現在の僕”と“二年前のわたし”、このまったく違う2人の話しを交互に織り交ぜながら物語は進み、最後はこの作者ならでは、と言うべきか巧いぐあいに結びついて終わる。
“現在の僕”と“二年前のわたし”という2人の登場人物もいたって普通の人物像として書かれているにもかかわらず、これらの回りにでてくるかなり癖のある登場人物との絡みによって非常に物語がおもしろくなっていく。こういった構成は著者の過去の作品にもあてはまるようだが、毎回新作となって新しい作品を読んでも、けっしてつまらなくはなく、逆にそのアイデアに感心してしまうほど。
どちらかというと“現在の僕”は“二年前のわたし”が絡む過去の事件に途中参加してしまった、と作中にもあるように脇役的な立場に立たされているにもかかわらず、そんな人物をメーンに置きながらも、これだけおもしろい作品を書けるというのはさすがに旬な作家である。
『チルドレン』も最近文庫化されましたが、少し間を置いてからまたじっくり読もうと思う。楽しみをまたすぐに味わうのも勿体無いんで!
評価:★★★★★
“現在の僕”と“二年前のわたし”、このまったく違う2人の話しを交互に織り交ぜながら物語は進み、最後はこの作者ならでは、と言うべきか巧いぐあいに結びついて終わる。
“現在の僕”と“二年前のわたし”という2人の登場人物もいたって普通の人物像として書かれているにもかかわらず、これらの回りにでてくるかなり癖のある登場人物との絡みによって非常に物語がおもしろくなっていく。こういった構成は著者の過去の作品にもあてはまるようだが、毎回新作となって新しい作品を読んでも、けっしてつまらなくはなく、逆にそのアイデアに感心してしまうほど。
どちらかというと“現在の僕”は“二年前のわたし”が絡む過去の事件に途中参加してしまった、と作中にもあるように脇役的な立場に立たされているにもかかわらず、そんな人物をメーンに置きながらも、これだけおもしろい作品を書けるというのはさすがに旬な作家である。
『チルドレン』も最近文庫化されましたが、少し間を置いてからまたじっくり読もうと思う。楽しみをまたすぐに味わうのも勿体無いんで!
評価:★★★★★