西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

石木ゲート横(6/30)

2016-06-30 21:21:52 | 石木ダム
長崎県東彼杵郡川棚町岩屋郷川原(こうばる)。
言わずと知れた「石木ダム」建設予定地で、予定地内に13世帯60人の人たちが暮らしている。



川原(こうばる)を含むこの地域一帯は熱心な浄土真宗東本願寺派の信者が多い。
月に一度、お寺のご住職が見えて親鸞の教義を勉強する会が開かれたり、お寺に関連した行事も多く行われている。
34年前に県が機動隊を入れて行った強制測量のときも、ばあちゃんたちは数珠を握りしめ念仏を唱えながら阻止行動に参加されている。



川原公民館には当時の写真が飾られているが、それらの写真を見るたびに、私は一向一揆のことを思ったりした。


今日は1週間ぶりにダム事務所前で座り込み、その後ゲート横のテントへ上った。

月曜日(27日)にも座り込む予定だったのだが、市議会に提出していた「強制収用反対」の請願が、27日午前10時から開かれる石木ダム建設促進特別委員会で審議されることになったために中止。
火曜日は、川原(こうばる)のみなさん方が「お寺の行事で誰もおらんけん、来んでよかよ」と連絡があり中止。
そして昨日は、前が見えないほどの大雨が降ったために中止したのだった。


ダム事務所前のテントは、先週木曜日に右方向へ3mほど移動した。

もともと地主のSさんの駐車場だったところをお借りしたので、Sさんは車を止められなくて困っておられたのだろう。
遠慮がちに少し移動してほしいと言われたらしい。こうばるの男性陣の仕事は早い。手際よくすぐさま取り掛かり2時間足らずで終わってしまった。



移動したテントに入るのは、今日が初めてだ。
入口が側溝の真横で、ちょっと入りにくいが、それを除くとなかなか快適だ。



ダム事務所職員の出勤状況を見届けてからゲート横へ。



今日のテント当番はHさんとKさんだが、「元気しとったね。」「雨の被害はなかったね。」等々、声をかけに来る「ちょっと顔出し」のみなさんの多いこと。

「また来週の月曜日はお寺のグランドゴルフ大会のあるけん、誰もおらんよ」とS子さん。「じゃあ、火曜日に来るね」と言って帰ってきたが、こうばるのみなさん方の日常生活の中に、信仰が大きな比重を占めていることが感じられる。



みなさんの団結力の強さは定評のあるところだけれど、その団結力の中には信仰の力も入っているのかもしれない。

宗教には懐疑的で、素直に信じることができない私だが、こうばるのみなさんの信仰にはうらやましさを感じたりもするこの頃だ。

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