西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

再び水道局へ

2013-01-30 16:01:11 | 石木ダム
昨日は、22日に開かれた、「石木ダムの再評価」を諮問された上下水道事業経営検討委員会の審議を傍聴して、「水問題を考える会」と「石木川まもり隊」とで、質問書を2通、抗議と要請文書を1通、計3通の文書を提出してきた。



うまくいけば、その場で水道計画室長か水道事業課長に直接、抗議や質問をぶつけたいと思っていたのだが、みなさん不在。

それで、水道計画室のS主任に文書を預けることにした。







経営検討委員たちに渡された資料は膨大なものだ。(佐世保市水道局HP公開中)

これら①~④の資料を委員たちは理解できたのだろうか?というより、本当に目を通したのだろうか?

理解はもちろんのこと、目を通すだけでも大変な作業だ。

だから、私たちの質問もそこに集中した。

もう一つ、「石木川まもり隊」が提出したのは、前回、私たちの申し入れに対する回答に記載されていなかった「質問の答え」を改めて聞いたのだ。
8人の委員の内、3人が「促進市民の会」のメンバーであり、もう1人も川棚町で行われた推進大会でダムの必要性を訴えた人物なのだ。

これが、公正・中立で透明性のある委員会の実体なのだ。

水道局からどんな答えが返ってくるか、楽しみに待つことにしよう。


早期結論をだって!?

2013-01-25 21:43:47 | 石木ダム
今朝の「長崎新聞」に、以下のような記事が載っていた。



元地権者団体の「石木ダム対策協議会」が、国交省まで出向いて早くダムを作って欲しいと要望書を出したのだ。

そのことはいい。私たちだって、国交省・九州地方整備局に出向いて「事業認定申請をしないで欲しい。」旨の要望はするのだから、賛成派がやってもそのことに文句はつけない。

しかし、問題は国であり、県であり、市なのだ。

私たちが、要望書や申し入れ書を提出するときは、対応する役所の人はせいぜい課長クラスである。
どうかすると全然相手にされず、門前払い的なことをやられたりもする。

それがどうだろう。

ダム推進派のメンバーには、政務次官が対応しているのだ。

まったくもって、何をかいわんやである。

私たちが出向いたときにも、きちんと政務次官に対応してもらわなければならない。

そうしなければ公平・公正さに欠ける。

唖然とする再評価

2013-01-22 19:52:13 | 石木ダム
今日は、午後1時から石木ダム建設事業の再評価の審議が、JA会館6階ホールで行われた。

それに先立つ午前10時、私たちは今回の審議の中止を求めて、再度、水道局に申し入れを行った。

事業見直しをも含むダムの「再評価」は、これまで3回行われたが、そのいずれもが委員会を立ち上げ、長期に準備をし審議されてきたものだった。

それが今回は、水道局に常設されている「経営検討委員会」に諮問して、再評価を行うのである。普通に考えても、まったく趣旨の違う委員会に代役をさせるようなもので、おかしな話しだ。

それに、委員8人のうち4人はダム建設推進の立場なのだ。

しかし、私たちの申し入れは「伝えます」ということのみで、中止の可能性はない。

そこで私たちは、更なる手立てとして、審議の参考資料になるように、私たちが作った「市民の手による検証」を委員全員に配ってもらうことにした。



午後1時から始まった『再評価について審議する「経営検討委員会」』は酷いものだった。



何と言っても、委員長がおそまつだ。

複数の委員の中からは、水道局の資料に対する的を得た質問も出ていたのに、この委員長が助け舟を出すのだ。

おまけに平成6年~7年にかけての大渇水時の苦労を委員一人ひとりに話させるという念の入れようだ。



佐世保市の将来的な水需要予測に疑問を呈した意見も出たのに、水道局が出した水需要予測は委員全員に承認されたのだ。

唖然!こんなことでいいの!?

傍聴席の前列に座っていた私たちの仲間は、「こんな審議できめていいのか!」「もっとちゃんと審議しろよ!」と口々に野次を飛ばした…というか、怒りがこみ上げて、思わず叫んだと言ったほうが正しい。

佐世保市が定めた「水道事業再評価委員会設置要綱」にも当てはまらない委員会が承認した事業は無効でしかない。

明日、再評価委員会開催

2013-01-21 22:55:35 | 石木ダム
今日、午後5時過ぎ水道局より回答がきた。

1月17日に申し入れた「石木ダムの再評価を経営検討委員会に諮問して行うべきではない」「新たな再評価委員会を設置して行うべきだ」という申し入れに対してである。



この回答によると、「石木ダム建設事業の再評価を経営検討委員会に諮問することの正当性」が述べてある。
が、佐世保市が定めた再評価委員会の設置要綱の委員の条項に当てはまる人が不足している。



再評価委員会としてではなく、第三者の意見聴取だとしても8名の委員のうち3人が「石木ダム建設促進市民の会」のメンバーであり、他の1人も川棚町の町民大会でダムの必要性を訴えた人物である。
どこに公正・中立の再評価を行うことが出来るだろう。

しかし、佐世保市水道局は委員会開催を強行する予定だ。

明日は、朝から水道局に再度の委員会開催中止を申し入れる。

そのあと、中止にならなければ、この経営検討委員会に私たちが作成した(水源連の先生方のお力を借りて)資料を、参考資料として提出する予定だ。


ダム予定地に住む、川原のみなさん方の生活を根こそぎ奪い取る可能性のある建設計画なのだ。

委員一人ひとりの責任は重い。

私たちが提出する資料をおざなりに眺めてもらっては困る。

しっかりと勉強してもらいたい。委員になる責任とはそういうものだ。

明日はもし開催されれば、傍聴もしなくては…。

お時間のある方は、傍聴しませんか?

  石木ダム建設事業の再評価における学識経験者等からの意見聴取について

 本市の最重要施策のひとつであります石木ダム建設事業につきまして、本年度は厚生労働省の国庫補助継続の要件であります事業の再評価の実施年度となっております。この再評価の実施に当たっては、学識経験者等の第三者からの意見を徴すこととされていることから、水道局の経営や施策について総合的に検討するために常設している「佐世保市上下水道事業経営検討委員会」に対して諮問し、第1回目の審議を下記の日程で行うこととなりましたのでお知らせします。
 なお再評価の概要については別添の資料をご参照くださいますようお願いします。


                記


  1 日時  平成25年1月22日(火)13:00~16:00

  2 場所  JA会館6階 大ホール(松浦町2-28)




国もマスコミも伝えない原発その後

2013-01-20 21:09:36 | 原発事故
原発事故のその後がずっと気になっていた。

野田総理(当時)が冷温停止状態に入った、と宣言してからマスコミ報道もめっきり減り、遠く離れていることもあるのか、この辺りでは何事もなかったかのような日常が流れていく。

本当はどうなのか、大手メディアでは本当のことがわからない。
それで、フリーのジャーナリストやカメラマンの方のHPやブログにおじゃまして、情報を得ることになる。

そんな中にyoutubeの動画があった。ぜひ、見て欲しい。

ドイツIPPNW医師が警告「首都圏は放射能汚染している」


また、「ふくしま集団疎開裁判」(福島の子どもたちを国の支援で安全な場所に集団疎開させて欲しいという訴え)をされている方の発言もある。

この発言を読みながら、この国が一般庶民のことなど何も考えていないのだと思い知らされる。
「経済の建て直し」の掛け声ばかりの安倍政権は福島のことをどれほど考えているのだろう。

南相馬で安心安全プロジェクトという会をやっている代表の吉田と申します。

私自身が東京電力の第二原発に勤務していたということもあり、どんなような装備をし、どんなことに注意したらいいのかをよく分かっている為に汚染の調査をしてみたのです。
最近「管理区域」という言葉が使われているんですけれども、「管理区域」には、ABCDと、4つランクがあって、Dが最高です。
昨年の文部科学省が、土壌の汚染の調査を公表しているんですが、それで見ると岩手の一部と宮城の南部の一部、福島県のほぼ、全部。それと、群馬、茨城、千葉、というような所がほとんどこのC区域にあたります。

そのC区域での装備というのは、作業内容によって変わるんですけれども、マスクは絶対に必要になります。高性能マスクです。
全面マスクと半面マスク、それと、フードマスクといって、頭からかぶってですね、
ろ過した空気をフードの中に送りこむんですけれども、そのような装備を、東電は、事故前は作業員に求めていました。
実際に管理区域同党エリアでは、作業員は一日10時間以上いてはいけないという話になっています。

そのように指導していたにもかかわらず、事故後はですね、何も無かったようにマスクもしなくても良い、防護服も着なくても良い、何もしなくても平気だとしている。

原子力発電所は未成年が立ち入る事は禁止していますので、それと同等の汚染をされているところに、妊婦や子どもが、未成年がいるということは、本来これは考えられない事です。

これは法律で定めている事なので、それを国が破るということはどういうことでしょうか。

飯館にしてもそうですし、双葉、三春町なんかは事故直後、爆発直前から最高レベルのD区域というふうにと取れる情報がいっぱい出ていますが、そこではですね、フルフェイルの完全全面マスクで、酸素ボンベを背負い、またはホースによってエアーを送り込んで、ろ過した空気を長いホースで送りこんで作業しなければいけないというほどのひどい汚染。

それなのに、双葉町も三春町もですね、そういうような状況下で誰ひとりマスクを付けるという条件を設けた事が無いしヨウド剤も飲めとは言われていないですから、如何に国がとった行動がひどいかというのがこれで分かると思います。

それで、今の防護服なんですけれども、これを着ていても、一切外部被ばくは防げません。要は、放射能を持ち出さないようにするためと、着ている衣服が汚染をされないようにという名目で着るわけです。

東京電力のマニュアルでも、「衣服の汚染はよけいな被ばくに繋がるので気を付けるように」とちゃんと書いてあります。

防護服を着ていないとどういうことになるか?というとですね、
私たちが測定した「衣服がどれ位汚染しているか」ということで、長袖のTシャツとか学生さんのジャージだとか、いろんなものを測り始めているんです。
あとは毛髪だとかを測ってるんですけれども、私たちが一番最初に測った、この赤色の長そでのTシャツですが、これから130ベクレル。
5回洗濯した後にもう一回ためしに測ってみたら、150ベクレルと増えています。

150ベクレルということは1秒間に150発の放射線が出てくるということです。
子どもさん、郡山の学生さん、中学生の子どもの服をだいたい別々に測ってみて合算しますと、470とか、460ベクレル。

それに頭髪の汚染。
これは郡山はちょっと調査していませんが、南相馬市の男性の方の髪の毛を測ってみたら、1kgあたり、130ベクレルという数値も出ています。

そこから考えて、中学生が着ている、体全体で背負っているベクレル数は、500ベクレルを超えるという数字になりました。それをシーベルトに換算してみたら、0.8ぐらいあるんです。

着て歩いている服から、0.8マイクロシーベルトを発しながらその子は生活しているのです。だから、学校をいくら除染しても、その着ている服から発しているので被ばくしているわけです。
で、なお且つ学校というのは集団でいろいろな行動を起こしたりしますので、たとえば、おしくらまんじゅうを、そんな事は30人とか50人でやることはないでしょうけれども、そうなった時に汚染されている衣服が、要は30倍になるということです。

だから、何マイクロシーベルトになるのか試した事はないのでわかりませんけれども、
ものすごい放射線量である事は間違いないと思います。

さらに、外に出た時に空間線量として郡山なんかは、平均で0.6あります。

で、町中に、本当の町中にですね、2マイクロを超えているようなポイントも、ホットスポットのように点在しております。

福島県の子ども達が危険な状況にあるということが、私は言えると思います。

で、そのように服が汚染されるということは空気も汚染されているということです。、

そのような状況の中から子どもたちを守らなければいけないということで、私たちも協力している次第でございます。