西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

日よけがついた…

2015-07-30 20:41:56 | 石木ダム
付替え道路工事に抗議する行動も、今日で63日目となった。

先週の金曜日からは、石木ダム建設事務所前でも抗議の座り込みを始めるようになり、こちらは今日で6日目である。

県道をはさんで、ダム事務所の向い側の空地をお借りして座り込んでいるのだが、遮る物が何もなく強い日差しで、バテてしまいそうだった。

見かねた地権者の方が、角材を立て、黒い日よけを張ってくださった。






「わ~、涼しい。」背中に日が当たらないことがこんなに楽だとは…。

1時間を目安に座り込むことにしていたけれど、嬉しくなって、午前中2時間も座り込んだ。

交差点の側ということもあり、信号待ちの車から「頑張って!」の声援も受けるし、手を振る人、ガッツポーズをする人もある。

おまけに今日は、「失うものは美しいもの」のラッピングバスが目の前を通過。



座り込むこちら側も、それらを見るとテンションが上がり元気が出る。


思いがけず差し入れを戴くことも。

昨日は、冷えた缶コーヒーを10本も戴いたが、今日は大きなペットボトル入りのお茶におだんごやパンなども戴いた。
「毎年、ホタル祭りに行っているんですよ。頑張って下さいね。」お名前を尋ねると「私は東彼杵町の者です。通りかかったら座られていたので」と名前も告げずに帰っていかれた。


川棚町だけでなく、近隣の東彼杵町や波佐見町にも「石木ダム建設」に疑問を持ち、反対の気持ちを持っておられる方がいらっしゃるのだ。



明日からは、ますます楽しい座り込みになること間違いなしだ。


アーサー・ビナードこうばる来訪

2015-07-28 21:00:13 | 石木ダム
私たちの抗議行動も今日で61日目となった。



午前9時10分に県の職員10人と業者6人が、車4台でゲート前へやって来た。



私たちが、業者の現場への入場を必死で止めているゲートをやすやすと越えて、6人の業者が工事現場へと向かっていった。



今日のこの行動の中に一人の外国人の姿が…。

それがアーサー・ビナードさんだった。昨夕こうばるに来られ、夜は波佐見のホテルに泊まられて今朝、メインゲート前へ見えたのだ。

「石木川まもり隊」のMさんの友人の方が連れてこられたのだとのこと。



ビナードさんについてそれほど知っているわけではないが、「憲法9条」や「沖縄・高江」について書かれているのを読んだことがあったし、知り合いがビナードさんの講演を聞いて「もう、素晴らしかった。」と言っていたので、彼のブログ「日本語ハラゴナシ」を「お気に入り」に入れていたが、ほとんど更新されないのですっかり忘れていたのだ。

その彼が私たちと一緒に抗議をしてくれたことが、何とも嬉しかった。

その後、ビナードさん一行はダム建設予定地などを見に行かれ、私はお仲間2人と先週金曜日から続けている県道4号線石木交差点横での「強制収用は許さない」のプラカードを持っての座り込みに参加した。



この場所は「石木ダム建設事務所」の真ん前で、交差点で止まる車の中からプラカードをしっかり見てくれる人が多く、排気ガスのことを除くととてもいい場所なのだ。

今日も何人もの人が手を振ってくれたり、ガッツポーズをしてくれたりと嬉しいことが多かった。

その後、ビナードさん一行はダム事務所に抗議を行い、そのあとで川棚町の負の遺産ともいうべき戦跡などを訪ねられたようだ。

ビナードさんはBS11で、毎月一回、第二日曜日に「日本人探訪」という番組をやっていらっしゃるということなので、そのうち「石木ダム問題」も取り上げてもらえるかもしれない。



この理不尽で必要性に欠ける「石木ダム問題」が、全国に広がって大きなうねりになることを期待したい。



付替え道路工事再開59日目

2015-07-25 19:41:08 | 石木ダム
今日で抗議行動も59日目となった。

いつもの時間にダム事務所前を通過したが、いつものワゴン車と軽自動車2台が止まっているだけで職員が出勤している気配は無い。 
石木交差点を右に曲がり、業者の現場事務所を通過したが、業者の事務所も誰も出勤してはいない。ひょっとして、県も業者も休みなのだろうか?

大型重機はいつ入れるつもりなのだろう?などと考えているうちにメインゲート前へ到着。

今日は大村のYさんが早くからゲート前へ来て下さっていた。
佐世保のIさんのお知り合いで「中村知事を許さない」のプラカードをわざわざ作って持ってきて下さったのだ。
黄色地に青の文字が引き立つプラカードだ。これから大いに役立つことだろう。感謝!

しばらくゲート前で座り込んだが、県も業者も動きが無く、このまま時間が経過するのが何とももったいないと思えて、昨日と同じようにダム事務所前で座り込んだ。





やはりダム事務所に動きは無いが、道路を通過する車からはこちらを見る人が多い。



今日はじりじりと焼付く様な暑さだ。

しばらく座っていると、バイクに乗った作業着姿の初老の男性から「頑張ってね。」とカキ氷の差し入れがあった。

「わ~、ありがとうございます。」暑くてたまらず3人とも早速がりがりと戴いた。



もうしばらくすると、今度はやさしそうなおばあさんと娘さんがやって来られた。
冷たい飲み物とお菓子を手にされていて、「差し入れです。」と言われた。

おばあさんは「私はこうばるの出身です。こんなにしてもろうてありがたか。」と涙を流して話された。「ありがたか、なんてとんでもないですよ。」と言ったが、おばあさんは「ありがとう、本当にありがとう。暑いから体を壊さんごとして下さいね。」と言って帰られた。

やはりゲート前で座るよりも、道路沿いでやったほうが反応が大きい。

もっと早くからこの場所で座ればよかったな~。

来週からは交代で続けよう。そうすればもう少し長い時間やれるだろうし、反応ももっともっと大きく広がるだろう。

夏ばてをする暇もないようだ。

付替え道路工事再開58日目

2015-07-24 21:56:08 | 石木ダム
5月19日に再開した石木ダムの付替え道路工事は2ヶ月を過ぎ、抗議行動は今日で58日目となった。
今日は、熊本県の「下筌ダム」建設に反対し闘った室原知幸さんが掲げていた室原王国旗も掲げた。
日の丸とは真反対の赤地に白いこの旗は、民衆が権力を包囲していくことを表しているといわれている。



5年間中断していたこの工事は、中断していた間に伐採していた木々が伸び草も茂って、それらの刈り取り作業をやることから始まった。里山のあちこちが刈り取られている。



まだ刈り取り作業は続いているが、近々終わる予定らしい。


そのあとは大型重機を入れて、里山を掘削し、その土を馴らして道路を作る工事が残っている。

そして、その大型重機がいつ搬入になるのかが、ダム反対運動に関わっている者みんなの関心事なのだ。
特に地権者の皆さんの心配はどれほどだろうか?

Yさんは「考えよったら夜も眠れん。」と言われていたし、Hさんは「車のブレーキ音が大きかったりすると来たと思って、胸がどきっとするとよ。」と言われる。

口には出さずとも皆さん同じような気持ちだろう。


そこで、地権者の皆さんの気持ちが少しでも軽くなればと思い、今日から支援者でダム事務所前でプラカードを持ち座り込むことにした。



歩道際の空地に「強制収用は許さない!」や「長崎県は生活と人権の破壊をやめよ」などのプラカードを掲げて座り込んだ。

炎天下でかなりハードだけど、信号機の側ということが幸いして、信号で止まった車の中から多くの人がプラカードを読んでくれている。

こうやって少しでも川棚町や町外の人たちにも関心を持ってもらい、大きく広がることにつなげたいと思う。

570回目のデモ

2015-07-19 20:58:07 | 反戦・平和
「19日佐世保市民の会」のデモは今日で570回目を迎えた。



参加者は19人。

今日は久しぶりに、この会の代表世話人で吉井町の平和祈念館「展望庵」の庵主・藤原辰雄先生も参加された。
御歳87歳。



「アベ政治を許さない」と若者たちが全国で立ち上がったのを見て、「嬉しゆうなって、元気ば貰ろうて、こがんしとかれん、デモに参加せなならんと思うて出てきました」。と言われた。

杖をつき娘さんに支えられての参加だったが、3分の1ほどの距離を歩かれた。




足腰は弱られたが、「反戦」の信念はまだまだ健在である。


今日の参加者は、手に手に「アベ政治を許さない」のポスターを持って歩いた。



これからは、集会一つ、デモ一つへも圧力が掛ってくるのだろう。

だが、圧力が掛ればかかるほど、私たちの「反戦・反権力」の思いも強くなるのではないか?

藤原辰雄さんは、若者たちの行動を見て元気を貰ったと言われたが、私たちはその藤原辰雄さんを見て元気を貰ったところだ。

「19日佐世保市民の会」の50周年まで3年半、50周年記念行事にも元気に参加してもらいたい。