西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

チャイルドラインさせぼ10周年

2017-11-26 08:16:02 | 市民活動
立ち上げから係わった(というにはあまりにもお粗末すぎるかかわり方だったが)子供たちの声を傾聴する「チャイルドラインさせぼ」が10周年を迎え、昨日、記念のシンポジウムが開かれた。





「チャイルドラインさせぼ」が出来たきっかけは、2004年に起きた少女が同級生を教室で殺害した「大久保小学校事件」だった。

この事件は教育現場にいる多くの教師たちに衝撃を与え、また多くの市民たちにも衝撃を与えた事件だった。

その前年には長崎市で中学生が幼児を殺害した事件も起こっていた。

「何とかして、このような悲劇を食い止めたい」と現場の教師の方々から声が上がり、教師から佐世保市議へ転身された女性市議の尽力で2007年に結成されたのだった。

大人の意見や指導といったことではなく、ただただ子供たちの声を聴き続けることはとても大変で、投げ出したくなることもあったが、10年続いてきたのだ。

資金もなく、会員が出す会費と企業などがボランティア団体に出す基金などを申請したりと運営には苦労してきた。

そのため事務所を維持することも困難で、この10年間に5回もの引っ越しを余儀なくされた。

そして現在、理解のある方の協力で部屋を貸していただき、「チャイルドラインさせぼ」は続いている。

昨日のシンポジウム参加者は120人。

地元新聞社の記者として、子供たちの事件を取材されその記事をまとめて本にされた坂本文生さん、子供の事件を医師として、また臨床心理士として検証された中根充文先生・古賀義先生にお話を伺った。



参加者のみなさんは熱心に話に聞き入っておられ、有意義なシンポジウムだったと感じている。