佐世保便り

2008年7月に佐世保に移住。
海あり山あり基地あり。そしてダム問題あり。
感動や素朴な疑問など誰かに伝えたくて…

どこまで落ちるのか、この国のメディア

2017-01-28 | 雑感

「のりこえねっと」(ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク)共同代表の辛淑玉(シンスゴ)さんが27日、東京MXテレビの番組「ニュース女子」の1月2日の放送に対し、悪質なデマであり人権を深く傷つけたとして、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会へ申し立てました。

辛さんの見解は次の通り。

 

 1月2日に放送されたTOKYO MX「ニュース女子」は、とにかくひどかった。

 見ていて、こみ上げる怒りを抑えるのがこれほど難しかった経験はかつてなかった。胃液があがってきて、何度も吐いた。その後も、何げない会話の中で突然涙が出てきたり、幾日も眠れぬ夜を過ごし、やっと眠れたと思えば悪夢にうなされた。

 私が、この番組の放つ悪意に冷静に向き合えるようになるまでには、時間が必要だった。友人や報道陣からの問い合わせに簡単な返信すらできなかったことを、この場を借りておわびしたい。

 いま、可能な限り、私の思いを言葉にしてつづりたいと思う。

 「ニュース女子」の手口は、基地反対運動について、徹底的にニセの情報を流すというものだ。

 現場にも行かず、当事者にも取材をしない一方で、反基地運動によって迷惑をこうむっているというニセの「被害者」を登場させる。そして、「沖縄の反基地運動はシンスゴという親北派の韓国人が操っている。参加者はカネで雇われたバイトで、その過激な行動で地元の沖縄人は迷惑している」というデマを流して視聴者の意識を操作する。

 これは、沖縄の人々の思いを無視し、踏みにじる差別であり、許しがたい歪曲(わいきょく)報道である。また、権力になびく一部のウチナンチュを差別扇動の道具に利用して恥じない「植民者の手法」でもある。

 多くの報道で、「ニュース女子」が取材もせずに番組を作ったことが指摘されていたが、彼らは取材能力がないためにネトウヨ情報を検証もせずに垂れ流してしまったのではない。この番組は、「まつろわぬ者ども」を社会から抹殺するために、悪意をもって作られ、確信犯的に放送されたのだ。

 だから、間違いを指摘されても制作会社はコメントを拒否し、MXテレビは「議論の一環として」放送したと開き直っただけだった。公共の電波を使った放送を担う企業としての体をなしていない。

 為政者にとって、自分になびかない者の存在は、自らの優越性を否定されるため最も憎い存在であり、だから国家体制を批判する者には「非国民」のレッテルを貼り、他の国民が寄ってたかって攻撃するよう仕向ける。その手先としてメディアを使う。そこにあるのは「愚かな国民など、この程度のことを吹聴しておけば簡単にだませる」という国民蔑視だ。

 国家権力の素顔を見抜き、闘いを挑んでくる「生意気な非国民ども」に対しては、ただつぶすだけでは飽き足らず、嘲笑して力の差を見せつけた上で、屈辱感を味わわせようとする。「ニュース女子」が、年始特番の、しかも冒頭で私を名指しして嘲笑したのは、私が怒って抗議してくると想定した上でのことだろう。感情的になって抗議してくればそれを笑い飛ばす、抗議してこなければ、「抗議してこないのは、報道内容が正しかったからだ」と宣伝材料に利用できる。どっちにころんでもおいしいというわけだ。

 私も、沖縄の人々も、平和を希求する者は、一方的に攻撃されているのに、それが被害であること、ヘイト・スピーチであることを、被害者の側が実証しなければならないという理不尽な立場に立たされる。私は、毎日仕事をしながら、家族の介護をしながら、シェルターを運営しながら、怒りを抑えて問題を冷静に見つめ、膨大な時間を費やしてBPOに提出する文書を書かねばならない。

 その必要がなければできたはずの、睡眠時間や、家族・友人との大切な時間、幸せ、楽しみといった人生本来の意味をも、一方的に奪われている。相手を嫌でも闘わざるを得ない立場に追い込み、休息する権利、声を上げる権利を奪うのは、それ自体が人権侵害なのだ。そしてこれは私だけのことではなく、沖縄の人々が置かれている状況も同じだ。

 私はなぜ、在日への差別だけでなく、さまざまな差別に声を上げるのだろうか…。

 時に、自分でも不思議に感じる時がある。お金も、時間も、体力も、あらゆるものを犠牲にして、どうしてここまでやるのかと。もっと楽な生き方ができたはずなのにと言われたことも、一度や二度ではない。

 確かなのは、被差別の歴史に共感する胸の痛みがあるということだ。

 歴史や文化は異なっているが、ウチナンチュも在日朝鮮人も、日本の国家体制によって植民地支配を受け、人間としての権利を保障されず、排除・差別されてきた。

 ウチナンチュは日本国籍を付与された一方で島ごと奪われ、沖縄戦では「国体」や本土の日本人を守るための捨て石にされた。敗戦後は膨大な米軍基地を押し付けられ、いまも命・生活・人間の尊厳など多くを奪われ、抑圧されている。

 朝鮮人は、頼んでもいないのに帝国臣民にされ、日本兵の下請け・弾よけとして最も危険できつい労役につかされた揚げ句、敗戦後は日本国籍を一方的に剥奪され、国籍がないことを理由に戦後補償の対象から外され、「外国人」として排除、差別を受けてきた。

 経緯に違いはあっても、植民地支配の対象とされてきた点では同じ位置に立たされている。

 そして、私は「殺せ」と言われ、沖縄の友人たちは「ゴキブリ」「ドブネズミ」「売国奴」「土人」と言われ、まとめて「反日・非国民」とくくられている。沖縄で起きていることは、私にとって他人事ではないのだ。

 彼らの痛みは私の痛みでもある。在日としてこの国に生を受けた以上、見て見ぬふりは許されないと私は思っている。

 「どんな発言にも表現の自由はある」と「中立公平」を装い、サイレント・マジョリティーの位置を確保して高みの見物(これこそが特権である)をする人々の沈黙によって、「在日」も「オキナワ」も、孤立無援の状態で表現の自由を奪われている。

 差別と闘う責任は、被差別の側ではなく、差別構造を作り出し温存する側にこそある。この国の主権者は、自らの社会から差別をなくすために払う努力を、主権を奪われたままの在日に押し付けてはならない。同様に、沖縄に押し付けてもいけない。

 新しい基地をつくらせないという闘いは、ヤマトンチュ自らが政治の中枢部でなすべきであり、そうしなければ根本的な解決には至らない。

 いまこそ、マジョリティーが矢面に立って闘わなければ構造は変わらない。
自分に火の粉が降りかからない限り動かない者が多数派の社会に、未来はないのだ。

 デマを流し、政権の先兵として憎悪扇動を行うこの番組を、決して許してはならない。あらためて、それだけは言っておきたい。

 

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ふるさと共創シンポジウム in 佐世保

2017-01-10 | 佐世保・長崎

9日の「成人の日」(佐世保市主催の成人式は8日でしたが)、アルカスSASEBOでこんなシンポジウムが開催されました。

なんと、司会は、あの田原総一朗さんです!

そしてパネリストはこちらの4名の方々。

左端の方は、佐世保市民ならご存知のはず市議会の新星、橋之口裕太議員。鹿児島県いちき串木野市生まれ。長崎国際大学大学院を卒業後、九州文化学園高等学校教員を経て、2015年佐世保市議会議員に第2位当選!

その隣は、あの里山資本主義の提唱者の藻谷浩介さん山口県徳山市生まれ。東京大学法学部を卒業後、日本開発銀行(現日本政策投資銀行)に入行。日本総合研究所調査部主席研究員。著書に『里山資本主義』、『デフレの正体』、『和の国富論』など。

その隣の方は…知る人ぞ知る佐世保出身のスーパーウーマン。ルイ・ヴィトン・ジャパンにて常にトップの売上げを記録。独立後はインポートブランドや旅行業も手掛け、また、銀座と丸の内で「蜂の家」を経営するなど幅広く活躍中。

そして、最後は「パタゴニア」日本支社長、辻井隆行さん。東京生まれ、早稲田大学大学院社会科学研究科修了後、1999年パートタイムスタッフとしてパタゴニアに入社。2000年に正社員となり、2009年より現職。 シーカヤックと雪山滑降を楽しむなど自然と親しむ生活を続ける。 2016年日経ビジネス「次代を創る100人」に選出。

 

こーんなすごい方々が佐世保の未来について真剣に考え議論して頂くなんて、不思議だけれど嬉しい…。

 

さて、始まってすぐ、田原さんは言いました。
なぜ地方は疲弊していくのか?なぜ若者は都会に出ていくのか?

藻谷さんによると、佐世保は出生率は高い方だが、高校を卒業すると福岡や東京の大学をめざし、そのままそこで就職、結婚し佐世保にはなかなか戻ってこない。それが人口減少の大きな要因。

櫻澤:実は私もそうなんです。東京の大学を出てそのまま東京に就職しましたし、また東京で結婚しましたのでそのまま東京に住んでいます。でも、私の場合ふるさと愛が強くて、佐世保の「蜂の家」をのれん分けしてもらって東京で経営し、世界にも届けています。いずれは佐世保に帰りたいと思っています。

同じくパネリストの1人、橋之口裕太さんは逆のパターン。鹿児島県から大学入学で佐世保にやってきて、佐世保で就職、結婚し、現在も住み続けている。

なぜ、教師を辞めて政治家になったのか?との田原さんの質問に、

橋之口:担任していたクラス生徒42名のうちの16名が1人親家庭でした。

授業料が払えない家庭も多かった。目標はあるが15~6歳で自分の限界を決めてしまっている子どもたちの現状を見て、教員としての限界を感じました。やはり世の中の仕組みを変えなければいけない。そういう思いから政治の世界へ入ろうと。

 

どうやったら地方を元気にできるのか?と問われた藻谷さんは1つの事例として、波佐見町をあげました。

佐世保の近くに波佐見という町がある。
全国どこでも焼き物の町は寂れる一方だが、ここは違う。その要因は、大規模経営を辞めて小規模経営を目指し、ブランドアップを図ったこと。各事業者が対立するのではなく、手を組んで波佐見全体のイメージを良くしていこうとしたこと。

また、農業も盛んで、飲食店は土地の野菜や肉を使って料理を提供する。何でも地元のものを使おうとする意識が高いので、地元にお金が落ちて繋がっていく。佐世保くらいの規模になると、そこまで地元産に拘らない。他県のものを使って作る。売上があっても最終的に残るお金が少ない。佐世保の資本主義は東京に近い…。

田原:京都と大阪とは全然違うね。
大阪の企業は東京に進出して大きくなろうとするが、京都の企業は東京には行かない。京都に残り、企業同士が仲が良い。それはどういうことかと言うと、相手の邪魔をしない、真似をしない、オリジナリティーを大事にする。下請け企業を下請けとは言わず、協力企業と呼んでいて対等に扱う。格差をつけない。

藻谷:まさにそうなんです。大阪の企業はパナソニックがそうであるように、他所に出た方が本物であるという意識がある。京都は東京になんか行けるかと。京セラとかオムロンとか佐川急便もそうですが、そこにいて世界中に展開すればいいという、自分のいる場所を中心として考える文化がある。
佐世保もそういうふうに考えるとアジアの中心になれる可能性はあるんだけれど、なかなかそういう風に考える人は少なくて、大阪に近い感じがします。

 

佐世保はあなたにとってどういう町ですか?問われた橋之口さん。

住みやすい町です。都会過ぎず田舎すぎず。便利さもあり自然も豊かですし。地域の繋がりが濃いところもあれば、私のようにアパート住まいだと、正直、隣の人が誰かもわからない。二面性のある町だと思います。

 

田原:佐世保で1つ問題だと思うのは、佐世保は米軍の軍港ですよね?。海上自衛隊、陸上自衛隊の基地もある。米軍は何人くらいいるんですか?

橋之口:軍人が3000人で、家族も含めると5000人ほど。自衛隊員は海上自衛隊が3000人で陸上自衛隊が1700人くらい。来年からは水陸両用部隊のための基地建設も始まります。

田原:佐世保は自衛隊と米軍に委ねている?甘えている?ということはないか?そのことによって、佐世保自体がどう発展しようかと考え悩む真剣さにかけているのではないか?

橋之口:佐世保という町の成り立ち(人口4000人ほどの寒村が海軍鎮守府が置かれて栄えるようになった)からして、軍と市民や経済界との関係はたいへん良好です。

櫻澤:私の妹も米軍で働いていますが、公務員のように安定していて職を失う心配もないのでいい職場だと思っているようです。

 

そういう意味では佐世保には企業城下町のような雰囲気がある。
その心は?親方日の丸的な甘えがあり、気位が低いということらしい、と藻谷さん。

田原:高速道路ができてから、長崎に来る観光客の多くが福岡に泊まるらしい。昼間長崎で遊んで、夜は福岡へって。ゴミだけ落として、金を落とさなくなったって、長崎の人が言ってたけど、ホント?

橋之口:確かに。いま佐世保で問題になっているのは宿が足りないってことです。リーマンショックの後たちいかなくなって閉じてしまった宿がいくつもあり、ハウステンボスの復活で観光客が戻ってきているが、その客の止まる宿が足りない、取りこぼしてしまっている。

辻井:新たなホテルを建てるよりも、官民が力を合わせて民泊の施設を増やした方がお客さんは喜ぶのでは?

友人が岩手県の小さな町の古い小学校を改築して新たな宿を造ったんですが、そこに中国からの富裕層がたくさん泊まりに来ている。爆買いに飽きた家族連れが何もない田舎町で、ホヤを取る手伝いをしたりして、それを食べて喜んで帰って行く。来年の6月まで予約でいっぱいだという。佐世保や川棚にもそういう観光の可能性がいっぱいあると思う。

櫻澤:旅行業界ではホテルの少ない優れた観光地には、大型船ではなく中型船で行きます。富裕層の乗る中型船にはホテルもレストランももちろん完備されているので寄港地に宿が無くても大丈夫。1週間かけて長崎、五島、佐世保などを船でゆっくり巡りながら、それぞれの地の面白さを満喫するとか・・・
そのためには通訳やガイドの教育に力を入れること、それがリピーターを増やすことに繋がります。

等々、旅行業のプロ、国際企業の経営者、里山の魅力を知り尽くしたエコノミスト三者からの貴重なアドバイスが続出しました。

 

そして、話は佐世保だけではなく隣の川棚町にも及んでいきました。

長崎県内では都会である佐世保市と焼物の町波佐見町に囲まれて、これといった産業もない川棚町だが、まさに里山の魅力が詰まっていて、東京生まれ東京育ちの辻井さんは本当の豊かな暮らしを感じると言う。

でも、そこにはダム建設計画があり、それは佐世保市民にとっても無関係ではない・・・ということで、話題は石木ダムに移っていきました。 

この続きは、ぜひこちらをご覧になってください。

 

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これって竜巻雲?

2016-12-11 | 雑感

昨日の夕がた、ベランダにて。

洗濯物を取り入れて、目の前の佐世保港に目を向けると・・・

ん、あれは何?

赤崎岳の向こうの空に不思議な雲。

なんか・・・竜巻っぽくないですか?

4本ほど螺旋状に立ち昇る雲が見えます。

やっぱり竜巻!?

急いでパソコンで気象情報をチェック。

竜巻注意報など、見当たりません。

テレビでも竜巻被害などのニュース速報は無く、一安心。

 

そのまま忘れていましたが、今日、竜巻雲で検索してみたら…

えー!地震の前兆?

そっくりな雲が地震雲として掲載されていたり、
https://matome.naver.jp/odai/2141675938695146201

http://fusitan.net/0036/#i-28

竜巻(らせん)形の雲を見たら8日以内に地震が起きると書かれていたり、
http://tomarigi.xyz/jishingumo-gazou/ 

驚きの情報がいっぱい。

 

おっと、ヤバイ、ヤバイ。

DeNAが運営する「まとめ記事サイト」のデタラメ記事が話題になったばかり。

そう言えば最初に紹介したサイトもmatome.naverだし…。

 

こういう時は、やはりWikipediaですね。

こちらで調べてみると、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E9%9C%87%E9%9B%B2

地震の発生と地震雲とよばれる雲の発現との因果関係は不明(まず存在しない)とされている。

とのこと。ホッ。良かった~

 

そして、らせん状のこの雲は、気象学的には漏斗雲と呼ぶらしい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BC%8F%E6%96%97%E9%9B%B2

 

いずれにしても、竜巻も地震もおきませんように。

地震、台風、火山噴火など自然災害の多かった2016年もあとわずか。

残りの日々がどうか穏やかでありますように。。

 

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弱者切り捨て、日本が世界一!?

2016-10-04 | 雑感
一昨日(10月2日)のTBSテレビ 【サンデーモーニング】で、衝撃的な調査結果を知りました。
 
それは<風をよむ>のコーナーで提示されたものです。
 

 

 
 
 
 
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やんばるの森を守りたい

2016-10-01 | 平和

私も「やんばるの森」を守りたい。

行ったこともない場所だけれど、ずっとそう思っていました。

この動画を見て、その思いをさらに強くしました。

 

反対する最大の理由は、

戦争の訓練をしているということ。

この豊かな森を戦争の道具にしないで、

様々ないのちが生まれ巡っていく森であってほしい。

 

木工職人の伊佐さんの言葉を良かったらシェアしてください。

 

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