私は仲間たちと、佐世保市の男女共同推進センター「スピカ」で、佐世保市発行の広報紙を
読む会をやっている。
その中でいろいろな意見が出、またそれに対する反論も出て、なかなか面白い会なのだが、先日の集まりで、佐世保市が募集を行なっている「脳ドック」のことが話題になった。
会員のお一人が「町内の方が脳ドックで検査を受けたいと言われて、一緒に申し込みに
行ったんですけどね。」と言われる。
町内でも世話役をされているようで、近所の方から相談を受け市役所まで同行されたようだった。
「しかし、ダメだったんですよ。あの検査は国民健康保険加入者が対象なんですね。
その方は、生活保護を受けられていて国保を掛けておられない。医療保護なんでね。
それで受けられなかったんです。」
その後も市役所といろいろ折衝されたようだったが、「結局うやむやになってしまって、、、。」と話された。
話を聞きながら、この会に参加してくれていたKさんのことを思った。
Kさんは、2年ほど前から「とても面白いし、楽しい」と、この会に参加してくれていたのだが、今月初め乳がんで亡くなってしまった。
Kさんも生活保護を受け、病院にかかるときは医療保護を受けていた。
だからだったのか、話を聞いても病院では実に雑な扱いを受けていると思われた。
Kさんは夫の暴力に耐えかねて離婚し、水商売やいろいろな仕事をしながら2人の子どもを育ててこられた。
お姉ちゃんは結婚していて一安心されたようだったが、弟は知的障害があり、授産施設で働いている。
それに90歳を越えたおばあちゃんもいる。
Kさんは働きづめの生活がたたったのか、心臓を悪くし無理が出来なくなった。
それで、どうしようもなくなって生活保護を受けられるようになったのだ。
そして、乳がんの発病。
残される家族を思うと彼女は一日でも長く生きたかったに違いない。
今年3月、「スピカまつり」で私たちは長崎国際大学の脇野幸太郎準教授をお招きして、「子供たちの貧困」という講演会を行なった。
その中で、脇野先生は「貧困の連鎖」という話をされた。
※貧困の再生産
貧困が世代間で継承されていく。
貧困の再生産がなされるのは、社会の仕組みに原因がある。
親の学歴と子供の学歴との間に相関関係が有り、それが貧困の再生産になる。
と話された。
そして、
社会保障制度によって、逆に社会的排除を受けてしまう者がいる。
とも話された。
まさに、「脳ドック」の問題がそうなのだ。
残されたKさんの家族は、これからどうされていくのだろうか、、、。
読む会をやっている。
その中でいろいろな意見が出、またそれに対する反論も出て、なかなか面白い会なのだが、先日の集まりで、佐世保市が募集を行なっている「脳ドック」のことが話題になった。
会員のお一人が「町内の方が脳ドックで検査を受けたいと言われて、一緒に申し込みに
行ったんですけどね。」と言われる。
町内でも世話役をされているようで、近所の方から相談を受け市役所まで同行されたようだった。
「しかし、ダメだったんですよ。あの検査は国民健康保険加入者が対象なんですね。
その方は、生活保護を受けられていて国保を掛けておられない。医療保護なんでね。
それで受けられなかったんです。」
その後も市役所といろいろ折衝されたようだったが、「結局うやむやになってしまって、、、。」と話された。
話を聞きながら、この会に参加してくれていたKさんのことを思った。
Kさんは、2年ほど前から「とても面白いし、楽しい」と、この会に参加してくれていたのだが、今月初め乳がんで亡くなってしまった。
Kさんも生活保護を受け、病院にかかるときは医療保護を受けていた。
だからだったのか、話を聞いても病院では実に雑な扱いを受けていると思われた。
Kさんは夫の暴力に耐えかねて離婚し、水商売やいろいろな仕事をしながら2人の子どもを育ててこられた。
お姉ちゃんは結婚していて一安心されたようだったが、弟は知的障害があり、授産施設で働いている。
それに90歳を越えたおばあちゃんもいる。
Kさんは働きづめの生活がたたったのか、心臓を悪くし無理が出来なくなった。
それで、どうしようもなくなって生活保護を受けられるようになったのだ。
そして、乳がんの発病。
残される家族を思うと彼女は一日でも長く生きたかったに違いない。
今年3月、「スピカまつり」で私たちは長崎国際大学の脇野幸太郎準教授をお招きして、「子供たちの貧困」という講演会を行なった。
その中で、脇野先生は「貧困の連鎖」という話をされた。
※貧困の再生産
貧困が世代間で継承されていく。
貧困の再生産がなされるのは、社会の仕組みに原因がある。
親の学歴と子供の学歴との間に相関関係が有り、それが貧困の再生産になる。
と話された。
そして、
社会保障制度によって、逆に社会的排除を受けてしまう者がいる。
とも話された。
まさに、「脳ドック」の問題がそうなのだ。
残されたKさんの家族は、これからどうされていくのだろうか、、、。