西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

三度(みたび)の請願不採択

2014-09-24 19:27:02 | 石木ダム
今日は「石木ダム建設計画地の収用採決申請の撤回を求める意見書提出について」の請願を行った。
同じ趣旨での請願は、過去2回行っている。

1回目は、2012年6月で国に石木ダムの「事業認定申請」が出されていたときだった。

「ダム建設は進めてもらいたいが、住んでいる人たちを強制的に追い出してまでは…」と言う声は耳にしていたし、佐世保の市議の中にもそう思っている人が少なからずいることも聞いていた。
しかし、「事業認定申請は強制収用のためではなく、反対地権者との話し合いのためである」と言う理由で、不採択になった。

2回目は、昨年12月。事業認定の告示後で、「たとえ任意解決が出来なくても強制収用はしないで欲しい」との思いで請願をしたのだが、「任意での解決が出来ないというのは仮定の話であり仮定の話を前提とした意見書提出は不適当である」との理由で不採択になったのだった。

3回目の今回は、県と佐世保市が9月5日に収用委員会へ収用採決申請を提出し、それが18日に受理され、いよいよ理不尽な強制収用が現実のものとして目の前に現れてきたことで、とにかく強制収用をくい止めたいとの思いだった。

「石木川まもり隊」のMさんの請願趣旨の説明から始まり、今回はじめてダム建設予定地・こうばるの地権者であるS子さんとIさんの思いも話してもらった。

S子さんはこうばるの自然のすばらしさ、3世代4世代にわたって隣り近所が仲良く暮らしている様子を、Iさんは長年にわたる県からの圧力にも屈することなく生活してきたこと、ダム建設よりもお金のかからない代替案があることを話された。

また、「水問題を考える市民の会」のSさんは、「現在の事態に立ち至ったのは、過去に出した佐世保市議会の議決から出発している。収用委員会制度が13世帯60人もの人が住んでいるところを収用することを想定しているとはとても思えない。これまで収用にいたったものは保障金額が折り合わなかったからであり、事業に対して合意がなされていないものに強権を使った例はない。」と話された。

そして私は、以下のような趣旨説明を行った。






趣旨説明後、これまで2回の請願のときには出なかった意見や感想が委員の方々から出たのだ。

「渇水のときに水が必要だ」「治水のために必要だ」という意見には、私たちは完全に論破できる。情報公開で何年分ものデータを集め、みんなでコツコツと調べ上げた。
そうやって「ダムはいらない」との結論に至ったのだ。

いちばん若いY議員は「地権者の話が聞けて感謝している。自然やふるさとへの思いがダイレクトに伝わってきた。委員一人ひとりにはそれぞれの意見はあるが、会派として結論を出さなければならないので…。」と発言。

彼自身は、本当は強制収用には反対なのではないだろうか…と思ったりした。

また、I議員は「地権者の皆さん方は、まだ話し合いに応じていただけますか?」と発言。
これからの動きに含みを持たせるような感じだった。

昼食を挟んで、午後から再開された委員会の結論は不採択!

しかし、めげない。

何度でも請願しょう。

これからはダムを取り壊しても、ダムを作る時代ではないのだから。


佐世保市議会 特別委 石木ダム ”裁決申請撤回” 意見書 不採択

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