西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

フーテンの寅 4

2013-01-14 22:08:08 | 猫たち
我が家の居候猫「寅」が4日前から、甕の中でじっと寝たままだ。



その前日の夜、寅はびっしょりと濡れ、泥まみれで甕の底にへばりつくようにしゃがんでいた。

夫とお湯を沸かし体中を拭いてやり、湯たんぽを入れ、怪我をしている耳に薬をつけてやった。

夜中に「グウェ、グウェ」と声がして、行ってみると寅が黄色い泡をいっぱい吐いている。

それ以来4日間、水や餌をやったが、何も食べずじっと寝ているのだ。




近所のラーメン屋さんの裏に、かわいい野良猫がいて人間にもよくなついていた。
先日、その猫が「口から血を流して死んでいた。きっと、毒殺に違いない。」と町内の役員さんから聞いたばかりだった。


ひょっとして寅も、何か毒物を口にしたかもしれない。

心配で、ちょこちょこ甕の中を覗きに行ったが、けだるそうで顔も上げない。


それが今日になって、やっと顔を上げたのだ。



この分だと助かるに違いない。

「寅ちゃん、頑張れ!」

元気が出るように、寅の鼻先にまたたびの粉を付けてやった。




フーテンの寅3

2012-11-18 21:38:30 | 猫たち
寅が我が家に居ついてから1月あまり。

とうとう玄関の甕の中を、自分の住処と決めたらしく出たり入ったりしている。





しかし、いまだにフーテン気質?は抜けないらしく、一昨日も朝早く餌を食べたと思ったら、夜遅くまで帰って来ず、昨日も、日中はどこへ行ったのかチラリとも姿を見せなかった。

先週木曜日には、我が家の家猫の中で一番若くてちび猫の“ヘチャ”と、窓ガラス越しににらみ合い、うなり声をあげていた。

寅は、サッシの窓にへばりついて今にも落ちそうで、抱いた途端、私の顎に噛み付いた。
喧嘩を中断されたことに、よほど腹が立ったと見える。

私の顎からは血が流れ出し、思わず寅の頭をごつんと殴ったが、顎を噛んだことで気が済んだのか、抱かれたままグルグル咽を鳴らしている。





「寅!いい加減にしなさいよ。」
私はそんなに寛容な人間ではない。やられたらやり返し、厳しく対処するのだ。
猫ごときにやられっぱなしではいない。ビシビシしつけてやる!

…などと思っていたのだが、見上げる“寅”の表情が何とも可愛くて、結局、頭をなでてやる始末。

“寅”からは、しっかりとなめられている今日この頃だ。

フーテンの寅2

2012-11-04 21:14:15 | 猫たち
早いもので、もう11月。

11月に入ったと思ったら、急に寒くなった。

今日は午後から雨模様。
こんな天気では、玄関前の甕の中で寝起きしている“寅”(私と夫が勝手にトラと呼んでいるのだが、、、)が寒くないかと心配になり、甕の中に断熱シートを敷く事にした。



ずっと玄関前に座っているし、なついて顔を見上げては「ニャー」と挨拶するし、家で飼ってもいいかな、と思ったりもしたのだけれど、如何せん、我が家の猫たちとの相性の悪さは並みたいていのものではない。

来客と一緒に家の中に入ってきた“寅”と我が家のオス猫3匹とのバトルが発生。
取っ組み合いの大格闘のすえ、“寅”は右の耳に深手を負い、そこら中に毛が散らばった。

こんな状態では、とても家の中で飼う事はできない。

それに、何と言っても“寅”はフーテンなのだ。
我が家に居つくかどうかもわからない。

そこで、とりあえず寒さ対策だけをやることにし、カットした断熱シートを甕の中と底に貼り付けた。



断熱シートと言うけれど、これは保温シートでもあるのだ。

毎月9日の「反核座り込み」でもこのシートを使っている。
最初、寝ござやビニールシートを敷いていたが、冬のアスファルトの冷たさは耐え難く、このシートを使用することになった。

このシートをお風呂に浮かべておくと、お湯も冷めないという優れものだ。

銀色の断熱シートに囲まれ、中華料理の高級食材ピータンが入っていた甕の中で、寅君はご満悦である。

フーテンの寅

2012-10-29 22:42:49 | 猫たち
2週間ほど前から、しっぽの短いキジのオス猫が我が家の玄関にやって来るようになった。



どうやら我が家のメス猫・ソナに気があるらしく、どこからかソナの後にくっついて我が家までやって来たものらしい。

飼い猫らしくとてもなついていて、玄関を開けるとすぐに家の中に入ってくる。

しかし、我が家の4匹のオス猫が“ここは俺たちのテリトリーだ!中には入れないぞ!”とばかり、大声で威嚇し毛を逆立てて進入を阻む。

それで、キジ君は玄関のガラス戸越しに座っている。

あまり何日もやって来るので、餌をあげたらそのまま玄関前の甕の中で寝起きするようになった。



私や夫が出かけるときは、国道際まで付いてきて見送りをする。

先日、町内の公民館に行ったときも付いてきて、そのまま公民館の入り口で会が終るまで待機。終ったら、私の後ろについて帰ってきた。

何ともおかしな猫だけれど、1日3回ほど、1~2時間いなくなる。
どうやら、本当の飼い主のところへ、律儀に顔を出しているらしい。

居たり居なかったり、、、「まるでフーテンの寅さんみたいだ」という訳で、我が家ではその猫を寅と呼ぶ。「寅!」と言うと甕の中から見上げてニャーと返事をする。

夫は、「こいつは頭がいいみたいだ。」と自分になついたこの猫にご満悦だけど、そうかな?

私が、キジキジ模様なので「キジ」と呼んだときも、8匹目の猫だからと「ハチ」と呼んだときもニャーと返事をしていたけど……。


癒される時間

2012-01-18 15:53:28 | 猫たち
今日は昨日と打って変わって、肌寒く曇りのお天気だ。

このところお天気が続き、空気は乾燥している。
どうせなら雨が降ればいいのに…と思いながら我が家の猫たちを見ると、、

4匹の猫たちは、ストーブの前に陣取って動こうとしない。



あとの2匹は、湯たんぽ入りの箱の中へ。



1階で暮らしている6匹と折り合いの悪い茶トラの“まゆ”は2階の押入れの中。




それぞれ暖かい場所でくつろいでいる。


今日一日フリーの私は、久しぶりにYouTubeの動画を見る。
3年ほど前、何かで紹介されていて、それからは「お気に入り」に入れて、時々見ている動画だ。
見れば見るほど「可笑しくて、楽しくて、可愛くて」気持ちが明るくなる。


NORA: Practice Makes Purr-fect" - Check the sequel too.


我が家の猫も、このくらいの芸当をやってくれればいいのだけれど、ピアノはないしハーモニカを吹いてみても、鼻先でくんくんと匂いを嗅いだだけで、一向に興味を示さない。

「もう少しおりこうになって!」と言っても、そ知らぬ顔。

ただ、暖かい場所だけはよく分かっているとみえる。