西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

原発輸出

2011-11-30 21:04:57 | 原発事故
参加しているメーリングリストに以下のような緊急声明が送られてきた。

今日の衆議院外務委員会でヨルダン・ベトナム・ロシア・韓国との原子力協定の趣旨説明が行われ、金曜日に質疑・採決の見通しだという。

原子力協定が結ばれれば、原発を輸出することが出来る。

3月の東日本大震災で福島第一原発は大きな事故を起こし、その収束の見通しも立っていないというのに、原発を輸出するのだろうか?

国内での新規建設、再稼動が困難になったからといって、安全性が確認できないものを輸出するのだろうか?

大変な原発事故を起こした国だからこそ、世界の先頭に立って脱原発を訴えるべきなのではないのか。
自然エネルギーの推進を言うべきではないのか。

日本国民であることが、恥ずかしいと思える昨今の政治状況だ。


【緊急声明】問題だらけのベトナム/ヨルダンへの原発輸出拙速な原子力協定批准に抗議
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現在、衆議院の外務委員会でベトナム、ヨルダンを含む4か国との原子力協定が審議されています。

私たち、原発輸出に関して懸念を有するNGO3団体は、福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、原発輸出促進政策は即座に見直すべきであると考えており、とりわけ具体的な問題が明らかになってきているベトナム、ヨルダンとの拙速な原子力協定の批准は、無謀な原発輸出を促すものとしてこれに反対します。

ヨルダンに関しては、前期の国会においても協定に関して審議されましたが、参考人招致により、冷却水の供給体制、事故時における100万人以上の周辺住民の避難などが極めて非現実的であり、テロのリスクも高いことが明らかになり、継続審議となりました。これらの問題は何一つ解決されていませんが、今期の国会では、これらの具体的な問題が放置されたまま、批准されようとしています。

ベトナムに関しては、事業地がヌイチュア国立公園と隣接・重複していること、絶滅危惧種のアオウミガメの生息地となっていること、同国の施工リスクは高く施工面・運用面での事故の恐れがつきまとうこと、住民が事故のリスクについて知らされておらず、国家事業ありきで計画が進行していることなどの問題点があげられます。また、ベトナムにおいて原発導入のメリット・デメリットが十分議論されている状況ではありません。
両国とも、放射性廃棄物の処理についての見込みはたっておらず、福島原発事故クラスの事故が生じたときの損害賠償体制も不明です。
私たちは、日本政府に対して、ベトナム、ヨルダンにおける1)放射性廃棄物の処理、2)避難計画、3)代替案の検討、4)住民への説明――の状況について質問しましたが、政府側は「原発計画に対しては当該国が責任をもって検討・立案する」とのみ回答し、それ以外の具体的な事項については説明することができませんでした。
しかし、日本の公的資金を利用して、当該国の原発建設を支援するのであれば、日本政府は当然のこととしてその説明責任を負うはずです。
日本は東京電力福島第一原子力発電所の事故を経験し、現在も福島をはじめとして、多くの人々が放射能汚染に苦しんでいます。除染や賠償にかかる被害金額は計り知れません。同発電所が完全に廃炉となるまで最低30年かかると言われています。原発輸出は日本国民の理解を得ていません。
このような状況で、一部のプラント・メーカーの利益のために、税金など公的な資金を使って原発輸出が進められることに、私たちは強く反対します。また、このような問題を置き去りにして、国会で拙速に原子力協定が批准されることがないよう、強く要請します。

国際環境NGO FoE Japan(エフ・オー・イー・ジャパン)
「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
メコン・ウォッチ
(賛同団体)
 「脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会」(eシフト)
 気候ネットワーク
 環境エネルギー研究所(ISEP)
 福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
 子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
 足元から地球温暖化を考える市民ネットたてばやし
 プルトニウムなんていらないよ!東京
 福島原発事故緊急会議
 みどりの未来
 水源開発問題全国連絡会(水源連)

久しぶりに

2011-11-28 22:19:45 | 日記
本当に久しぶりに、じっくりと料理をした。

いつも何かに追われるように短い時間でバタバタと作ってしまう夕飯のおかず…。

子供が小さいときは、出来るだけ手作りをとクッキーやシュークリームも焼いたことがあった。
それが、どうだろう?夫と二人の生活になってからは、なにもやりたくないのだ。

出かけるときも、留守番の夫に「残り物を食べといて。」でおしまい。
新たに一品作るなどということはしないできた。

でも、石木ダム反対の全国集会も終わり、少しだけ気持ちにゆとりが出来た。

一昨日は去年から持ち越しの「昆布」で、昆布巻きを作った。
昆布を戻していわしを巻きかんぴょうで結んで、ことことと小さい火で煮込んだ。
夫には不評だったが、ボランティアの会合に持っていったら好評ですぐになくなった。

昨日は、新鮮なするめイカで塩辛を作った。毎年何回も作るのだけど、この冬は初めてだ。いよいよこれからがするめイカの季節だ。

イカからわたを抜き出し、中のみそをすり鉢に入れ塩とゆず胡椒、酒を入れてすりこぎで擂る。そこに小さく刻んだ柚子の皮とさしみにしたイカを入れる。
私は身だけでなく、げその部分も一緒に入れる。足もこりこりして美味しいのだ。

塩辛に入れた酒の残りを飲みながら、台所で出来たばかりの塩辛をつまむのがまた美味しい。
キッチンドリンカーと言われそうだが、止められない。

そして今日は干し柿作り。



久しぶりに近所の市場に行ったら、渋柿が山積みされていた。
見るなり干し柿が浮かんできて、これは作らなければと一袋を買い込んだ。
5キロは越えているとみえて、やっと抱えて家までたどり着いた。

午後から皮をむき、紐で結わえてベランダの物干し竿につるした。
数えたら40個もあった。重かったはずだ。

あと半月もすれば、仕込んでいた味噌も食べごろになる。

わがやの冬支度は着々と進んでいる?…かな。



チェルノブイリハート

2011-11-26 21:46:42 | 原発事故
いま、私の手元には1冊の本がある。
「チェルノブイリハート」という薄い本だ。



この本は、2003年にアカデミー賞の短編ドキュメンタリー賞を受賞した映画のガイド本だ。
11月13日に福岡舞鶴公園で行われた「さよなら原発!1万人集会」で購入した本である。
映画を観たいと思っていたが、商業ベースに乗りにくい映画は,この佐世保ではほぼ上映されない。
長崎では1週間ほど上映されていたが、時間的な余裕がなかったし、なにより長崎までの交通費を考えると躊躇するものがあった。

それで、集会場所の周囲に張られたテントの出店の中に、この本を見出したときすぐさま買ったのだった。

おめでたい私は、「チェルノブイリハート」と言う題名がチェルノブイリで被爆した人たちに思いを寄せる意味で付けられた題名なのかと思っていた。

そうではなかった。
放射能汚染のひどいベラルーシでは、事故後生まれてきた子供たちのなかに心臓に2つ、3つと穴が開いている子供がいるようになったのだ。
文字通りの「チェルノブイリハート」。これは現実だったのだ。

この映画の取材は、原発事故から16年後の2002年に行われている。

ちょうど事故当時、子供だった人たちが出産年齢に達しているときだ。
映画では、先天異常児が増加していることも話されている。

福島はどうなのだろうか?
日本はどうなのだろうか?

5年後、10年後、20年後、この映画と同じようにならないとは限らない。

想像しただけで胸がつぶれそうだ。

本の最後に、この映画の女性監督であるマリアン・デレオの言葉がある。

    私たちはみな「星々の中のひとつ」地球に
          暮らしています
   ともに「われらの偉大なる星」を讃える方法を
        みつけなくてはなりません

       このたび日本で起こった悲劇は
       いのちに影響を及ぼしています

        日本のいのちだけでなく
          私たちの地球
  「青いビーロードの上の光り輝く一粒の塵」に生きる
         すべてのいのちに

       宇宙からこの地球を見れば
      日本の海が 私たちの海であり
   日本の水や空気が 私たちの水や空気であることは
           一目瞭然です

        人間は国境を作りましたが
        地球に国境はありません

     …いのちはみんなつながっています…


原発を止めるために、つながるいのちのために、あと少しの勇気と力を出さなければ…。

    


本当のことは?

2011-11-24 21:40:12 | 原発事故
今月2日に藤田祐幸さんの講演を聞いたが、そのときのお話では

「福島原発事故の処理には国家予算の何倍ものお金がかかる。

福島県民すべてを避難させるべきなのに、そんなことをやればソビエト連邦がチェルノブイリ事故の処理のた

めに崩壊したように、日本と言う国そのものが崩壊する。

だからやらないのだ…」

ということだった。


日本と言う国は、ソ連よりもっとひどい国だと強い口調で言われたが本当にそうだ。

岩上安身さんのUstreamでもいろいろ紹介されているし、下記のブログでも紹介があっている。

ぜひ、覗いて下さい。

http://prepper.blog.fc2.com/blog-entry-76.html

反基地を訴え続けて

2011-11-20 21:12:50 | 反戦・平和
昨日は「19日佐世保市民の会」の定例デモだった。



あと1ヶ月あまりで2011年も終わるが、年が明けるとこの会も44年目に突入する。

こんなに長く続けることになるとは、誰も思っていなかったに違いない。
毎月、ただ黙々と歩くだけのデモだけれど、1度も途切れずに続いているところはすごいと自画自賛しておこう。



不条理なアメリカのベトナム戦争に反対し、戦争に加担しないために始めた市民デモは、ベトナム戦争が終わってもそのまま続けられてきた。

それは、参加者誰もが「米軍基地がある限り私たちは戦争に加担しているのだ。」という思いを抱えているからだ。

戦争を放棄した国に住みながら、戦争をするための基地の存在を許すことは出来ないのだから。



強制ではなく、参加も不参加も自由。
しかし、19日の午後6時になるとどこからともなく人が集まってきて、デモは出発する。

こうやって、デモはまだ続いていくのだろう。