西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

あますところ…

2013-12-30 19:19:05 | 日記
2013年も、明日を残すのみとなった。

昨日から福岡にいる息子が帰省し、近所で一人暮らしをしている娘もやってきて俄然忙しくなった。

3度3度の食事作りが大変だし、「もう何も仕度しないよ」と言ったものの、やっぱり御節を作るはめになり、黒豆・煮豆・かずのこ・田作り・ナマス・菊花かぶを作った。

あとは、買い込んだかまぼこやハム類、さかな類を切るだけだ。


今年も押し迫っての「特定秘密保護法」の成立や沖縄の「辺野古埋め立ての承認」と大変な年になった。

個人的には、「石木ダム」の事業認定の告示が上げられる。

どんどんと加速をつけて右傾化していく世の中の流れを、どう止めて押し戻せるか、私たち一人ひとりに掛かってくる。

60も半ばを過ぎ、どれほどの余力が残されているか心もとないが、とにかく力を出さねばならない。






どうかみなさん、良いお年を。

そして、来年もよろしく。


公開質問状、明日提出

2013-12-26 21:06:58 | 石木ダム
今年は「石木ダム建設反対」に始まり、「石木ダム建設反対」で終りそうだ。

今年1月、佐世保市水道局は厚労省へ報告する「再評価」を、有識者で構成される再評価委員会を立ち上げず常設されている経営検討委員会で行なった。

そのことに抗議する記者会見、水道局への申し入れ、水道局での座り込みと年頭から大変な幕開けとなった。

http://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=a4928fa790966596cd033315cbd6c2bf

3月には国交省九州地方整備局が行なった公聴会に公述人として参加。

その後、公聴会でのダム建設賛成派と反対派の意見をビデオ上映したり、事業認定の告示があってからは、「強制収用反対」の署名活動を行なったり、先月は、石木ダム建設反対の全国集会を開催、そして今月17日には市議会「石木ダム建設促進特別委員会」に強制収用反対の請願を行なったり、、、、。

この1年は、ほぼ「石木ダム建設反対」一色だった。

そして、明日は県知事宛の公開質問状を県へ提出する。



これは、絶対反対同盟と弁護団、県内で石木ダム建設に反対している4つの市民団体が連名で提出するものだ。

これまで私たち市民団体だけで、何度となく、申し入れや抗議文の提出、質問書も提出してきたが、今回はこれまでとは違う質問書だ。

弁護団も入って、18ページにもわたる質問書が作成されているのだ。
県や佐世保市が出しているデータに基づく理路整然とした「石木ダム不要」の質問書だ。

これまで私たちも情報公開で資料を取り寄せ、それらの資料を読み込み考え質問書を作成して申し入れる…、そういう方法でやってきたけれどやはり素人だ。

これからは強力な弁護士の先生方が前面に立って下さるだろう。

明日の申し入れには夫が参加する。

私は、20日の町内会以後、調子がもう一つ上がらずに、明日は不参加。

疲れがたまっているのか、今はまだ耳鳴りだけだが、用心しておかないとメニエールが起きそうな気分の悪さなのだ。

それで、参加のみなさんには佐世保から精一杯のエールを送りたいと思う。


551回目の「19日」

2013-12-20 13:31:32 | 反戦・平和
「19日佐世保市民の会」のデモが551回目を迎えた。



12月のきらきらとしたイルミネーションやクリスマスの飾りつけがされている商店街の中を、いつもと同じように無言で歩き通した。



来月になると、アメリカの原子力空母エンタープライズの入港から丸46年となる。

来年2月からは、47年目を歩くことになる。

早いなあ~!

すぐに半世紀、50年になってしまう。

「基地反対!」を訴えて、無言のデモをこんなに長く続けるとは、参加者の誰も思っていなかったに違いない。

「基地が撤去されるまで続けます!」若いころ私たちは勇んでマスコミのインタビューに答えたが、頭の中では50年もということはなかった。

そのうち基地も縮小され、次第に撤去の方向に行くのだと若い私たちは、勝手に思い込んでいたのだ。

しかし、そんなことはなかった、、、。

沖縄はますます加重な基地負担にあえぎ、佐世保の基地も少しも減少しなかった。

先日の半田滋さんのお話では、アメリカのオスプレイを日本の自衛隊が購入し、その運用部隊は佐世保の相浦駐屯地にいる陸上自衛隊西部方面隊であろうといわれたが、日米の基地がこの佐世保でますます拡充されていくのだ。

朝鮮半島に近く中国にも近いこの地は、これからも重要な戦略拠点としての位置にあり続けるのだろうか?

考えれば考えるほど、気持ちは落ち込んでいくが、デモの後は恒例の忘年会。



重い気持ちをしばし忘れて、食べて、飲んで、一時を楽しく盛り上がって過した。


強制収用反対の請願

2013-12-17 21:02:19 | 石木ダム
最初の計画から50年にもなろうとする「石木ダム」建設計画。

地権者のみなさんが「石木ダム建設絶対反対同盟」を結成して反対運動を始められてからでも、もう40年という年月が経つ。

多くの圧力や県の切り崩しにも負けず絶対反対を貫いて、いまだ13世帯60人の地権者のみなさんが生活しておられる。

その地権者のみなさん方の反対運動を支援し、佐世保で反対の団体を作って、一緒に声を上げる様になってから5年になる。

県が佐世保市内3ヵ所と川棚町1ヵ所で行なった事業説明会でダム建設反対のチラシを配ったり、事業認定申請の中止を求めて佐世保市へ、県へ、国土交通省九州地方整備局へと申し入れを行なったり、国交省が行なった公聴会で反対意見を述べたりと、その都度仲間たちと、やれることをやってきた。

2009年に付替え道路の建設が始まったときには、3ヶ月間、阻止のための座り込みに通った。そして、付替え道路は未だに中止のままだ。

しかし、今年9月6日に国は事業認定の告示を行なって、これでいつでも地権者の家や土地を強制的に奪うことが出来るようになったのだ。

ダムの是非はともかく、強制収用だけはやめてもらわなければならない。

昨年6月も「石木ダム建設用地の強制収用反対を求める請願」を行なったが、事業認定申請は強制収用を目的とせず話し合うためのもの、として不採択となった。

「石木ダム建設促進特別委員会」の委員たちがどう言おうと、事業は国によって認定されたのだから一刻の猶予も許されない。
急いで強制収用反対の請願をしなくては…。

それで、今日午後3時から「石木川まもり隊」と「水問題を考える会」のメンバー3人で請願を行なった。



川原の地権者のみなさん9人と川棚の「清流の会」5人、それに長崎の会からも2人
佐世保からも15人と傍聴者が30人を越えた。



こんなことはめったに無いことだ。











私たちの請願はまたもや不採択。

私たちが趣旨説明で言った「たとえ任意での解決が難しい場合でも、強制収用はしないで欲しい」ということに、「現在、話し合いで解決を図ろうとしているところであり、仮定のことを採択することは出来ない」との答えだった。



本当にこの委員たちの頭の中を見て見たい。

どれほど真剣に考えて15分足らずの話し合いで決めたのだろうか?

人口はどんどん減少し、必要性がないダムになることは分かりきっているのに、それでも建設すべきというのか!

まったく呆れてしまう!

でも、こんなことでへこたれてはいられない。次はどんな手で行ってみようか?








久しぶりのダウン

2013-12-14 09:18:11 | 石木ダム
久しぶりに、昨日一日を寝て過した。

12月に入ってから、石木ダム建設に反対する弁護団が結成されたり、秘密保護法の講演会が続いたりと、ほぼ連日出かけていたからその疲れもあったのかもしれない。

11日(水曜日)の夜に弁護団結成を受けて、反対同盟と支援団体との緊急連絡会が川原公民館でもたれたが、とにかく寒かった。





大型の石油ストーブが置いてあって、ガンガン焚いてあるのだけれど、総板張りの床が深々と冷え、窓からは隙間風が入ってくる。

顔や上半身は熱いのに腿や膝の腰から下がとにかく寒かった。

翌日、肩や腰や膝が痛くて重いと感じていたが、まさか熱があるなど思っても見なかった。

私はもう何年もインフルエンザにも風邪にもご無沙汰だったからだ。

しかし、昨日はどうにもだるくてダウン。どうやら、公民館の隙間風にやられたようだ。

考えてみると、石木・川原の公民館は建ってから何十年になるのだろう?

公民館の中に古い石の祠があってとても趣があるけれど、側面は板を打ち付けただけの粗末な建物だ。

反対同盟の13世帯で床に敷く畳を新しくされたりと、力を合わせて守っておられるが、行政からの援助は一切ない。

石木ダム建設賛成に回り、8千万円の援助を貰って和風のりっぱな公民館を建てた石木川上流の木場郷と比べれば、その差別は歴然としている。



ダムに賛成して移転した人たちへは、土地代金とは別に協力感謝金として3億5千万円がすでに支払われている。
ダムが完成したら支払うという約束だったにもかかわらず、まだ何一つ出来ないうちから(付替え道路ですら工事はストップしたままなのだ。)県は支払ったのだ。

公共事業に協力する者は手厚く援助され、生まれた場所に住み続けたいと願う者は利己的だと非難されるのだ。それも無駄な公共事業のためにである。

今朝の長崎新聞には中村県知事が「反対地権者に面会申し入れ」との記事が掲載されている。



どう考えても必要のないこのダム建設事業を、おかしいと思う人たちが数多くの支援の輪を広げている。

長崎県には焦りがあるに違いない。ダム建設中止までもう一息!

ダウンしている暇なんてない。さあ!起きなきゃ!