西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

どうなるのか?

2013-04-27 21:42:22 | 市民活動
「日本の水道は国営だろうが、市営・町営だろうが、すべて民営化します」

4月19日、麻生太郎財務・金融担当大臣はアメリカのCSIS(米戦略国際問題研究所)で、「日本経済再生に向けた日本の取組みと将来の課題」というタイトルでスピーチを行ったという。

その中で、上記のような発言をしたのだ。


「今、色々なアイデアが実に多くの人から出されているが、その中でと思っているのは、いわゆる規制の緩和です。

例えばいま日本で水道というものは世界中ほとんどの国ではプライベートの会社が水道を運営しているが、日本では自治省以外ではこの水道を扱うことはできません。

しかし、水道の料金を回収する99.99%というようなシステムを持っている国は日本の水道会社以外にありませんけれども、この水道は、全て国営もしくは市営・町営でできていて、こういったものを全て民営化します。

いわゆる学校を造って運営は民間、民営化する、公設民営、そういったものもひとつの考え方に、アイデアとして上がってきつつあります。」

水道事業だけでなく、学校も民営化にと言っているのだ。



↑これは、竹中平蔵主査が産業競争力会議に提出した資料の一部だ。

産業競争力会議とは

日本経済再生本部の下、我が国産業の競争力強化や国際展開に向けた成長戦略の具現化と推進について調査審議するため、産業競争力会議(以下「会議」という。)を開催する。

となっていて、他に楽天の社長やローソンの社長なども議員として名を連ねている。

この資料には「こうしたインフラは全国で約185兆円の資産規模と推計され、全国的に民間開放の動きを進めることで、少なくとも数十兆円規模の財源創出が見込まれる」と書かれているそうだが、金がすべてなのか?

私たちの命に直結する水を民営化していいのか?

それに、民営化といっても国内の会社ではないのだ。世界の水企業が進出してくるのだ。

現に、松山市や千葉県の手賀沼の浄水には、フランスの水企業が管理業務を行なっているとのことだ。

佐世保の新しく出来る北部浄水場も国内企業だが、民営化になる。

国民の命を大切にしない政治家によって、私たちの命を大切にしない政治が行なわれていく。





住民守る気あるのか!

2013-04-23 22:34:23 | 原発事故
新潟県の泉田知事は、原子力規制委員会をきっちりと批判している。

「行政機関の話も聞かない。現場の声も聞かない。そんな安全基準がどうして役に立つと思うんですか?」

「上から目線で決めている独立行政委員会が「いい」って言えば全部いいんだという態度は間違いだと思いますよ。」

自治体の長が、これだけはっきりと国に物申すことはなかなかやらない。
国の方針には“ご無理ごもっとも”と何でも従うのが通例(?)だ。(ひょっとして、長崎県や佐世保市だけか??)

佐世保市長も国に対して、はっきりとした態度でもとってみたらいい!

原発事故は、他人事ではない。

目の前の海には、通告無しで出入港する原子力艦が停泊するのだから。

お金さえ出してもらえば、国の言うことは何でも聞きますとしっぽを振るのは止めて欲しい!

新潟県知事の爪の垢でも貰いなさいよ。


「住民守る気あるのか」新潟県知事、原子力規制委を批判

真相はどうなのか?

2013-04-20 08:32:50 | 石木ダム
長崎県と佐世保市が事業認定申請をした「石木ダム」の公聴会は、先月22日と23日に川棚町で開かれ、ダム賛成と反対の立場からそれぞれの意見が述べられた。

その中で、石木ダム建設絶対反対同盟の岩下和雄さんが、桟元市長(故人)と会った際、市長が「佐世保市としては独自の水源開発を計画し調査を行なったが、県からことごとく圧力がかかった。」と話したことを意見陳述された。

そのことが佐世保市議会の「石木ダム建設特別委員会」の中で取り上げられ、委員のお一人から「発言について精査して欲しい。」と要望があり、水道局は調べることを約束していた。
が、案の定というべきか、関係者に聞き取りをしたが「そういう事実はない。」というものだった。

そこで昨日、水道局へ抗議の申し入れを行った。



その経過は「石木川まもり隊」のブログに詳しく報告されている。

http://blog.goo.ne.jp/hotaru392011/e/dca55b8cb7e7e6d9c57ebd33a0d91762

私が驚いたのは、元市長との会見日時・場所・人数など岩下さんがはっきりと記憶されていたことだった。

水道局は岩下さんの話を聞いても、佐世保市として利水の再評価も終え、国の公聴会も終ったのだから、自分たちには関係がないという態度だった。

これには地権者の岩下さんのみならず私たちも腹が立った。

県の妨害で佐世保市自身も困ってきたはずではないか!そして、桟元市長は退任前、朝日新聞の取材に応じてそのことを話されているのだ。

記事では、「大型タンクの水貯蔵の検討や波佐見町での水甕の可能性」について、調べたが県から「石木ダム計画に影響しないように」と釘をさされた、となっている。

これは本当だろう。

私たちは川棚川よりも近くて流量も豊富な佐々川に注目し、佐々町役場を訪ねたことがあった。
佐々町には、農業用水として使用できる水利権があるが、ほとんど使われていない。それで、水利権の転用ができるのではないかと考えてお話を伺ったのだが、佐々町自体も水が欲しいのに県が許可をしないということだった。

「これまで1万8千トンといわれていた川の維持流量が、5万7千トンになっていてだめだったのです。」と役場の方は話された。

二級河川の水利権は県が握っている。
水利権量すら都合のいいように決めているのではないか…。

水道局はしっかりと調べて、回答をして欲しいと思う。

川内博史 福島第一原発 1号炉撮影映像

2013-04-16 22:26:06 | 原発事故
この映像は、4月5日にニコニコ動画で放映されたもの。

民主党の前衆議院議員だった川内博史氏が、東京電力以外の人間としてフクシマ第一原発に入り、1号炉を撮影したのだ。

川内博史前衆議院議員は、先月13日と28日の2回にわたって、福島第一原発1号原子炉建屋内4階の非常用復水­器周辺を視察し、記録された。このことは総選挙前から、東電に申し入れてあったが、選挙で落選したため民主党の近藤昭一衆議院議員に同行する形でで実現したとのことだ。


川内博史 福島第一原発 1号炉撮影映像 Fukushima Daiichi Nuclear Power Station 1st 4F



むき出しの鉄骨や散乱する保冷材など、やはりすごい壊れ方だ。

これは地震ではなく、本当に津波で壊れたのか?

原因究明も進んでいないのに、こんな状況下でも原発を動かしたい人間たちは、新規制基準を導入し、原発を再稼働させようとしている。

こんなことでいいのか!

国民の多くは納得なんかしていない!

高遠菜穂子さんのファルージャ現地調査と報告

2013-04-12 20:19:57 | 原発事故
10日のTBS報道特集の中で、高遠菜穂子さんのイラク・ファルージャの取材と報告があっている。
私はこの番組を見逃していて、いつもおじゃましているブログで知ったのだ。早速、私のブログでも紹介したい。

それにしても、人質事件以後、激しいバッシングを受けた高遠さんが、意志を曲げず、ずっとイラクへの支援活動を続けておられることに頭が下がる思いだ。

あの人質事件から半年ほど経ったころだったか、第三世界への支援事業をされているNPO法人の招きで、佐世保に来られて講演をされたことがあった。

憔悴しきった高遠さんは「みなさんにご迷惑をかけました。」と頭を下げ続けられた。

しかし、高遠さんは強い信念を持つた、心優しい女性だった。

イラクの現在を、これからの福島に重ねて心配をされていた。

私たちも現実を直視し、福島のことを考えなければならない。
この国の原発政策を変えさせるために、声を上げ動かなければならない。


イラク戦争から10年 新生児に異変 その原因は? (高遠菜穂子さんのファルージャ現地調査)



日本での講演の様子はこちら
  ↓
http://www.ustream.tv/recorded/31289455