西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

2012・反核座り込み交流会

2012-09-30 20:37:10 | 反戦・平和
毎年9月の最終日曜日は、長崎県内13ヶ所で行われている反核座り込みの団体と高校生1万人署名のメンバー、あわせて14団体の交流会が行われる。

今年の交流会の場所は大村だった。

長崎で開かれたり、島原や平戸で開かれたり、もちろん佐世保でも2回ほどやったことがある。

今年の参加者は20人ほど、どこの地域でも高齢化が進んでいて、交流会参加者の減少は避けられない。

11時2分の長崎原爆の投下時刻にあわせて黙祷をし、それからお昼までの1時間あまりを大村駅前の小さな公園で座り込んだ。







昼食後、大村勤労者センターで話し合いを行った。

この交流会の世話人である長崎のYさんより、この1年間の活動報告があった。
この交流会としての大きな取り組みは、長崎県を含む県内の22自治体へ出す「アンケート」なのだが、そのアンケート結果が報告された。

22の自治体中、回答しなかったのは対馬市のみ。
佐世保市も、ずっと回答してこなかったが、市町村合併後の昨年辺りから回答するようになった。

世界中で核実験があれば、実験が行われたことがわかった時点で抗議文を送ることをやっている自治体は、長崎県、長崎市、島原市、諫早市、大村市、平戸市、松浦市、五島市、西海市、雲仙市、南島原市、長与町、時津町の1県・10市・2町。

時津町は、町として非核条例を作り、核実験があるたび実験を行った国に、毎回抗議文を送付しているのだという。

アメリカは、2010年12月と2011年2月に臨海前核実験をしたが、それに抗議したかどうかのアンケート項目に対して佐世保市の回答はこうだ。

「当該、臨海前核実験の実施に関して日本国政府は、「貯蔵する核兵器の安全性と有効性を確保するために実験を行っていると承知している。現状で(米国に)抗議や申し入れは考えていない」として、抗議や申し入れをされておりませんので、本市としても政府見解を理解し抗議文の送付はおこなっておりません。

佐世保市ってすごいな~~!
何でも、国に“右へ倣い”するんだ!自治体独自で考えるってしないんだ!

日常的に核艦船が入港する街だからこそ、もっと“核”に関しては真剣に考えて欲しいと思う。

もう一つ、2009年に国連総会でカザフスタンの提案を受けて8月29日が「核実験に反対する国際デー」と決議され、2010年の8月29日に第1回が行われたが、これに連帯して県内の反核団体でも行動することが決まった。

来年の8月29日には、県内各地で何らかのアクションがあるだろう。
私たちも何かやらなきゃならない、、、。う~~~む。


今日の集会も、最後に「核兵器廃絶と世界平和を求める声明」を採択して終った。




来年は長崎市で行われる。

石特

2012-09-25 20:47:54 | 石木ダム
石木ダム建設促進特別委員会、通称「石特」が開かれた。

昨日、佐世保市議会のHPで確認して、「石木川まもり隊」「水問題を考える市民の会」のみなさん方にメールで流したのだが、翌日の午前10時からというのはやはり大変だったようだ。 

傍聴はMさん、Iさん、私の3人。

「石木ダム建設事業に対する事業認定の早期進展を求める意見書(案)」というのが、委員と員外市議、マスコミ関係者、私たち傍聴者にも配られた。



水の需要が、水道局の需要予測とは大きく乖離し、現在ある安定水源(…と水道局が呼んでいる)77.000tよりもずっと下回っているのだ。
これからますます人口減少の時代になるのに、どうして40.000tもの石木ダムを造る必要があるのだろうか?

委員長がこの「意見書(案)」について各委員の意見を聞いた。

K議員「県のほうで検証の結果、事業推進という意見が国に上げられ、国のほうでも慎重な審査の結果、事業推進と確認されている。一方で目標年度は刻一刻と近づいている。地元の皆さまの理解を得るためにも、事業認定の作業を通して地元のみなさまと話し合いが出来るよう、一日も早く事業認定をやってほしい。そのためにも意見書を提出すべき」

K2議員「先ほどのK議員と同じ」

M議員「意見書の案文にもあるように、関東の渇水状況を目の当たりにして、佐世保でも平成6年のとき以上の大変な渇水になる可能性がある。ぜひ、意見書を上げていただきたい。」

I議員「事業を推進するためにも、意見書(案)には賛成」

T議員「小佐々工業団地の開発でも、水を必要としない企業の誘致などありえない。膠着状況を打開するためにも、意見書提出に賛成」

Y議員「先ほど来の各会派の委員のみなさんと同じ意見である」

はいはいはい。
委員の先生方、みなさん横並びで賛成なわけですね。

まったく。工業団地のために水が必要だって?

何をかいわんや! 「川原は佐世保の植民地ではない!」と怒る川原のみなさんの顔が浮かんでくる。まったくその通りだもの。

大渇水になれば、いくらダムを造っていても、ダムの水も干上がるのです。
一番安心なのは、海水淡水化だろうに、、、。

それに、どうしてもダムを造りたければ(私たちはまったく必要ないと断言できるけど)佐世保市内に造るべきでしょう。佐世保にだって、ダム適地はあるのだ。

越境して、他所の人たちを犠牲にすべきじゃない。


チャイナ・シンドローム

2012-09-23 19:16:36 | 原発事故
アメリカのCNNは、9月20日スリーマイル島原子力発電所で冷却ポンプに不具合があり、原子炉が緊急停止したと放送した。



また、スリーマイル島原子力発電所なのか!

この原子力発電所は1979年に炉心溶融の事故を起こしている。

大勢の島民が避難するニュースは、何度もテレビで放映されていたからよく覚えている。
それに、その時期に映画「チャイナ・シンドローム」という原子力発電所の事故を描いた映画が公開されていて大きな話題になった。

若いジェーン・フォンダとマイケル・ダグラス、それにコメディアンだと思っていたジャック・レモンがシリアスな役で、迫真の演技を披露した。福島原発事故のあと、再度見直したが、30年を経ても少しも色あせていなかった。

アメリカの映画人たちは、こんな昔から原発に警鐘を鳴らしていたのだ。

ちなみに「チャイナ・シンドローム」とは、アメリカの原発事故で炉心溶融を起こしたら、地球の裏側にある中国まで溶けていくだろうというブラックユーモアである。


CNNのニュースは

(CNN) 
米ペンシルベニア州のスリーマイル島原子力発電所で20日、
原子炉冷却ポンプに不具合が発生し、原子炉が緊急停止した。
米原子力規制委員会(NRC)が明らかにした。

同原発を運営する電力大手エクセロンによると、同日午後2時20分ごろ、1号炉が自動停止した。
この過程で蒸気が放出され、近隣住民には大きな物音が聞こえたが、
一般に危険が及ぶことはないとしている。

NRCによれば、4基ある原子炉冷却ポンプのうちの1基が機能停止したとみられる。
残る3基が作動していても、異常が検出されればシステムが停止する仕組みで、NRC報道官は
「原子炉の安全システムが設計通りに機能していることを示すもの」と話している。

同原子炉の緊急停止は過去1カ月で2度目となる。
8月22日には加圧水用の加熱装置に問題が見つかり、この装置の交換が行われた。
検査の結果、残る2つの装置に問題はないと判断し、9月5日に原子炉の運転を再開していたという。

加圧水型のスリーマイル島原発は1974年から運転を開始し、約80万世帯に電力を供給できる能力がある。
エクセロンによると、20日の緊急停止による停電などは起きていない。

同原発は1979年の事故で2号炉が炉心溶融を起こした。
この事故は現在に至るまで、米国史上最悪の原発事故となっている。


と報道した。

このスリーマイル島原発事故のその後を、確か「朝日グラフ」だったと思うが(確証がない)特集したとき、巨大なタンポポ、巨大なやつで、奇形の動物、そして障がいのある子どもたちの写真があり、たまらない気持ちになったものだった。

そして、このときの事故は福島の事故より、ずっと軽度の事故なのだ。

政争を繰り広げているときではないのに、与党だ野党だといっているときでもないのに、尖閣列島を国有化するより前にやるべきことが山積しているのに、、、。

口先だけの軽い政治屋が多すぎて、どうにもならない。

こんな日本で、私たち国民はやっぱり見捨てられてしまうのか?




申し入れとデモと

2012-09-19 20:11:34 | 反戦・平和
今日は午後1時30分から、水道局・水道計画室の室長、主査、技師の方々に申し入れというよりは、懇談をさせていただいた。



昨年4月1日から、水道局の体制が変わって、それまで石木ダム建設関連のことを取り仕切っていた「水源対策室」がなくなり、新たに「水道計画室」なる部署ができたのだ。

それで、石木ダム建設に反対している私たちも一度ご挨拶をし、疑問点などをお聞きしたいと席を設けてもらったのだ。

私たちが聞きたかったのは、「水を大切にする日」の出発式で市議会議長が言った「佐世保市が確保している水源は日量77.000トンであり、そのうちの15.000トンが不安定水源」という間違った認識を、水道局がレクチャーしたのかということ。

その「水を大切にする日」前後に、市役所イベントコーナーで開いていたパネル展で配られていたチラシのことについて。



それと、「再評価監視委員会」の開催についてだった。

1番目は、「資料は渡しているが、レクチャーはしていない。」との答え。
2番目は、「平成6年の大渇水を忘れないためにやっているので、チラシの内容は当然」との答え。それに対して、石木川まもり隊のMさんが「それならば、節水条例のことや抜本対策を打ち出すべきでは」と反論。その通りだ。

それから問題の「再評価監視委員会」について訪ねたが、まだ何も決まっていないという。厚労省からの指導は「第三者からの意見聴取をすることとなっているので、どういう形式でやるのかも含めて、検討中。」なのだという。

ちょっとおかしな感じだ。ひょっとして「再評価監視委員会」そのものを開かない可能性もあるのか?水需要の実績と予測が乖離してしまっているので、開きたくないだろうな~とは思うけど、これはきちんと開いてもらわなければならない。

あれこれ言っているうちに予定時間が過ぎてしまった。
また、ときどきお邪魔します~嫌がられるだろうけど。

一旦家に戻り、17時30分に松浦公園へ。

「19日佐世保市民の会」の536回目の定例デモだ。



今日は、いつもより参加者が少ないと思っていたけれど、長崎から2人、崎戸からも1人わざわざ参加してくださって、終ってみれば20人の参加。

遠くから時間をかけて参加してくれる人がいるから、続けていく励みにもなるし、意義を感じたりもする。

少々おこがましいけど。



自衛隊の武装市中パレード反対!

2012-09-15 21:06:25 | 反戦・平和
また今年も、陸上自衛隊西部方面隊普通科連隊(通称テロ対策部隊)が、市内一の繁華街・四ヶ町アーケード街を機関銃を携帯したまま行進した。

この行進も、台風で中止した06年以外毎年行われ、今回で10回目だ。





「自衛隊の真の姿を市民に知ってもらうため」と陸上自衛隊の広報官は言うけれど、実弾が入っていないとはいえ、機関銃を携行したままの行進はやはり異様だ。

それも、休日の昼間、子供連れの買い物客が繰り出している繁華街で行われたのだ。

このパレードが通過するすぐ横の島瀬公園で、佐世保地区労や社民党のみなさんが座り込み、そしてそのすぐ横で共産党や平和委員会のみなさんが、横断幕を掲げての抗議と、思いがけなく社共共闘の抗議行動となった。








市長をはじめ衆議院議員、県議、市議らが観閲式をするためのひな壇に勢ぞろいしていた。



う~~ん。子どもたちも大勢いる街中を、銃を担いだ自衛隊員が行進することに、この人たちは、疑問を抱かないのだろうか?

教育者といわれている人たち、学校の校長や先生たち、佐世保にだって大学があるが、学長や教授たち、その人たちはこんなことが行われることに疑問を持たないのだろうか?

そのことに疑問を抱いてしまう。

アーケード街のあちこちで若い自衛隊員がチラシや日の丸の旗を配っていた。

私もチラシを1枚貰ってきたが、明日、相浦の陸上自衛隊駐屯地で行われるイベントの案内だった。

『地域とともに未来に向かって 明るく強く逞しく』と書かれたチラシには、若い笑顔の隊員の写真が掲載されていた。



戦地に派遣されたとき、あなたたちも人を殺すことになるのですよ。それでもいいの?