西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

付け替え道路工事再開23日目

2016-08-31 13:50:41 | 石木ダム
今日で8月も終わり。

そして、ゲートに取り付けている横断幕や寒冷紗やプラカードの撤去の期限が今日までとなっている。

今日はY子さんと一緒にダム事務所前で、県職員や業者の動きを見張ることにした。



ダム事務所の駐車場にもコンビニ裏の職員駐車場にも、早くから車が止まっている。





夏季休暇も終わったのか、全職員が出勤している。「なんだか今日はやる気満々だね。」とY子さんと話す。

9時15分までに「付け替え道路工事」を請け負っている3社が到着し、9時20分から次長、建設課長、建設係長、主任技師と駐車場2階の会議室で話し合い。

これが10時10分に終わり2階から業者と職員が下りて来たと思ったら、すぐさま帽子をかぶってワゴン車に乗り込みゲートへ向かった。

ゲート前にいる地権者にすぐに連絡し、私たちも後を追った。



ゲート前に着くと、建設課長はもう取り付けた「警告文」がフェンスについているかどうかをすぐさま確認。




確認が済んだら「妨害物を撤去してください」と言って帰りかけたが、建設課長がゲート前をウロウロと見て回ったことで、地権者の怒りに火がついた。

8月31日ゲート前


もうすでに4世帯の農地は強制収用され国のものになっているし、残りすべての宅地・農地・山林も収用委員会にかけられて審議中だ。

それに地権者の皆さんは「土地も家も山も絶対に売らない」のだから、強制収用された土地代金はびた一文受け取っていないのに、税金だけはしっかりとかかってきたのだ。


こんなひどい話があるだろうか!


地権者の皆さんが、「県はどろぼう」と叫ぶ気持ちはよく理解できる。

いよいよ明日から、ゲート前の、県言うところの妨害物が撤去されることになるけれど、どういう形で県がやってくるのか、しっかり見届けなければならない。

私たちもやすやすと明け渡すことなどはしないつもりだ。

付け替え道路工事再開22日目

2016-08-30 13:52:43 | 原発事故
午前9時10分、「県北振興局から2名の応援が来た」と連絡が入る。

このところ、応援が来た日はゲート前に大挙してやってくるというパターンだったが、今日はどうだろうか?


昨日からぐっと涼しくなって、座り込んでいても汗をかかない。

ゲート前には地権者・支援者18名が座り込んだ。




午前10時35分、ダム事務所から軽乗用車がゲートへ向かったとの連絡。

次長、2名の建設係長、建設主任技師、4人のダム事務所職員がやってきた。



主任技師はいつもビデオ撮影の係りだが、今日はビデオを携帯せず、デジカメで写真撮影をしている。





次長はゲートに取り付けている毬栗の数が、「増えているのではないですか?」と言う。

とんでもありません。

今年の毬栗はまだ青く、ゲートに取り付けるほど大きくないし茶色でもありませんよ。

次長と3人の職員は、5分ほどゲート前を行き来して帰って行った。




ゲート前の妨害物が撤去されたか「確認」をするために来ているということだが、2台もの性能のよい監視カメラを付けていて、事務所でもゲート前の様子は逐一見れているだろうに、やっぱりここまで上がって来るということは、妨害物撤去の確認だけではなく私たちの様子をも確認しているということなのだろう。

付け替え道路工事再開21日目

2016-08-29 21:27:02 | 石木ダム
台風の影響なのか、今日は一気に秋になったような涼しさだ。



それに、小雨が降ったり、止んだり、日が差したり、と忙しい天気だ。


ゲート前には今日も20人近くの地権者・支援者が座り込んだ。




午前10時50分、ダム事務所前の支援者から軽乗用車がこちらに向かったと連絡が入る。

建設課長と2人の建設係長が採石場横に車を止め、歩いてやって来た。





課長は、先週と同じく、ゲートに取り付けた警告文を確認し、「まだ、番線や竹は取り外されていませんね。」と言う。

そして、「取り付けた警告文が1枚足りない。」と言い出した。

何を言ってるんだ! 先週、外れて落ちていた1枚は次長が持って帰ったではないか。ダム事務所の中でそんなことを話したりはしないんだろうか?



3人は10分ほどで帰って行った。


いすやプラカードを片付けて、帰り支度をはじめたが、「ピザを焼くようにしてるけん、みなさん食べて帰ってね。」とS子さん。

前も一度ご馳走になったが、生地から手作りでトッピングの野菜もみんな自家製でびっくりするほどおいしかった。

ピザ釜もお連れ合いのKさんが手作りされたりっぱなものだ。




みんなでS子さん宅へおじゃまする事に。

「ほたる祭り」や「団結大会」など地権者の皆さんは手際よく炊き出しされるが、ピザ作りも手際がいい。



伸ばしたピザ生地に玉ねぎ・ベーコン・チーズなどが山盛りにトッピングされて、つぎつぎと釜の中へ入れられていく。

そして、つぎつぎと焼きあがってくる。



それをみんなで片っ端から平らげていく。 とにかくおいしい。




もう食べきれない!というところまでご馳走になった。 みんなで一緒においしいものをいただくと元気が出てくる。

さあ、この元気で明日からも座り込みを続けるぞ~!





付け替え道路工事再開20日目

2016-08-26 21:21:56 | 石木ダム
「今日は業者が来ていないし、ダム事務所の職員も半分ほど休んでいる。」とダム事務所前の支援者から連絡が入る。

7月25日から工事再開となって、夏季休暇を取っていない職員が31日までの間に休暇を取るのかもしれない。

31日は県が提示した妨害物の撤去期限の最終日だ。この間に休暇を取るつもりなのだろう。




今日は支援者も含めて30名近くの人たちが座り込んだ.



しかし、業者も休み、ダム事務所の職員も多く休んでいるならば、今日はもうゲート前にはやって来ないだろう。


プラカードを集めたり椅子をテントまで運んだりとみんなでぼちぼち片づけを始めていたその時、ダム事務所の軽乗用車がゲートへと上がって来た。

「県が来たよ~。」とみんなに知らせ、ゲート前に立った。






やって来たのは次長と建設係長の2人だ。

「まだ、妨害物を撤去されていませんね。期限内にお願いします。」

そして、警告文がきちんとフェンスに取り付けられたままかを確認して、帰って行った・。




「ご苦労なことね。毎日毎日、確認に来て。もう来んでいいたい。」といったけれど31日までずっと来るつもりかな。

付け替え道路工事再開19日目

2016-08-25 21:32:19 | 石木ダム
昨日、「ゲート進入を妨害している横断幕や幟や竹やその他の妨害物を8月31日までに撤去すること。撤去しない場合は県が取りはずします。」という警告文を読み上げて、その警告文を結束バンドでしっかりとゲートに取り付けたダム事務所職員。



猶予期間を31日までとしているので、31日までは大きな動きはないのではないか…。

何だか気持ちにゆとりが出て、ばあちゃんたちがいるダム小屋まで足を延ばした。

「毎日来てくれてありがとうね。」「ゲートはどがんね。県は来んね。」と矢継ぎ早に質問される。マツさんもサカエさんもこの暑さにも負けずとてもお元気だ。



しばらくおしゃべりをしてゲートに戻ると、ダム事務所前の支援者から連絡だ。

「事務所の職員3人が乗った公用車がそっちに向かったよ。」


おいおい、今日はやって来ないと思っていたら、やっぱり来るのかい!

みんな急いでゲート前に並ぶが、3人なら阻止線を張ったりしなくてもいい。プラカードだけをしっかりと持った。



午前10時5分、職員3人を乗せたワゴン車が私たちの目の前を通り過ぎていく。

何だ、車の中から様子を見るだけなのか?

そう思っていたら、Uターンしてゲートの下で車を止め、3人が下りてきた。
建設課長と建設係長、同じく建設係長だが、佐世保市水道局から出向しているU氏だ。



課長は「妨害物が撤去されているか確認に来ました。」と言って、ゲートに取り付けた警告文を確認している。



こちらも相手が3人だけなので、いつものような張り詰めたピリピリした感じはなくて、軽口をたたいて笑顔がもれたりもした。



31日まで毎日やって来るのだろうか? 仕事とはいえご苦労なことだ。