西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

付替え道路工事再開258日目

2017-09-13 21:36:42 | 石木ダム
朝から青空が広がって、気持のいい秋日和となった。



今日も、山際にある大型重機のそばに座り込んだ。

この大型重機のキャタピラの上には、またカマキリが止まっている。



先日の大雨の日にこのユンボを動かしたせいで、キャタピラの中は粘土質の土で埋まっている。

今日もまた20人近くの応援が本庁や県央振興局、県北振興局などからやって来ている。


午前9時25分、私たちが座り込んでいる重機のところに9人の県職員が、坂の上に置かれている重機のそばにも地権者・支援者が座り込んでいるが、そちらにも9人の県職員がやって来た。



私たちは、とにかく作業ヤードの中に県職員と業者を入れないように必死で入口を閉じる。





その攻防が20分ほど続いたころ、もう警察がやって来た。いつもの川棚署の面々だ。

今週の月曜日から3日連続の出動である。




もう顔なじみになってしまった警備担当の署員から「危険ですから重機のそばからはなれましょうか。」と話しかけられる。

「この金網の外に移動してもらえますか?」とも言われる。



しかし、この場所を離れるわけにはいかない。

「ここを動く訳にはいかないんです。私たちがいなくなると県は直ぐ機械を動かして工事を始めます。

この付替え道路の工事が進んでいくと、ダムの本体工事が始まります。

ダム本体ができると地権者のみなさんの家や土地は沈んでしまいます。家や土地が無くなることは生活が奪われるということです。

生活を奪われるということは生存権を奪われることです。つまり死ねということですよ。」

「大きな力を持った長崎県が権力を持たない者を押しつぶそうとしているんですよ。私たちにも抵抗する権利があると思います。」

それに対して署員からは

「気持ちはよくわかりますが、私たちとしてはここにいていいですよとは言えないんですよ。やはり危険な場所から出てもらわないと。」

と言われたが、私たちを作業ヤードから無理に出すことはなかった。

警察は1時間半ほどいて帰って行った。


午後も、重機のそばに座り込んだまま警戒していたが、午後2時30分、ダム事務所所長との話し合いの結果、今日の大型重機での工事は中止ということで決着した。



しかし、小型ユンボでの草払いや土を高く積んでいく盛土の工事は続けられている。

まだまだ、緊張した日々が続くが地権者のみなさんと一緒に頑張っていくつもりだ。

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