過疎ブログへようこそ(笑)。TBくださった皆さん、ほんとうにありがとうございます。ハードボイルド気取って生きてはおりまするが、やはりほんまのところは心弱い人間、仲間がいるみたいだなという感覚はひそかに泣けるほど嬉しい。
7月に入ったら少しは一息つけるかと思っていたのだが……なぜか貧乏ヒマ無し状態が続きっぱなしである。むしろなぜか自分でもわからないが公私ともにせわしなさに加速度ついてきた雰囲気すらあり、生活に追われてホント息切れしそう。早死にするのかなあ(実のところ、もう夭折なんていう年じゃあないけど)……そう言えばうちはどちらかというと早死にの家系だったりするのだ。とほほほほ。あ、香典くれとは言いませんのでご心配なく。
新聞も朝刊と夕刊を一緒に読む、それもうっかりすると摘み読みで、まともに読むのは2日分一緒になどというていたらく。テレビは全く観ていないし(もともとあまり観る習慣がないのだけれども)、ネットにつないでいる時間もあまりなかったりする。
愚痴はこの辺で……生きている証拠にちょっとだけ本日のメモ。
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トカゲの尻尾がひとつ切れた。そう……久間防衛相の辞任、である。原爆投下について「しょうがない」などと、ギョッとするようなことをのたもうた大臣が辞任した。
もちろん「(辞任は)当然すぎるほど当然」と思っているのだが、もうひとつの感想が――「あ、トカゲの尻尾」なのである。久間防衛相は、こういうのが大臣だなんて、恥ずかしくてご先祖さまに顔向けできへんで、というぐらいの御仁だったのは確か。しかし、だからといって他の閣僚が恥ずかしくないわけではない。久間防衛相より小池防衛相のほうが良いとか悪いとか、そういう問題でも、無論ない。久間防衛相(あ、元防衛相と言うべきですね正確には)のトンデモ発言は、彼が個人的にしょーもない人間だったから出て来たわけではなく、彼が棲む世界(安倍政権と言ってもいいし、今の日本の権力者達の集団と言ってもいい)がトンデモナイ世界だから出て来ただけだ。決して「久間章生」なる個人が特別に、あるいは例外的に「悪い奴」だったわけじゃあない(いや、むろんろくでもない男だと思いますがね)。
腐りきっているから……だから腐った言葉が、そこに所属する人間の口をついてシレッと出てくるのだ。彼は殊勝ぶって辞任したけれども、自分が悪いことをしたなどとはほんのちょっとも思っていないはずである。運が悪かったんだよなぁ、参院選も近いもんだから貧乏くじ引いたよな、と肩をすくめているはずだ。
昔っから、トカゲの尻尾切りというのはよくある話。尻尾を切ることで、悪いのは彼だけですよ、ほかの人間はみんな真面目なんですよと見せかける図柄も嫌になるほど繰り返されてきたことだ。安倍政権もけっこう毅然としているね、潔癖なんだね、みたいな雰囲気が醸し出されるのが、実は私は一番怖い。ひとりのクビさえ切れば、後の全員は手が白いように思わせる心理的なマジック。
本当を言うと――ちょっと変な話かも知れないが、私は「問題発言」する閣僚には居座ってもらって、「本音」を垂れ流して欲しいと思っている。醜悪さを徹底的に見せて欲しいと思っている。その意味で、久間防衛相の辞任はいかにも惜しい。
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副都知事の話ほか、もやもやと頭を掻き乱していることはいくらでもあるが、それはまた、少し落ち着いてから――。日々の情報を追いかけ、日々の事件にそのつど反応するよりも、今は自分の基本の部分を確かめておくのが精一杯であり、半ばヤケクソで、それもまた大切ではないかと思ったりもしている……。