華氏451度

我々は自らの感性と思想の砦である言葉を権力に奪われ続けている。言葉を奪い返そう!! コメント・TB大歓迎。

「心の問題」とおっしゃいますが

2006-01-13 01:20:54 | 雑感(貧しけれども思索の道程)
内閣総理大臣・小泉純一郎殿……あなたも本当にしつこい、いや頑固な人ですな。

小泉首相がイスタンブールにおいて、同行記者団に自民党総裁選に関する考え方を述べた、というニュースが報道されている。その中で「靖国参拝の問題を総裁選の争点として提起したことはない」と述べたそうだ。問題はこれとセットになった、「靖国参拝は心の問題」という発言。「心の問題に政治が関与しないようにすることを嫌う言論界、マスメディアの批判は理解できない」と改めて強調、したそうである。

あなたが何を信じ、どういう宗教観や世界観を持ち、何を愛し何を好もうと、それはあなたの勝手、いや自由である。あなたの心の中を変えてくれと頼んでいるわけではない。ただ、そういった「心」を持ち、その心のままに行動する首相は嫌だと私は言っているのだ。勘違いしてもらっては困る。

ちなみに広辞苑によれば、心の意味は「人間の精神作用のもとになるもの。また、その作用。知識・感情・意志の総体(以下略)」であるそうな。

「ココロのモンダイ」がココロの中だけにとどまっているなら、まだ害はない。たとえば「人を殺したい」という感情や意志を持っていても、ひそかに持っているだけなら罪にはならない。だが、それを行動に移せば犯罪になるではないか。心の中にあることは、いったん行動に移した以上、行動として判ぜられる。あなたはやはり、勘違いしている。いや、よく考えればおかしいことを、短い言葉で言い切ることであたかも正しいように思わせるのはあなたの得意技でしたね。



コメント (10)
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