華氏451度

我々は自らの感性と思想の砦である言葉を権力に奪われ続けている。言葉を奪い返そう!! コメント・TB大歓迎。

珍作落語「長屋政談」その1

2005-11-15 01:01:26 | 箸休め的無駄話
クマ「こんばんわ。寒くなりやしたねー。ところでちょいとおせーて欲しいことがあるんでやんすが」
大家「クマさんかい。何だね、いきなり。この間みたいに、借金の申し込み方をおせえろ、なんていうのは困るよ」
クマ「そんなんじゃありませんって。この国のゆくえ、ってやつなんですがね」
大家「おやまあ、この国のゆくえだって? えらく大きく出たね」
クマ「そりゃ、あっしは無知無学でやんすがね、そんなあっしでも、昨今は首をひねっちまうことが多いもんで」
大家「昨今、とはえらい言葉を知ってるね。何処で聞きかじったんだか……いやまあ、それはどうでもいい。いったい、何に首をひねっているんだね」
クマ「いろいろありやすがね。まず、勝ち組・負け組ってやつからおせえてもらいやしょうか。大家さん、おいらは負け組ってやつですかい?」
大家「と、突然何を言い出すやら……。う~ん、客観的に見れば負け組だろうねえ」
クマ「さいですか。やっぱりね。そりゃあ、おいらは先祖代々、由緒正しい貧乏人でがすよ」
大家「由緒正しい貧乏人、なんて言い方があるかえ」
クマ「そう言葉尻をあげつらわないでおくんなさいよ。要するに貧乏人なんでさ。でも長屋の家賃だって溜めてねえし、誰にも迷惑なんかかけちゃいませんぜ」
(続)
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同志が大勢いるのだと改めて思う

2005-11-15 00:28:55 | このブログについて
同盟に参加するブロガーが、少しずつ着実に増えつつある。今の日本の状況に危惧を覚える人達が大勢いるのだなと改めて感じ、本当に心強い。お互い見知らぬ人間同士ではあるけれども、そして依って立つところは皆違うのだけれども、「同志」と呼ばせて欲しい。皆さん、それぞれの場所で、それぞれのやり方で、共に明日を拓いていきましょう。
コメント (1)
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