華氏451度

我々は自らの感性と思想の砦である言葉を権力に奪われ続けている。言葉を奪い返そう!! コメント・TB大歓迎。

勝手にしろ、などとは言っておれない

2005-11-07 01:49:03 | 雑感(貧しけれども思索の道程)
セルゲイ・ネチャーエフという革命家に傾倒した時期がある。今でも幾分か好きで、ネチャーエフ流に「もっともっと世の中が悪くなればいい」とひそかに思ったりもする。多くの人々が叩きのめされて、どん底まで落ちて、泣く涙も涸れなければ、革命は起こらないのだ、と。

憲法が改定され、自衛軍とやらがアメリカに言われるままに世界の果てまで行けばいい。君が代斉唱が強制され、消費税が30%にも40%にもなり、失業率はとどまるところを知らぬ勢いで伸び、受益者負担の名のもとに医療費の自己負担率は上がり、弱者は切り捨てられればいい。

……と半ばやけくそになって呟きながらも、「もしかすると、そこまで行っても革命は起こらないかも知れない」と慄然とする。どん底などというものはなく、地獄巡りに終わりはないかも知れないのだ。それならばやはり……この辺で本気になって抵抗すべきなのだろう。勝手にしろ、などと言ってはいられないのだろうな……。
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自衛のための軍隊???

2005-11-07 01:25:31 | 憲法その他法律
自衛のための軍隊、などという言葉がある。万が一攻め込まれた時のために、軍隊を保持しておくのだと。軍隊のない国は鍵をかけない(無防備な)家のようなものだ、などという人もいる。

一見ごもっともな意見に聞こえるけれども、よく考えてみればやっぱりおかしい。たとえば「道を歩いていて怖いお兄ちゃんにインネンをつけられた時、自分の身を守れるようにしなければいけない」と言われた場合。何処まで策を講じておけば、身が守れるのだろう。カラテや合気道でも習っておけばよいのか。そりゃあ全くの無力よりはマシかも知れないが、頑張ってカラテ3段になったとしても、カラテ6段の相手にすごまれたら力では負ける。カラテ・合気道・柔道・剣道その他併せて何十段、などという武道の達人になったとしても、拳銃を突きつけられればそれまでだなあ。じゃあ銃を持つか、という話になってしまう。

つまり、軍備なんていうものは果てがないのである。しかも軍備というのは要するに殺人と破壊の道具を持つということで、そんな道具で身を固めて平和な話し合いなどできるとは考えづらい。ドスか何かを懐に呑んだアンチャンに、「話し合いしよーぜ」なんて言われても、ビビるだけだもんね。

そんなものに金と時間と労力を使う暇があったら、もっとマシなことができるだろうに……と、おそらく子供でも思う。

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