美しい夕焼け

美しい晩年を目指して

母と暮らす日々

2023-04-15 12:54:14 | 私の日々
私の母は98才です。人にそれを伝えるとみんなびっくりします。私も98才には見えないよねーと思っています。

歩くことができます。外出するときは、ステッキを持ちますが、家ではゆっくり歩くことができます。

食事は、お魚は嫌いですが、お肉が好きです。野菜も好きです。今は、自分で料理することはなくなりましたが、私が料理するときには、何か手伝うよといってやってくれます。私はあまり料理をしないので、一品の料理と、あとは冷凍ものやインスタントものです。

妹が家に来る時には、何か1品作ってくれます。そういうときは、妹の料理と、冷凍ものなどになります。

そんな風で、食事もあまり豪華ではありませんが、母は、ちっとも気にしないで、できるだけのことをすればいいよと言ってくれます。

ご飯が好きで、お肉と野菜が好きで、麺類、汁物など、何もかも美味しいと言って食べてくれます。

80代のころには、姿勢もよくて、とても若振りでした。90代になって、筋肉の衰えからか、背中が丸くなりました。

私は、洋服が好きなので、母の洋服も全部私が決めて了解を得て、買います。昔、まだ元気な時には、二人で、デパートに行って買っていましたが、今は、私の病気と母の年齢とで、インターネットで買います。私が選ぶせいもあり、とても若々しいといわれます。

髪の毛もふさふさとして、3か月に1回、一緒に美容院へ行きます。耳の下までの白髪に緩いパーマをかけていますから、あまり老人ぽくないヘアースタイルと思います。

この頃は、少しずつ年齢のせいの老化が見えるようになりました。物忘れはすごいです。でも、私は認知症ではないと思うのです。物事を決めることは、もうできません。でも、自分が誰で、私たち家族のことははっきりとわかります。

自分のことをわかるなら、それは認知症ではないと思っています。私は頭を使って、といつも言います。頑張って頭を使えば、脳の中の神経が動き始めて、老化を防ぐと思います。

そのほかにも、老化は、いろいろありますが、私が対処できるほどのことです。だから、私たちは仲良くけんかしながら、暮らしています。

先日、民生委員が訪ねてきて、私が障害者なので、災害の時にどうするかということを相談にきました。私は、何とか二人とも歩けるので、大丈夫ですといいますと、その民生委員は、母に向かって、元気ですか?と尋ねました。私が、母は98才なんですというと、その人は、本当に仰天して、「98才には見えませんよ、90才にも見えませんよ」といいました。

母は、内科を1か月に1回受診します。その時、医者が母に、「何が一番楽しいですか?」 とよくききます。母は、「娘と一緒にいて、おしゃべりをするのが一番楽しいです。」といい、「この人(私)は、お話がとても面白いんです」とニコニコ笑いながら、言うのです。

妹は、時々、私と母のやり取りを聞いて、笑っています。私が文句ばかり言っているのに、二人は仲がいいんだねー、というのです。面白くて笑ってしまうと、言います。

私と母は、こんな風に毎日暮らしています。これからも、できるだけ、そういう日が続くようにと願っています。

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いろいろな思い出 お友達

2023-04-11 13:16:27 | 私の日々


私は、病気になってから、もうあまり長くは生きられないと思っていました。病気からの苦痛で、ちゃんとした日常生活もできなかったからです。でも、妹が助けてくれ、母も年の割に元気で、できることは助けてくれますので、なんとか1日を過ごすことができるようになりました。

病気も治療のおかげで、少しずつは変わってきているのかもしれません。今も毎日、続けて立っていられる時間は30分くらい。お料理をするのは1品だけ。お掃除はルンバで。洗濯は洗濯機がして、干すのだけは私がします。

いろいろなことをしたいと思いますが、家事だけではなく、映画も見に行きたいし、ドライブも行きたいし、ショッピングも、といろいろなことを我慢しています。お友達に会うのも、1年のうち、何度でしょう。



いつも家にいる私は、昔のいろいろなことを思い出します。嫌なことが多いです。自分のやった嫌なことが一番多いです。そして、人にされた嫌なことも多いです。少しだけ、夫との思い出、家族との愉快なつながり、お友達との楽しかったこと、知らない人との思いがけないつながりなどがあります。

自分の中でそういう昔のことが渦を巻いています。思い出したくなくても、いつか昔のことにたどり着いています。それらのことに引きずり回されている自分が嫌です。それでいろいろなことを書いてみようと思い始めました。そうすれば、少しは自分に穴が開いて、空気が通るかもしれないと思います。

嫌なことは、なかなか書きにくいので、良かったなと思うことや面白かったことなどを書こうと思います。この前、夫との思い出を2つ書きましたので、今度は、お友達との思い出を一つ。

そのお友達は、61才の時、くも膜下出血で倒れ、5年後に亡くなりました。私より、1才上で、大学時代の同じ研究室の1年先輩でした。とても繊細で、自分の位置を崩さない人でした。外見は静かで清潔な感じがしましたが、心には、熱いものがあったと思います。

私たちは、彼女が子育てで忙しい時をのぞいて、お互いに行き来していました。彼女の夫は、私の夫の友達だったこともあります。私のほうが、子供がいないので、身軽で、よく訪ねていました。



私が薔薇をたくさん咲かせていた頃に、一度見にいらっしゃいというと、夫婦で見に来るといいました。私は広島市で彼女たちは大分市なので、泊りがけで来てくれました。

薔薇の一番きれいな時に、二人で訪ねてくれ、ワインを飲んで昔話をしました。それは楽しい時間を過ごしました。



翌朝、彼女に眠れた?と聞くと、少し困った様子で、よその家では、眠れないのだといいました。よその家を訪ねることはほとんどしないというのです。でも、あなたの家を訪ねて薔薇を見たかったから、今晩、家に帰って眠るので気にしないで、といいました。

私はびっくりして、大分に帰るまで、眠れないの?と聞くと、大丈夫、性分だから、といいました。



彼女はよそのお家や、乗り物の中では眠れないのだそうです。だから、ほとんど泊りに行くことはないといいました。

でも、私の家に一度は来て、薔薇を見たいといったのです。そんな彼女に私は感動しましたし、来てくれてよかったと思います。

病気になって、意識が亡くなり、5年ほど生きていましたが、彼女の夫は、会わない方がいいだろうといい、私は病気になる前の彼女しか知りません。



薔薇を見に来てくれた時、卒業した大学の町を二人で訪ねた時、彼女の娘さんが、オペラ歌手になるための大学の卒業記念公園を二人で観にいった時、そんなときの楽しそうな笑顔が、今も忘れられません。

彼女たちが来てくれた2003年の薔薇の写真を載せました。黄色い薔薇のグラハム・トーマスは、見れば彼女を思い出す薔薇です。



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選挙

2023-04-09 14:33:33 | 私の日々
私は足が悪いので、選挙の時は、妹に車で、期日前投票に連れて行ってもらいます。今回は9日の選挙の投票を、7日に行きました。

広島は、市長選挙、県議会議員選挙、市議会議員選挙とあります。市長選挙はもう決まったようなもので、県議会議員選挙は5人立候補して、3人当選。市会議員は、12人の立候補で、6人当選です。

地方選挙は、候補者もあまり知らず、ほとんどが無所属で立候補するので、どんな候補者かがなかなか分かりません。新聞や、インターネットの候補者の記事を読んで、判断できればいいのですが、みんなとてもよいことが書いてあり、選択を失敗することもあります。

私は、いつも、政党政治なのだから、政党がどこなのかを知らせてほしいと思います。政党の考え方で、大きな物事は決まります。政党の考え方はわかりますから、それが判断の基準になると思うのです。

もし、所属している政党がないのなら、一番知りたい情報を書いてほしいと思うのです。私が一番知りたいのは、平和と憲法に関することです。身近な経済のことばかりでなく、どんな考え方で、どんな国を作りたいと思っているかを知らせてほしいと思います。

選挙は結婚してから、一度も棄権したことがありません。結婚する前も時々行っていましたが、結婚してからは、夫が絶対選挙に行く人だったので、私も絶対選挙に行く人になりました。

日本がこういう国になってほしいと思うことがありますから、私が納得する考え方に近い人に投票したいと思います。日本が、いい国になってほしいと、強く願っていますから。

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白い足の椅子

2023-04-03 16:46:12 | 私の日々
私は、ヨーロッパ風の家具を置きたいと思ってきました。繊細で、落ち着いた感じになればいいと思ってきました。イギリス風がいいかなーとも思ってきました。
 


それで、家具はそんな風なものを置いて、ヨーロッパ風のアンティークな雰囲気を気に入っていました。

でも、物は傷みます。夫が亡くなってから、もう贅沢はできないから、何でも我慢しようね、と母と話してはいるのですが、この頃私のデスクの椅子の背もたれの籐の部分が破れてきました。

洋服に引っかかるようになって、気になり始めました。これはやっぱり買い替えなくてはならないかと、思うようになりました。



物は、傷みます。人間だって傷んでくるし、動植物も傷みます。老いという名の傷みです。私や母のこと、チャーリーのこと、薔薇だって、30年の寿命といわれています。年を取ると、薔薇も勢いが亡くなり、花も小さくなるようです。

物は、生きているものほど、目立ちませんが、やはり衰えるし、寿命が来ます。私は、命のあるものも、無機質なものも衰えて、入れ替わっていくものだと思っています。

そして、わが家のリビングの机の椅子は、ちょっと衰えてしまったようです。そこで、おやつをちょっと(かなりかも?)控えて、椅子を買いましょう、ということになりました。

ところが、好みも変わるのです。今までは、イギリス風がいいよねーと思っていたのに、いつの間にかイタリア風がいいんじゃない、と思うようになりました。

今まで買ってきた家具屋さんでは同じようなものしか買えません。もし、家具を買うのなら、ここで買いたいと思っていたインターネットの家具屋さんがあります。そこでイタリア風を買おう! と思っていた家具屋さんが、3月に閉店することになりました。

かなりのショックでしたが、でも、椅子は買えます。パソコンの画面とにらめっこして、今までの椅子と同じくらいの大きさの椅子を買うことにしました。

 

白い縁取りの椅子です。とても素敵な椅子ですが、ちょっと大きい、足がでかい、部屋に入ると、椅子が女王様のように鎮座ましましているのが、目に飛び込んできます。

最初は、大きいねー、椅子ばかり目立つねーといいながら、慣れるようにと思っていたら、やっぱり慣れるのです。目はとても不思議な働きをして、きれいじゃない? とか、思うようになりました。

座り心地もとてもよくて、今は、ちょっと動かすのが大変なのですが、気に入っています。そのうち、何の違和感もなくなるのでしょう。ほかの家具と同じように、古びてくると、きっとそこにあるのが当然と思うようになると思います。



写真は、最初に買った椅子の写真、机の前に置いた写真、そして、白い椅子、机の前の椅子、昔は、机の上もきれいに片づけていたのですが、今は、もう元気がなくて、片づけの気持ちもなくなりました。写真を小さく切り取っているのは、書類の塊が見えなくなるように、という魂胆です。

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不愉快なこと

2023-03-19 14:07:08 | 私の日々
私の母は98才です。体も気持ちも元気です。物忘れはすごいなあというくらいにしますが、日常生活は自分でできます。

その母が介護保険を使って、訪問リハビリを受けています。先日、そのリハビリセンターの意向で、毎月看護師が訪問することになりました、といわれました。国の政策だとのことで、もう決まったことのように言われました。そして、費用も掛かるのです。

私は、母は毎月内科を受診しているので、看護師の訪問は必要ないと断ったのですが、決まったことだといわれ、おしきられました。

そのあと、ずっとあちらの都合での話ではないかと思い、何か不満が残りました。そして、私たちの都合は聞く耳がないということが、どうしても納得できませんでした。

母に聞くと、どうしてもリハビリをしてもらいたいという気持ちはないというので、それなら、リハビリを断ろうと決めました。

次の週に、私たちにも選択の自由があり、リハビリを解約したいといいました。

そうすると、すぐに今までのままだったらやってもらえますか、と応えました。リハビリを断られるのは困るというような返事でした。

私は、あまり強く言うのもどうかと思い、今まで通りなのでしたら、やってもいいですよ、といいました。でも、気持ちとしては、ではなぜ先週こちらの都合も効かず、そういう選択肢があるということも言わず、押し付けたのかということが、不愉快でした。

そういうことで、今まで通りということになりましたが、これから先、どういうことになるかはまだわかりません。

人は、力を過信することがあり、本当は一方的な力などないのだということを理解しなければならないと思います。同じ立場で向き合うことの大切さを、みんなが分かっていればと思います。

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