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殿様林とは

地味な話にお付き合いありがとうございます。
洪水の話はこれで最後です。

くどいですけど、昭和44年の災害を受けて常願寺川防災計画水量は4600立方メートル/秒に更新
されています。一秒間に4600トンの水流です。この基準値を超えると富山市の被災予想です。
500mm/2日間の雨量の水準です。現実ありえません。
でも、河床変動、土砂移動は計算しきれません。想定以下でも堤防は決壊します。
昭和44年水害は想定3100立方メートル/秒の想定で堤防損壊、堤防守れないとなったのです。
それが災害です。

ここから歴史教科書です。
雷鳥大橋の下流に
松の木
上流はこれです。

見事な松並木ですね。
これ、前田のお殿様が1769年、洪水よけに丹波から取り寄せ植えつけた防災林の松、
よって殿様林と言います。
そして地名になっています。


また、戦国時代、佐々成正は石堤を築いています。常西用水にその名残があります。

なんと今も川底に生きています。


石堤は済民堤
それと建設省の碑

現物はレプリカ


1000年以上の水害との戦いの場です。

私は昭和44年の豪雨の時、この常願寺川の右岸堤防一部損壊を目にしました。
川幅いっぱいの水流に大石が流されゴロゴロと雷のような音を出してぶつかりながら火花
を発していました。
この世と思えぬ、異様な恐怖感を持った記憶が残っています。

最後に私が一番危惧するのは富山市の水道水72%はこの常願寺川からの取水で供給されてます。
これは、恐ろしい事と思います。


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