言の葉収集

思ったこと、感じたこと、出逢ったこと
いろいろ気ままに書きたいと思っています。

たまたま客をわざわざ客へ。

2008-05-31 20:53:36 | 読書
リピーターを呼ぶ感動サービス

小売店からホテル、タクシー会社、レストラン、役所に至るまで、実際に体験した70例の感動的サービスを紹介している。
対照的に、これが客商売かと言いたくなるような店の対応を照らし合わせているところ(もちろんこれも実際にあった例なのだが)が非常に分かりやすかった。
この対応の悪い例には、何度となくお目にかかった人は多いのではないだろうか。当たり前だが、だからこそ感動的サービスを実践する店にはさらに客が増えるのだろう。

誰だって気持ちのいい買い物をしたいはず。気持ちのいいサービスを受けたいはずなのだ。
「満足」とは必ずしも「不足」を補うことだけではない。特にモノがあふれている現代は。

昨日、正にこの本に書いてあるような体験をした人がいて、聞いていて「あの本と一緒や」と心の中で呟いた。
たった数十分の対応で、その店はお客様に大きな買い物をしていただけるチャンスを見事に失った。
また逆にそのあとに対応した店は株を上げ、おそらくあの人はまた数年後にこの店で購入するだろう。

いや、勉強になりました。

「同じなら、笑顔の方で買いますよ」

賑やかな晩餐

2008-05-30 22:17:50 | 出来事
今日も朝からうっとおしい雨が降り続いている。

気温も低く、背広を着ずにシャツ一枚でいたのだがなんとも肌寒い。特に雨にぬれた後は気をつけないと風邪でもひきかねない。
実家に帰ると、まだ暖かいカーペットが活躍していた。親父も私に似て寒がりなのだ。いや、私が彼に似たのだが(笑)。

夜には、大安ということもあって、高校時代からの友人宅へ家内とお祝いに出かけた。
何のお祝いかと言うと、娘の婚礼。生まれた時から知っているあの娘がもうそんな年になった。
家族ぐるみでお付き合いをしているので、娘も私たち家族と仲良しで、遊びに行くと同じ部屋でいつも談笑した。それは成人になってもずっと同じだ。いい家庭なのである。

「夕飯はもう食べたんか?」

と言うので、「いや、まだ。これから帰りに外食でもと思っている」と答えると。

「じゃあ、俺たちも」と、途中だった食事を軽めに済ませて乗り込んできた。
友人夫婦とその息子、そして私たち夫婦。5人での賑やかな楽しい夕食となった。

帰りの車中で妻が、

「毎回毎回同じ話して笑って」と笑う。

今日もいつものように学生時代の話で盛り上がった。毎度の事である。
こども達もほとんど聞いたことのある話なので、驚きもせず、感心もせず、ただ同じところで笑う。
今日は長女の姿はなかったが、それは当然の事である。少し淋しいような気もしたが、それ以上に嬉しさの方が数倍勝る。

おめでとう、お幸せに。

「あの時の、母の気持ちが分かる歳」

ちなみに彼の奥さんも同級生で、もちろん結婚式にも出席した。20数年前の話だ。

あの時の花嫁が、もう花嫁の母である。

梅雨間近

2008-05-29 20:38:07 | Weblog
朝からスッキリしない天気。

九州と四国では入梅だという。この地方も、同様に夏の前の儀式を迎えるのは時間の問題だ。これからはこんな天気が毎日続くかと思うと気が滅入るが、まあ読書をしたり、じっくりと戦略を練ったり、企画を考えるにはいい季節だと思えばそれもまた良しだ。
ただ、昨日まで半袖のTシャツ1枚で充分だったのに、今日はトレーナーを着込んだ。さすがにコタツはもうないが、肌寒い1日だった。特に夜は。

昨夜は読みかけていた本を片付けて、本屋さんで買った2冊の内、1冊に取りかかったのだがあっという間に読み終えた。
またブログで紹介したいと思う。

さあ、いよいよ5月も残り少なくなった。気合を入れてガンバンベエ。

「にわか雨、紫滲む、アジサイの」

勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし

2008-05-28 21:40:31 | 言の葉
今日、本屋さんの近くに行ったので立ち読みをするのにフラッと立ち寄った。
お決まりのコースである、経済誌や週刊誌のコーナーを見た後、ビジネス書のところへ。

数冊の本をパラパラとめくっていると、バンッと気になるフレーズが飛び込んできた。

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

経営関係の本だったと思うが、インパクトがあったので即脳に刻み込まれた。
解説は読まなかったので本意は分からないが、つまりは、偶然の勝利はあっても、偶然の負けは無く、必ず原因があるということなのだろう。だから負けたときこそその分析が大事なのだと解釈した。

なるほど、とすっかり感心したのだが、その本は買わずに(笑)、趣味のマーケティングの本と仕事に関する本を2冊衝動買い。
まだまだ読んでいない本が沢山あるというのに、病気だ、もうこれは。リッチな読書家である(笑)。

最近は表紙を見ただけでは、読んだのか読んでいないのか分からないケースも珍しくない。本1冊のうち、どれほど記憶に残っているのだろうか。10%?、いやきっともっと少ない。
でも、いいのだ。ひとつかふたつのフレーズが、いつか電球のマークの如く閃く機会があれは。知識こそかけがえのない無形の財産である。

だったら今日のような立ち読みで見つければいいのでは?
いやいや、今日のは偶然。とりあえず全部読んでみないと発見できない。
さて、残りのページをやっつけるとするか。

「ルパンでも、知識を盗む事できず」

ホタル

2008-05-27 21:16:47 | 出来事
「この間、知人から里親を頼まれてねえ」

昨日事務所にみえたお客様が、そんなことを話してくれた。

「里親といってもホタルの里親で」と笑う。


私「ホタルの里親ですか?」

「そう、お願いしますって幼虫を預けられて(笑)」

私「へえ、そうなんですか。確かホタルって餌はカワニナでしたよね」

「そうそう、カワニナ。昔はどこにもいたんですけどね。あの小さな巻き貝」

私「大変でしたでしょう」

「ええ、水を換えたりするのが結構大変で、でも、なんとか綺麗に飛んでます」

私「えっ、もう今飛んでいるんですか?」

早速夜に、聞いた場所へと向かった。
すると、どうだろう。数十匹のホタルが、幻想的な光を放って暗闇の中で踊っているではないか。
それは頼りなげではあるが、でもしっかりと生きている証を伝えているように見える。里親に向けてだろうか(笑)。
虫や蛙の鳴き声から感じる夏とはまた違って、目で感じる夏は、ゆっくりと静かに胸の中に沁みてくるようだ。
こんな田舎でも、さすがにホタルは珍しい。

素晴らしい景色を教えてくださったお客様に感謝。

「夏草に、灯る命の儚さよ」

一面を飾ったのは…

2008-05-26 21:48:48 | 相撲
昨日のブログで書いた千秋楽結びの一番。
やっぱり話題となった。これ

スポーツ紙は1面で取り上げ、勝負がついてからのふたりの動作を写真付きで解説していた新聞も。
ワイドショーでは、元関取や元アナウンサーが辛らつなコメントをふたりの横綱に浴びせていた。
いや、ふたりというよりは朝青龍に対する苦言が多かったように思う。品格を嘆く言葉が飛び交う。

対して北の湖理事長は、「悪いのは白鵬」と言い切った。
「カッとなること自体がおかしい。横綱としてやっていはいけないこと」と激怒したという。

???

この理事長が分からない。

あのまま白鵬が黙って引き下がれば何も問題なかったのか。
いつものことと軽く流して、来場所その悔しさを土俵でぶつければいいと。そういうこと?

小さな綻びを見逃すと、やがて取り返しのつかない大きな裂け目となってしまう。
相撲協会こそが品格を示すべきだ。

「一面を盗られた、笑顔の初賜杯」

こうなると可愛そうなのは琴欧洲である。
せっかくの初優勝なのに、マスコミは横綱の品の無い話題ばかり…。

結びの一番を結べない。

2008-05-25 20:21:23 | 相撲
昨日のブログで、「さすが両横綱」と褒めたのがいけなかったのか…。

先々場所のような熱戦を期待した今日の結びの一番で、ふたりがみっともない姿を曝してしまった。
朝青龍の前にバッタリと手をついた白鵬に、またあの血気盛んな横綱の悪い癖が出てしまった。
腹で白鵬の身体を押し、さらには両手で駄目を押した。勝負が決まった後に相手に駄目を押すのは禁じられている。何よりケガの元である。
本来ならそこで、「これはいけません」「悪い癖が出ましたね」とアナウンサーや解説者が苦言を呈して終わるところだが、今回は違った。

その朝青龍に、白鵬が身体を寄せ返し「何すんだ」とばかりに仁王立ち。これには朝青竜も驚いた様子で、両者互いに土俵中央で睨みあう。
「土俵の上じゃなかったら始まってるね」と解説の北の富士さんが言ったように、まさに勝負がついたあとの一触即発状態。
「両方悪い」とビデオ再生を見て解説していたが、今回白鵬が対抗しなかったら、またいつもの…と流されていったのではないか。
いい機会である。今回こそ事態を重く受け止め、相撲協会は処分も含めた対応策を検討すべきだ。以前も倒れた稀勢の里に朝青龍が膝を入れたこともうやむやになってしまった。
誰かがケガをしてからでは遅すぎる。「気合いが入りすぎた」「流れでそうなった」はもう通用しない。

これでは昨日の気迫溢れる相撲が水の泡である。
後味の悪い千秋楽となった。

両横綱には奮起を期待する。いや、成績だけではなく…。

「強いのは、勝負が決まるまででよい」

初優勝だ。

2008-05-24 19:14:48 | 相撲
昨日予想したとおり、琴欧洲の全勝が消えた。

重圧からか、2度の待ったの後、立合いに全然踏み込めず、巧者安実錦に一方的に敗れる展開。
カチカチになっていたのは誰の目にも明らかだった。これが優勝の圧力なのか。
昨日部屋に帰ってから、親方の前で涙を流して悔やんだ若き大関は、そこで決意をしたのではないか。

「悔いが残らないよう、自分の相撲を取りきろう」

今日の安馬戦は、昨日とは打って変わって強さを見せつける。
今場所を象徴するような見事な相撲で、安馬を後ろ向きにさせる速攻で優勝を手にした。

横綱大関陣でただひとり優勝経験の無かった大関は、ケガで苦しんだ過去を払拭するかのように、人懐っこい笑顔でテレビの画面をパッと明るくした。
とても素敵ないい笑顔だった。
おめでとう琴欧洲。

「当分は、売り上げ伸びる、ヨーグルト」

それにしても、優勝が決まった後の両横綱の相撲は見事であった。
集中力を再生させて、大関を一蹴し、横綱の意地を見せつけた。
ケガをしているのを感じさせない相撲で、優勝が決まった後の2番を、素晴らしい相撲で締めくくった。

さすが両横綱、これで明日の千秋楽も観る甲斐があるというものだ。

初優勝か?

2008-05-23 17:16:20 | 相撲
大相撲もいよいよ大詰め。

先日の琴欧洲と稀勢の里戦の前に、琴欧洲が勝つようなことがあったら、悲願の初優勝がもしかするともしかする。なんてことを書いたが、どうやらその「もしか」が現実味を帯びてきた。
横綱二人を下した大関は、波に乗っている。先場所までとは別人のような相撲である。
体格とリーチを活かした取り口は、親方衆から「これこれ、この相撲」と同じコメントを引き出している。
正に自信を持って取っているその内容は、磐石である。

さすがに昨日の白鵬戦は、勝ちにこだわって左に変わったが、左上手を取ってからの攻めが速かった。
白鵬は何も出来なかった。横綱も先日安馬戦で痛めたかかとを庇いながら取っているので万全ではないにしろ、昨日の勝ちは琴欧洲には大きな一歩となった。

琴欧洲の優勝はほぼ間違いないと思うが、全勝優勝はないと見る。
あの横綱曙でさえ一度もなかったのだから、その難易度はかなりのものである。
さらに琴欧洲には試練が続く。今日は対戦成績で分の悪い安美錦(現時点ではまだ取り組みは終わっていない)、そして明日は上位にめっぽう強い安馬が待ち受ける。

琴欧洲の14勝1敗での初優勝を予想する。

でも琴欧洲が今日安美錦に勝てば、兄デシの琴光喜が奮起して白鵬を下し、今日の優勝決定もあり得る。

「寄席太鼓、久方ぶりに琴も鳴る」

さんま寿司

2008-05-22 20:30:21 | 出来事
生まれも育ちも漁師町、まして漁師の子なのに、魚があまり好きでない不幸を背負った少年であった。

しかし、年と共に好みも変わるものである。
最近は魚も結構好きになり、特に刺身は何でも食べるようになった。

子供の頃は見向きもしなかった。
特に光物は苦手で、しめ鯖なんかはもう完全拒否。
この地域には名物とも言える「さんま寿司」なるものも存在し、お目にかかる機会も多い。
文字通りシメたさんまが乗っているのを見ただけでギブアップしていた少年時代。

ところが最近は好物のひとつになっているから不思議なものだ。

このさんま寿司、各店に特徴があり、わさびの代わりにからしを使う店も多い。
私もどちらかというとからし派であるが、最近のお気に入りはこのさんま寿司。

なんか刃物のようである。


先日妻が、出張帰りに買ってきて、我が家の夕食の主役となった。
このさんま寿司の特徴は酢でシメたさんまとシャリの間に、ガリと大葉が敷かれていて、これがまた絶妙のハーモニーを醸し出す。


そして薄く塗られたわさびがまたアクセントとなり、魚の生臭さを消して、おいしい海の成分だけを引き立たせる。そんな感じ。褒めすぎ?

とにかく、家族でおいしく頂きました。

「好きなのは、工夫という名のかくし味」