言の葉収集

思ったこと、感じたこと、出逢ったこと
いろいろ気ままに書きたいと思っています。

結びの一番を結べない。

2008-05-25 20:21:23 | 相撲
昨日のブログで、「さすが両横綱」と褒めたのがいけなかったのか…。

先々場所のような熱戦を期待した今日の結びの一番で、ふたりがみっともない姿を曝してしまった。
朝青龍の前にバッタリと手をついた白鵬に、またあの血気盛んな横綱の悪い癖が出てしまった。
腹で白鵬の身体を押し、さらには両手で駄目を押した。勝負が決まった後に相手に駄目を押すのは禁じられている。何よりケガの元である。
本来ならそこで、「これはいけません」「悪い癖が出ましたね」とアナウンサーや解説者が苦言を呈して終わるところだが、今回は違った。

その朝青龍に、白鵬が身体を寄せ返し「何すんだ」とばかりに仁王立ち。これには朝青竜も驚いた様子で、両者互いに土俵中央で睨みあう。
「土俵の上じゃなかったら始まってるね」と解説の北の富士さんが言ったように、まさに勝負がついたあとの一触即発状態。
「両方悪い」とビデオ再生を見て解説していたが、今回白鵬が対抗しなかったら、またいつもの…と流されていったのではないか。
いい機会である。今回こそ事態を重く受け止め、相撲協会は処分も含めた対応策を検討すべきだ。以前も倒れた稀勢の里に朝青龍が膝を入れたこともうやむやになってしまった。
誰かがケガをしてからでは遅すぎる。「気合いが入りすぎた」「流れでそうなった」はもう通用しない。

これでは昨日の気迫溢れる相撲が水の泡である。
後味の悪い千秋楽となった。

両横綱には奮起を期待する。いや、成績だけではなく…。

「強いのは、勝負が決まるまででよい」