言の葉収集

思ったこと、感じたこと、出逢ったこと
いろいろ気ままに書きたいと思っています。

捨て上手

2006-09-30 20:20:28 | 出来事
今日は事務所の整理。書類が増殖してあっちの机もこっちの机も山だらけ。
整理してみると半分くらいはゴミ箱行き。まあ残りの半分も絶対必要なのはその半分くらいか…。
つまりは3/4は捨てても困らないもなのかもしれない。片付け上手な人は捨て上手だ。あとで読むからと置いておくからどんどん書類が増えていく。

うーん、捨て上手になるため、明日も書類の分別は続く。

2年前の悪夢(2)

2006-09-29 20:30:51 | 出来事
昨日の続き。

2年前の今日、真っ暗な町と真っ暗な家で、家族が迎える初めての夜はとても不安であった。
明日からのこと、仕事のこと、費用のこと、水はすっかり引いていたが不安だけは家中にこびりついていた。

そして、朝から何も食べていないことに気づく。町中が浸水したから店もやっていない。隣町のコンビニに行くにも車が動かない。
妻がジャーを開けると、冷たいご飯が少し残っている。
それを家族3人で分けて食べた。通常のおにぎりの半分ほどにしかならなかったが、それにふりかけをかけて食べた。
そのおにぎりの美味しかったこと美味しかったこと。

真っ暗な状態で考えることは非常によくないことに気づいた。
すべてがマイナスの方向へと向かうのだ。
同じ悩みでも、真昼間、青空を眺めながら考えたら違った答えが出てくるのだろうと思う。

そして、被災者が口を揃えて言うのは、

「写真やビデオが無くなったのが悲しい」

そう、テレビや冷蔵庫、洗濯機など家具ならまた買うことが出来る。
ところが、写真やビデオテープは当然ながら同じものは手に入らないのだ。特にこどもの小さい頃の思い出はこたえる。
あれ以来、2階に保管するようになった家も少なくないだろうと思う。
本当に月日の経つのは速い。あれからもう2年…。

あの時の人のやさしさを忘れてはならない。
あの時の生活の不便さを忘れてはならない。
あの時の頑張りを忘れてはならない。

あの時のおにぎりの味を忘れない。

2年前の悪夢

2006-09-28 21:03:35 | 出来事
今から丁度2年前の今日、台風21号は記録的な大雨をこの地域にもたらした。
もともと雨の多い地域なので、普段の大雨では平気なのだが、この時ばかりは勝手が違った。
1000㎜を越す雨は止む事もなく、朝まで叩くように降り続いた。

そして悪夢が町全体を襲ったのは翌29日の朝だった。
70数年ぶりという洪水は、容赦なく人々の生活を奪い去った。

我が事務所も机の上まで水が来て、パソコンをはじめ、ほとんどの事務用品が水没した。
それからというもの、電気のない生活が1週間ほど続く。電気のない生活がこんなに不便だとは…。情けないが、平和ボケをしていた自分がそこにいた。
「過信」それはさらに災害を大きくさせる。
「まさかここまで水は来ないだろう」「もうすぐに引いていく」誰もがそう思ったと言う。もう少し早く対処していれば、沢山のモノを水没させずにすんだ。

しかし、その後の復興が早かった。驚くべきスピードで町は本来の姿を取り戻していった。それは家族や親戚や友人、そして沢山のボランティアの人が一生懸命力を貸してくれたからだ。
本当にありがたかった。忘れていたものを教えてくれた。汗だくになって、泥だらけになって励ましてくれた人達、遠くから物資を持ってやって来てくれた人達。何物にも替えがたい人と人との繋がりは、本来この国の持つ美しい姿を改めて教えてくれたようだった。

家には泥水が浸み込んでしまったが、心には「人の情け」が浸み込んだ。

同期の桜

2006-09-27 20:37:05 | 出来事
最近連絡がなかった同期の友人に電話をする。
「忙しそうだったから連絡するの控えとったやわ」との心遣い。
毎日ブログはチェックしてくれているのは知っているので、
「あんたには僕の行動は見えているけど、僕はあんたの近況が分からんやん。」
「そうやな。(笑)」

しばらく仕事の事を話した後、
「もうすぐあんたの泊まれるロフトができるで」との嬉しいお誘い。
「分かった。土産に殻付のカキ持って泊まりに行くわ」と約束する。
今年の秋、楽しみがひとつ出来たぞ。それまで頑張って仕事に励もう。

仕込み名人

2006-09-26 23:23:46 | 言の葉
今日は松阪へ。先ほど帰宅して残務整理。
最近は年のせいか、長い間運転していると肩がこったり、目が疲れたり…。
グロッキー気味だがそんなことは言っていられない。明日の準備を怠ると大変なことになる。ついつい明日に先送りしてしまうことが多いので、書類が溜まったり、またその上に書類が重なったりして悪循環に陥る。

以前、寿司職人のお客様がこんなことを言っていた。

「前の夜にする明日の仕込みが一番大事な仕事。どの仕事にも言えることじゃないの。」

なるほど、その通りだ。仕込み名人になるには、先送りは絶対にしてはならないのだ。
と辺りに目をやると、積まれた雑誌や書類が笑っている。

「がんを知る名古屋展」

2006-09-25 19:50:38 | 出来事
昨日の続き。
土曜日から日曜にかけて、名古屋に行って来た。

中日ビルで行われている「がんを知る名古屋展」を家内と一緒に見てきた。

広いスペースを使った展示場で、あらゆる「がん」について説明がなされていた。
「がんの原因」「治療方法」「予防策」など、それぞれの部位別ごとの「がん」を表示していた。
圧巻は各「がん」の手術の模様をビデオで撮っている映像だ。これは結構凄かった。思わず目を背けた。特に頭の中の腫瘍を取り出す映像は直視できなかった。

また、「がん」にまつわるデータもたくさん表示されていて、大変勉強になった。
たばこを吸っている人は、即禁煙したくなるのではないだろうか。
興味深いデータがあった。喫煙者と非喫煙者の「がん」の割合で、喫煙者の割合が多いのは「肺がん」がトップだと思っていたら、そうではないらしい。
「肺がん」の割合は喫煙者が91.5%で、それを上回るのが「咽頭がん」だ。95.8%が喫煙者である。その他の「がん」も少なからず喫煙と関係があるようだ。やはり「たばこ」と「がん」の関係は密接だ。

そして最後のブースが胸を打つ。
「小児がん」や「白血病」と戦っている子供たちの絵や作文が飾られている。
中には遺作もあり、来場者の涙を誘っていた。

百聞は一見にしかずとはよく言ったもので、大変大きな衝撃を受けた。昨日だけで700人が訪れたと言う。大きな都市でしか見ることができないのが残念だ。

名古屋

2006-09-24 23:26:00 | 出来事
昨日今日と名古屋に行って来た。
行き先はここ

詳しいとこは明日書く事にします。

いやあ、久々の遠出で疲れました。しかし歩きなれていないものだから足がもうパンパン。
どんだけ歩いたんやという話ですが、名古屋で暮らしている人にとっては何でもない距離。
田舎人ほど足腰が弱いと思う。交通の便が悪いから、すぐそこに行くにも車を使うし、普段ほとんど歩かない。
いや参った。今日はもう寝ることにする。おっとスローストレッチも忘れずに。

過剰消費

2006-09-23 11:26:21 | 出来事
今日、同世代の知人と話しをしていてジーンズの話題になった。

「最近は、破れていたり、ツギハギだったりのジーンズばっかりだね」
「そうそう、昔はこんな風になってから店に買いに行ったものだけど」
「僕らの子供の頃は、ツギハギのズボンなんていやだと言う事が贅沢だと言われた。それが今ではあえて破ってそしてツギ当てをしている。贅沢の極みだよね」
「そんな事を言っていると、子供たちからお父さんは時代遅れと言われる」
「すごい時代になったもんだ」

過剰消費時代。それを支えるのは主に、収入のない子供たちだ。
お父さんのズボンも別の意味で破れてはいるのだが…

今日もありがとう。

2006-09-22 21:48:41 | 出来事
今日もいろいろな方と会った。
中には初めてお会いする方もいたが、結局皆さんから元気をいただいた。
出会いは素晴らしいと感じた一日だった。感謝。

初めて事務所にみえた方に、壁にかけてあるたけさんの絵について聞かれた。
「待ってました」とばかりに、たけさんとの出会いからこの絵の意味、そして「ありがとう」という言葉のの素晴らしさを話す。
「誰の絵ですか?」と聞かれると本当に嬉しい。またたけさんの事を誰かに話せる。あの日をまた確認することができる。

「ありがとう」

たけさんの言われるとおり、本当に素敵な言葉だ。

そして本日の締めくくりは、またしても前向きな社長。
またいろいろな前向き発言をいただき、明日へのカンフル剤となる。

ありがとう。

安馬

2006-09-21 19:05:42 | 出来事
またまた大相撲の話題。
秋場所も大詰め、平幕の安馬が白鵬に破れ2敗となり、栃東を退けた1敗の朝青龍が今場所も賜杯を手にする確率が高くなってきた。

ところで昨日の安馬の相撲について。
取組は観ていないのだが、新鋭の稀勢の里との一番で、立会いに変化した安馬が勝利したという。
本人は大いに反省したといい、今日の白鵬との一番には安馬らしい真っ直ぐな立会いをした。
そもそも相撲は、柔道やボクシングとは違い、重さによる階級制限がない。従って大きな力士ほど有利なことは言うまでもない。
立会いに両者が思い切り当たれば、大きくて重いほうが勝る。しかしルール上変化は認められるので、相手は考えなくてはならなくなり、そこで駆け引きが生まれる。
安馬という力士は、「お客様に喜んでもらえる相撲を取りたい」と口ぐせのように言い、事実そんな相撲が彼の持ち味となっている。
ただ、昨日は違った。苦し紛れに「こっちの立場も解って…」とインタビューに答えたという。
確かにこの磐石な横綱に早い段階で1差を付けらると、観ている方もつまらない。だから「何が何でも勝たなくてはならない」という安馬の姿勢も大きな意味での「サービス精神」かもしれない。
しかし、花道を引き上げる際、観客から「立会いに変化するな」の野次が飛び、へこんでいたらしい。

そして思い出した人がいる。
昭和の名大関、初代貴ノ花その人だ。

貴ノ花もまだ平幕時代。立会いに変化して勝った。そして花道を引き上げる際、「俺は貴ノ花の変化を観に来たんじゃない」という野次を背に受けた。
そして彼はそれからほとんど立会いに変化することはなかった。真っ向勝負で大きな相手に立ち向かっていった。そして大関にまで昇りつめ、大関在位50場所は歴代1位だ。

安馬のこれからの土俵に期待する。