言の葉収集

思ったこと、感じたこと、出逢ったこと
いろいろ気ままに書きたいと思っています。

告別式

2008-09-30 22:01:18 | 出来事
最後の別れに行ってきました。

式場で、故人によく連れてもらっていた店のマスターと会った。

「いつから入院しとったんや?」
「お盆過ぎからみたいですよ」
「そうか、病気には勝てなんだかあ」

大きな声の人なので結構こちらが気を遣う。
式も進み、最後に故人に花を手向ける時間が来た。
すすり泣く声が聞こえる中、みんな静かに花を置き手を合わせた。
そして自分達の番がやってきたのだが、私の前のマスターがひとりつかつかと前の方へと進んでいった。
そして故人の頬をさすった後、顔のすぐそばで、

「さいなら」

と別れの言葉を告げた。
一瞬のことでびっくりしたのだが、マスターのその表情と言葉に目頭が熱くなった。

マスターまた今度食べに行きますんで、思い出話でもしましょうや。

「旅立ちを、告げるや雨のクラクション」

お通夜

2008-09-29 23:14:15 | 出来事
今日は昨日亡くなった恩人のお通夜へ。

元気だった頃の写真は、笑顔ではなかったがなんだかとても幸せそうな顔でこちらを見ている。
今、ここにいる皆に言いたいことがあるとしたら、どんな言葉だろうと思ってみていた。

きっと、

「ありがとう」
「ありがとう」

と皆に向かって何度も言うのだろうなあ。
随分前にブログでも書いた事があるが、店に行って品物が出てくるたびにおばちゃんに「ありがとう」を言う人だった。その声はとても優しかった。

「大体お前は…」と私に説教をしていても、
「はい、軟骨ね」とおばちゃんが皿を出すと、
「ありがとう」と笑顔。
そしてまた、
「だからお前は…」と続く(笑)。

もう一回だけ飯食いに行きたかったなあ…。

「道中も、思い出濡らす、涙雨」

さようなら

2008-09-28 19:56:12 | 出来事
今日、入院している知人を見舞った。

病室に名札はかかっていたのだが、中はからっぽ。
おかしいなと思い看護士さんに聞いて愕然とする。

「今日亡くなられました」

「…」

自宅に行くとその人はただ横たわっていた。
何も言ってくれない…
目も開けてくれない…

先日お見舞いに行った時に、その変わり果てた姿に驚き目を疑った。

「僕です、わかりますか?」

「…わかるよ」

それが最後の会話となった。

本当に若いころからお世話になった人で、大事な恩人。
いつ会っても、
「仕事の方はどうや、順調か?」
と必ず聞いてくれた。
あの人にとって私は、いくつになっても始めて逢った20歳のままなのだ。

今私があるのはあなたのお陰です。
本当にありがとうございました。
どうか安らかにお眠りください。師匠。

合掌。

「もう一度、叱ってほしい、あの声で」

銭湯について

2008-09-27 19:47:32 | 出来事
今日の日経プラス1に銭湯のことが書いてあった。

東京都文京区にある月の湯では、番台にちょこんと座ったおかみさんが「はい、こんばんは」と迎えてくれる。
その声は「お帰り」とも「お疲れさま」とも聞こえる優しさがあると書いてあった。

銭湯か、思い出すなあ…
こどもの頃、我が家に風呂はあるにはあったのだが、なぜかよく銭湯にいっていた記憶がある。
前にも書いたがあの空間が大好きだった。
桶とタイルが当たるカコーンという音が響く中、いろんな人が話しかけてくる。
「何年生になったんや」「運動会何等やった」「今日は父ちゃんと一緒じゃないんか」
当たり前だがみんな裸だった。そしてみんな笑っていた。

記事にも、仕事帰りに赤ちゃんを連れて銭湯に来た客に、嬉しそうに話しかけるおばあちゃんのことが紹介されていた。素敵な風景がそこにはある。

銭湯…

もう私の町にはない。

「脱衣所の、五番空くまで、服脱がず」

こどもの頃5と言う数字が好きで、いわゆるラッキーナンバーみたいなものだった。
だから銭湯に行くとまず脱衣棚の5番を開けるのが習慣。でも他の人にも結構人気の番号だった気がする。

13日目を終えて。

2008-09-26 21:36:32 | 相撲
久々の相撲ネタを。

「また始まったか」

Tさん、まあまあそう言わずに、これでも今場所は13日目まで辛抱したのですから(笑)。

1敗で白鵬が先頭を行き、2敗で大関琴光喜、関脇の安馬が追走する展開は、当然横綱白鵬が有利であることは間違いない。
おそらく先場所に続き賜杯を抱く確率が高いと見るが、その白鵬の対戦相手が明日琴欧洲、そして千秋楽が琴光喜と、佐渡ヶ嶽部屋の二人なのも不思議な巡り会わせだ。
琴光喜には逆転自力優勝の可能性が残っており、弟弟子(おとうとでし)の琴欧洲が明日援護射撃をすれば俄然展開は面白くなる。
今場所精彩を欠く琴欧洲だが、今日のような気合で挑んで、横綱より先に得意の左上手を取るような展開になれば分からない。
何とか大関の意地を見せて千秋楽を盛り上げて欲しいものだ。

朝青龍についてはまた次回書きます。(誰も待っていないけど)

「勝ち名乗り、口をすぼめて、息を吐く」

最近の白鵬のトレードマークです。

ギター退院

2008-09-25 19:21:28 | 出来事
ギターが帰ってきた。

フレットが磨り減って音が出にくいところがあったので、リペアに出していたKヤイリ。
何せ30数年前のギターなので当然と言えば当然の入院。

ネットオークションで買った値段は30数年前と同じで驚いた。いいモノはやはり値段が下がらない。
30年前に中学生が持っていたギターは大体2~3万円だった。その時にこのギターは5万円もしたのである。(それでもこのシリーズで一番安かったんじゃないだろうか)

成人になり、先輩が持っていたKヤイリ(買った当時8万円)を弾かせてもらったときに、すごく弾きやすくてびっくりした。
メンテは殆どしていないらしく、ネックの反りも見当たらない。
「いいなあ、欲しいなあ」と遊びに行くたびに触っていた。

やがて、ネットオークションで運命の出会い(笑)をして購入。
とても程度が良くて大変気に入ったのだが、フレットだけがかなり磨り減っていた。
そしてその先輩が以前言っていた「いつでも1万円くらいでフレット交換をしてくれるらしいよ(現在は15,000円程度)」との言葉を思い出し、リペアの相談をヤイリギターさんにしてみたところ、快く引き受けてくれた。
2週間ほど預けたあと、綺麗になって帰ってきた。ピックやらステッカーやらもサービスしていただいて。納期にも気を使っていただき恐縮しました。
そう言えば以前友人がここでオーダーメイドした時にもその対応に感動していたことを思い出した。
さすが永久保障。さすが老舗。またまたファンになりました。
さあ、早速弾きましょう。

あっ、肋骨…

痛くて弾けん…(笑)。

「モノだけの、値段ではないことを知り」

やっぱ、折れてるやん。

2008-09-24 20:28:53 | 出来事
先日打ったアバラがまだ痛むので、別の病院に行くことにした。

最初に行った病院で撮ったレントゲンは打った箇所が中心だった。その先生は折れていないとの診断。
それから痛みが治まるどころか、 胸の前の部分が痛み出した。まあ日ニチ薬だろうと静観を決め込んだがいつまでも痛い。
先週あたりが痛さのピークで、寝返りで目が覚めるほどだった。

そして今日の先生。
「ああ、折れてるねえ」

前回写さなかった前の部分が素人にも分かるくらいに折れていた。
はあ…、長引きそうだ。

ところで診察室で先生を待っている間に高校の時の同級生にばったりと出くわす。
何でもこの病院で事務をしているらしく、何十年ぶりの再会となった。
笑顔で彼女は言う。

「久しぶり、元気そうやな」

いやいや元気じゃないからここに来ているし…(笑)。

「折れてると、聴いた途端に、庇う胸」

彼岸花

2008-09-23 22:36:52 | 出来事
彼岸の中日。

午前中家内とお墓参りへ。
私の実家の先祖のお墓と、家内の実家のお墓、お盆のような混雑はなかったが、数名の方がお参りをしていた。
昨日に続いて陽射しがきつく、汗が滲んだシャツに線香の匂いも染み込んだ。

午後は仕事で使うソフトを、知り合いの業者の方にインストールしてもらうため、遠くからわざわざ来てもらったのだが結局うまくいかず断念。
うーん、やっぱりパソコンは何だかとってもややこしい。
セキュリティが大事なのは百も承知なのだが、それがパソコンの効率を妨害しているのも皮肉なものだ。
便利さを買おうとすると、不便なことをいくつもクリアしないといけない。
まあ、仕方のないことなのかなあ…。

「暦見て、咲いているのか、彼岸花」

毎年お墓参りの帰りに、道端に咲く彼岸花を見て妻が言う。
「この時期に咲くから彼岸花なんやけど、でも不思議やねえ、分かっとるんかなあ」

台風過ぎて

2008-09-22 19:40:03 | 出来事
今日は夏が帰ってきたような暑い日となった。

お昼前、お客さんのところで立ち話をしていたら、陽射しがとても強くて思わず日陰にひっこんだ。
背中を汗が伝う感覚も久々で、本当に夏が帰ってきたようだった。

台風がまた夏を運んできたのだろうか。
先日ニュースで「尾鷲」が連呼されていたので、県内県外の知人から「大丈夫?」とありがたい電話を沢山いただいた。
おかげ様で私の住んでいるところは今回被害らしい被害はなかったが、しかし、よく降った。バケツをひっくり返したような雨が2日に亘って降り続いた。
雷もかなり近くで鳴っていた。あの光と音の速さからすると、近くに落ちたんではないだろうか?
最近の雷はしつこいから嫌いだ。

「気温より、暦先行く彼岸入り」

FPとしての日曜日

2008-09-21 23:16:53 | 出来事
今日は「三重FPフォーラム2008in松阪」に参加。

スタッフとして、昼前のミーティングから反省会終了までフル参加となりました。

昨日の夜、メンバーの一人であるTさんから、前日会議の決定事項をメールで報告された。

「相談員に決まりました」

おいおい、聞いてない聞いてない。
彼の陰謀で、欠席の私を陥れたなとメールを返信した。

「てめえ、この野郎」

ところが今回は会長の独断で、皆にもそれぞれ重大な役割が振られているらしく、本人は一切関与していないという。
彼の真剣な話し振りにも、

「明日休むからね」

と笑って電話を切った。

そして本日相談員として貴重な体験をさせてもらった。
緊張感の中、実例を前に相談をされる方と向き合ってお話しさせていただき、こちらの方も大変勉強になりました。
今回の相談者の方は、自分でもしっかり考えておられる方で、身近に相談できる方もいらっしゃった。今日の私どものアドバイスが少しでもお役に立てばとても嬉しい。
いやあ、充実した日曜日であった。

あかんあかん、こんなこと書いたらまたTさんがニヤリと笑うだけだ。

「FPの、重さを学ぶ日曜日」

スタッフのみなさん、お疲れ様でした。