言の葉収集

思ったこと、感じたこと、出逢ったこと
いろいろ気ままに書きたいと思っています。

ありがとう、康生。

2008-04-30 21:37:54 | ニュース
井上康生の夢が散った。

最後の望みをかけて挑んだ全日本選手権だが、結局準々決勝で破れ、北京五輪の切符は手にすることが出来なかった。
8年前のシドニーオリンピックで、母の遺影を胴着の中に忍ばせて、表彰台で掲げた姿が忘れられない。
オール1本勝ちで見事な金メダルを手にしたあの姿は日本人に勇気と誇りを与えた。誕生日が同じこともあり、ずっと応援していた柔道家である。

「相手が(内股透かしを)狙っているのは分かっていたけど、得意の内股なら仕方がない」。

最後の最後まで内股にこだわり、自分の柔道を貫き通したのは、悔いを残さずに現役を終えたかったのだろう。
今後は海外留学、そして指導者の道を歩むと言う。

これからも強い柔道家は現れるだろう。だがここまで愛される柔道家はもう出てこないだろう。
そう結んだ記事に思わず頷いた。同感である。

康生、「お疲れ様」。そして「ありがとう」。

「知ってても、あえて挑んだ得意技」

話は変わって…

ところで、先日ブログ引越しのお知らせをさせていただいたのですが、取りやめました。
やっぱりここがいいです。ここに置いてください。(笑)

満腹

2008-04-29 15:24:13 | 出来事
本日も祝日ながら、事務所にて書類の整理と、数件のお客様訪問。

昼は妻と外食をすることに。
お目当ての店が休みだったので、先日友人と食べたお昼が美味しかったという妻のリクエストに応えて少し足を延ばす。

昼まで少し早かったせいもあり、なんとか座敷を確保。
案の定、帰る頃にはほとんど満員であった。

私は知人が美味しいと言っていた味噌かつ定食を注文。

肉が柔らかくて美味しい。また味噌もジューシーでしつこくない。
味噌汁にはゆずが入っている気がしたのだが、妻にはないという。
もしやサラダのトッピングが入ったか?
とにかく美味しかった。

妻は太刀魚の天ぷら定食。渋いところをいく。

一切れ食べさせてもらったが、フワフワで淡白な身がたまらない。
うーん、これも捨てがたい。

いずれにしても、昨日の話ではないが、繁盛店には理由があるのだ。
味はもちろんだが、メニューも多いのにお客さんを待たせないし、何より活気があった。
勉強になった昼食であった。

「消費者は、手間と工夫に金を出し」

1,000円ほどの定食で、消費者が対価を考えることはないだろうが、どこにお金を出しているか考えると面白い。
味なのか、サービスなのか、人なのか、店の雰囲気なのか、
「どうしてこれを選んだのか」「どうしてこれを買ったのか」
いつもそう自分に尋ねることが、マーケティングには不可欠だと言う。

還すということ

2008-04-28 19:59:43 | 言の葉
夕方、お客様でもあるご夫婦のところへお邪魔した。

「久しぶりやなあ」と笑顔で迎えてくれた後、いつものように仕事の話に花が咲く。

「何か考えないと」
「どうやれば差別化できるのだろう」
「どうすればお客様が喜んでくれるのだろう」

と、夫婦で口に出てくるのはプラス思考のことばかり。

そして興味深い話を教えていただいた。
内装屋さんから聞いたと言う話らしいのだが、

「お客様に還すこと」

これが大事だと言うのだ。

「お客様に還す」?

つまり、飲食店で言えば汚れてきたテーブルや椅子、そして壁などに投資して、常に快適な環境をお客様に提供することが出来るか出来ないかでその店の真価は問われると言うのだ。
例として、地元のある店の事を言っておられたが、確かに頻繁に模様替えをしていて、いつも駐車場には車が一杯の繁盛店だ。なるほど。
言ったのが内装屋さんなのがご愛嬌(笑)だが、本当にそう思う。どんな仕事にも言えることである。

「すべてはお客様の為に」

言うは易いが、なかなか難しい。
かと言ってお客様に還元しすぎて店が潰れたのでは元も子もない。
要はWinWin(店も客も勝者)でなければならない。

投資をして利益を上げる。そして利益から投資と、その循環こそが事業の根幹である。

いやあ、毎度のことだがあそこに行くと勉強になるなあ。

「繁盛店、共通点は、客目線」

夕食はひつまぶし

2008-04-27 20:49:11 | 出来事
本日は妻と二人で外食。

大好物の「ひつまぶし」を喜久寿司さんで。

実はずっとウナギがダメで食べられなかった。
いつの日からだろう、確か結婚した時はまだ食べられなかったと思う。
だからひつまぶしの存在も知るわけもなく、また知っていたとしても興味がなかった。

5・6年ほど前だったろうか、知り合いに連れて行ってもらった名古屋の店で初めてひつまぶしを食べた。大変美味しくて感動した覚えがある。

1.最初はそのままいただく。
2.次は薬味とわさびを入れていただく。
3.2の状態にだし汁をかけてお茶漬け風でいただく。
4.最後は好みで。(私は2でいただきます)

バリエーションがさらに食欲を刺激するのだ。
ん?、こんなこと前にも書いたか…?

とにかく妻は好き嫌いがない。
だから何を食べに行っても気持ち良くいただいている。見習いたいが、無理なものは無理なのだ。

「嫌いなし、だから結婚したと言い」

アートな弁当

2008-04-26 21:50:16 | ニュース
伊藤ハムは、「お絵かきお弁当」アーティストの宮澤真理さんと、
ハムやソーセージなど畜肉加工品を使用した新レシピの開発についての契約を締結した。とのニュース

「お絵書き弁当」??
「なんだそれ」と見てみたところ、弁当箱がさしずめキャンバスで、ごはんやおかずを可愛く加工し、そして彩りも鮮やかに見事にアートしているではないか。
本当に絵を描くようにきれいにまとめられている。まるで絵本のようだ。

宮澤さんのブログに入っていくとそこはメルヘンの世界。
伊藤ハムでなくとも放っておくはずがない。最近は本も出版しテレビにも出演されているらしい。主婦なればこその才能の開花だ。
蓋を開けたこどもの喜びと歓声が聞こえてきそうだ。食べるのがもったいない感じだ。

「かあちゃんと、喧嘩した日の悲惨弁」

学生の頃、弁当を開けた友人が、「あのくそばばあーッ」と怒りに震えた。
昨日親子喧嘩した腹いせか、彼の弁当は白いご飯の真ん中に梅干し一つの日の丸弁当。
ナイスなかあちゃんだった。

世界一愚かなお金持ち、日本人

2008-04-25 22:18:34 | 読書
久々の読書報告。

世界一愚かなお金持ち、日本人

「働いて得る収入」に依存する生活のことを「お金のために働く」といい、
投資や資産づくりにより不労取得取得を得られれば、余裕もでき、選択肢も広がり、その結果ますます賢い判断が出来るようになる。
こういった状態を「お金に働かせる」という。

なるほど。不労収入という言葉の響きに、なんとなく楽をして儲けるといったニュアンスを感じ、あまり好きな表現ではなかったのだが、この本を読んでイメージが変わった。
不労収入こそ生産世代に組み立てておかなければならないシステムであり、貯金だけでは決して豊かになれないことを、著者は実体験から読者に説いている。
親の介護や、突然の解雇など不可避の事態に備えて、投資による不労収入を確保するべきと彼女は言う。

大変読みやすくサラッと読めた。
個人的には、巻末の「お金で買えるものと買えないもの」が大変気に入った。

まだまだ読んでいない本が並んで待っている。

「週末は、金も頭も働かず」

山火事?

2008-04-24 20:45:16 | Weblog
朝から降っていた雨も昼には上がり、清清しい天気となった。

車で走っていると、山が白い息を吐いている。
この地域はそのほとんどを山が囲み、そして山が近い。
その山と海を挟んだ猫の額ほどの土地に私たちが身を寄せるように住んでいる。いや寄せるほどの人口も無いのだが。(笑)

この時期、雨が上がり気温も上がると、山から煙が立ち上る景色が好きだ。
車を停めてケータイのカメラ機能を使ってパチリ。
あの煙が空高く上がり、雲になるのか?なんてのんきなことを考えていたら、昔幼稚園くらいだったか、娘が言った言葉を思い出した。
確か四日市のコンビナート付近を車で通っている時だったと思う。
工場の煙突から立ち上る灰色の煙を見て、

「ここやったんかあ、雲作っているところ」

これには夫婦で大笑いした。
子どもの発想は楽しい。

「春雨に、感謝の狼煙(のろし)、やまけむり」

思い出した言葉

2008-04-23 21:04:09 | 言の葉
今日は仕事で熊野の向こう(なんというアバウトさ)まで出かけた。

道中、寄るところがあったので輪内廻り(地域的な表現ですみません)で走行。
海沿いを走る曲がりくねった道は、いつものように車も少なく、窓を少し開けて走ると曇り空ではあったが初夏の匂いがした。
一応の準備とD70を積んではみたものの結局出番はなし。時間的に余裕もあったのでいい被写体があればと期待してたのだが、まああったとしても見逃すのが素人カメラマンの愛嬌である。(笑)

鼻歌を歌いながらハンドルを右に左にクネクネ走っていると、ふと道路の脇に目が行った。
駐車スペースというか、休憩スペースというか、一箇所車が2台ほど停められる場所がある。
ここは以前…。

そう、まだこの仕事を始めたころ、ヘコんだことがあって車を停めてため息をついた場所。
どんな出来事だったのかは忘れたが、不安でいたたまれなかった記憶がある。

そして、鞄から手帳を取り出し、1ページ目に大きく筆ペンで書いてある文字を見つめた。

「ほらみたか、やっぱり無理だ、お前には」

なにくそっ

いつもこの言葉に奮起していたことを思い出した。
自分自身で考え書いた言葉だったが、あの頃の私にはこの言葉が必要だった。
そう言えばあの手帳も水害で無くなってしまった。今更気付いた。

というわけで今日の五七五と相成りました。

ライラライ

2008-04-22 17:32:41 | 出来事
今日も車の中はサイモンとガーファンクルが歌っている。

丁度お客様の駐車場に着いたころ、ボクサーがかかったので、仕事を終え乗り込んだ際に最初からリピート。
この曲を聴くと思いだすのは、高校3年の夏。夏休みのアルバイトで従兄弟の住む鈴鹿に行っていた時の光景だ。

大工さんが仕事を終えた現場の掃除が、私の主な仕事だった。
仕事を終え食事を済ませると、その頃新築した従兄弟の家に従兄弟2人と僕の3人で泊まりに行っていた。
建てたばかりで家具などまだ何も無くて、広い部屋の布団の上で繰り返し聴いたのがこのボクサーという曲。
3人で歌を覚えようと、ラジカセを繰り返し再生して英語をカタカナに変えた。
従兄弟のギターを鳴らしながらほとんどデタラメの歌詞を歌ったものだ。

ライラライ、ライラライライライラライ

数年後にアリスがチャンピオンでライラライラライラライラライと歌った時には、「あれっ」と思ったものだ。
しかもシチュエーションがボクサーだし。

「いい歌は、時々過去へ連れていき」

藤崎マーケットもライラライか?
いやラララライだ。

卒業

2008-04-21 19:55:32 | 映画
最近車でのB・G・Mはサイモンとガーファンクル。

以前、近くのレンタルショップが店じまいをする時に処分品として買ったベスト盤である。

サウンド・オブ・サイレンス
ミセス・ロビンソン
明日にかける橋
セシリア
スカボロ・フェア
アメリカ
ボクサー

素敵なハーモニーがこの陽気に交じって心地よく車内に響く。
懐かしい。
小学生の頃、ダスティン・ホフマン主演の「卒業」という映画の中で歌われていたサウンド・オブ・サイレンスが大ヒットした。
当時は映画を観ていなかったのだが、あとでテレビのロードショーで感激した憶えがある。
サウン・オブ・サイレンスを聴くとあのラストシーンを思い出す。

所謂恋愛モノで、主人公とその彼女、そこに彼女の母や、恋人が絡んでの繊細なロマンスは若い人たちを釘付けにした。
確か主人公のダスティン・ホフマンを誘惑する彼女の母の名はミセス・ロビンソンだった。
あのギターの低音で始まるイントロが何とも怪しく、また軽快で効いていた。

しかし、あのラストシーンにはシビれたなあ。
十字架を上手く使ったよなあ。
若かったなあ、ホフマンも私も…。

「好きな曲、着く前わざと遠回り」