歴史は人生の教師

高3、人生に悩み休学。あったじゃないか。歴史に輝く人生を送っている人が。歴史は人生の教師。人生の活殺はここにある。

人間の実相を語る歴史人(汝自身を知れ)

2010年12月06日 | 人間の実相を語る歴史人
人間の実相を語る歴史人(汝自身を知れ)

人類歴史の初頭に於いて
ギリシャのデルファイの神殿の扉に
きざまれた

「汝自身を知れ」

の有名な言葉は千古に輝く金言である。

ソクラテスの友人が、神に問うた。
「ソクラテスより
 知恵のあるものは誰か?」

神の託宣はこうだった。

「ソクラテスより
 知恵のあるものはいない」。

その話を聞いたソクラテスは、
神の言葉を疑問に思った。

自分がそんな知恵者でも
賢者でもないと思ってた。

周囲には自分より賢そうな、
またそう自認している哲学者や、
政治家、職人、芸術家等々が
あふれていた。

ソクラテスは、彼らに直接
話を聞きに行った。

どれだけ賢くても答えられない。
矛盾をつかれた者達は、
ソクラテスを恨んだ。

ソクラテスは多くの敵を作り、
ついに死刑に処される。

無知の知というのは、
ソクラテスがその問答法で
用いたとっても有名な言葉である。

『無知の知』

何も知らないと知ることこそが、
真の知を知り得るみなもとだ
とした言葉である。

科学の分野は

「わかっている。
 知っている」

そんなつもりになっている
事柄を疑ってかかるところから
始まるのである。

歴史上こうであったと
いった解釈がなされている事柄や
科学の分野においても新たなる発見は、
時に、既存の価値観や定義を
疑ったところから
進歩をとげていったりする。

しかし、科学・医学の発達は
また、人間の知の限界を
示している。

人間は

「無知の知」

という言葉を
聞いた時、絶望を感じる。

「汝自身を知れ」というのは、

人間とはどんな存在なのだろうか。

世間から知者と思われ
尊敬されている人々を
みても分かるように、
真の知がどんなことか
誰も分かっているものはいない。

人間にとって本当の幸福になるには
本当の自己を知らなくてはなれない。

では我々人間の実相とは何か、
我々は大きな問題に必ず、
答えを出さなければならない。