歴史は人生の教師

高3、人生に悩み休学。あったじゃないか。歴史に輝く人生を送っている人が。歴史は人生の教師。人生の活殺はここにある。

桃太郎⑫-2(火の海・氷の山)

2009年05月31日 | 桃太郎
桃太郎⑫-2(火の海・氷の山)

経典の中に地獄を表された話にこのようなのがある。

地獄へ堕ちた罪人は先ず、火の海へと堕ちる。
身体をジュウジュウ焼かれ苦しむ罪人は
どこかに涼しいところはないかと探し回る。
すると遠くに氷の山が見えるではないか。
「あそこにいけば楽になれる」と思った罪人は
氷の山へと一生懸命に泳いでゆき、氷の山へ辿りついた。
その途端、丸裸の罪人に凍てつく寒さ。
「ああ、寒い」と思うが、火の暑さも知っている。
この氷の山のどこかに幸せがあると氷の山を歩き出す。
しかし、氷の山の寒さに今度は暖かい所はないかと
探し回るが氷の山に迷って見つからない。
その内に目の前に暖かそうな火の海が見えてきた。
罪人は火の海で苦しんできたことはすっかり忘れ、
自ら、火の海へ飛び込んだ。
「わわ、熱い。熱い」
しかし、まだ氷の寒さを知っているので、
火の海のどこかに幸せはないかと泳ぎ始めた。
さんざん火の海で苦しんだ挙句、また氷の山に遭遇し、
その山へ駆け上がってゆく。
このように地獄の寿命がつきるまで、
火の海、氷の山を入ったり、来たりするのだ。
と経典に説かれてあった。

しかし、これはこの世のジゴクも表している。
男にとって火の海は家庭だ。
妻からはののしられ、母親から嫁の悪口を聞かされ、
子供からも馬鹿にされる。
まさに腹が立ちケンカが絶えない怒りの火の海だ。

だから、朝飯もソコソコに会社へ出勤。
ところが行った会社は出世を争う冷たい関係ばかり。
仕事で会う人は金での付き合いだけ。
「ああ、なんと世間は冷たいのか」
と氷の山に落胆する。
やはり家庭は温かいと終了時間が気になりだす。
そして帰宅。そこはまたしても火の海だ。
男はこんな火の海、氷の山を行ったり来たり。

女というと家が火の海に変わりはない。
甲斐性なしの主人と夫婦喧嘩。
憎い姑とは舌頭での争い。
言うこと聞かない子供に頭がくる。
逃げ場のない火の海にうんざり。

だからたまに里帰りをする。
しかし、実家には長男の嫁がいる。
帰るなり、「いつまでおられるの」と
先制パンチを食らう。
ここも居辛い氷の山になっていた。
やはり家がいいわと戻ってみると
いつもの火の海が待っていた。
こんなことが続く毎日。

しかし、年寄りになると大転換。
家が氷の山になるのだ。
話しかけても息子夫婦は返事もしない。
孫も年寄りをあざ笑う。
病気をしても心配もしれくれず、
死ぬのを待っているようだ。
なんと冷たい氷の山のよう。

だから、思い余って老人ホームへ
逃げてゆく。
しかし、ここは修羅場であった。
一人のおじいさんをめぐり、
お婆さん同士が取りあいのケンカが始まる。
こんなことなら子供と同居のほうが良かったと
子供に相談するが、どの子も嫌がって
受け入れ拒否。
やっと一人の子が引き取ることになるが、
そこは冷たい冷たい氷の山。
部屋を与えられても座敷牢である。

人間世界、みな生きてる間から
火の海、氷の山を行ったり来たり。
その延長が死んでからの地獄なのだ。
苦から苦の綱渡り、闇から闇への綱渡り、
この世のジゴクが死後のジゴクを
生み出している。

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桃太郎⑫(遠仁の心が地獄の鬼を生み出す)

2009年05月31日 | 桃太郎
桃太郎⑫(遠仁の心が地獄の鬼を生み出す)

「皆人の心の底の奥の院、探してみれば本尊は鬼」
といわれたように、凡夫のマコトというのは、
マコトのないのが凡夫のまことである。

これら欲・怒り・愚痴を代表としているのが煩悩である。
この外に105あり、百八の煩悩と言われる。
除夜の鐘を108鳴らすのも、その為だ。

煩悩に目鼻をつけたようなものが私の相。
煩悩で出来あがっているのが私だから、
朝から晩、晩から朝まで、悪の造り通しである。

そして、悪因悪果・自因自果で、この世も苦しみ、
死んでからも本当の地獄へと堕ちてゆかねば
ならないのである。

それを後生の一大事という。

ジゴクと言うのは中国の言葉で、
釈尊は印度の方だから、
印度の言葉でナラカという。
ナラカというのは、我々に判る言葉になおすと
「苦しみの世界」ということだ。

ジゴクは、この世にも死後にもあると教えるのが仏教である。

この世のジゴクというのは、
自業苦(自分のやった行いで苦しむ世界)と書く。
毎日が不安で暗い心で、
生き甲斐のない生活をしている人をいい、
これをただ今がジゴクへ堕ちている人ということだ。

「私ほど業なものはいない」と
他人をウラミ、世間をノロイ、
苦しみ悩みの不幸の絶えない生活が、
この世のジゴクなのである。
殆どの人が仏教でいうこのジゴクへ
堕ちているばかりではなかろうか。

ところが『大無量寿経』には
「苦より苦に入り、冥より冥に入る」
と説かれている。

今苦しみ悩みの絶えない者は
必ず死後もジゴクの苦を受ける。
現在が闇の生活を送っている人は、
死後もまた闇のジゴクへと堕ちて苦しまねばならない。

では死後のジゴクとはどんな世界かというと
、『賢愚経』に釈尊は
「如何なる喩をもってしてもジゴクの苦は説けない」
と言われている。

未来のジゴクは、現在のジゴクの延長だから、
現在のジゴクを解決することが
一切の救いの根本になる。

親鸞聖人の教えの一枚看板は、
平生業成(平生に救う)。
これが渊源、肝腑なのだ。

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桃太郎⑪-4(黒鬼-その後のトルストイの一家)

2009年05月30日 | 桃太郎
桃太郎⑪-4(黒鬼-その後のトルストイの一家)

トルストイから
「妻だけは呼ばないでくれ」
と言われた妻も可愛そうなものである。
彼が残した名作の殆どは、妻が原稿の清書を
したものである。

その献身的な愛情を裏切られ、
13人の子供を産んで、育てた家庭の幸福も破壊され、
しかも最期の看病さえ拒否されたのだ。
48年も連れ添った妻にとって、
こんなむごい仕打ちがあるだろうか。
哀れむべきは妻の方だ。

しかし、妻のヒステリー一つで
偉大な作家も耐えられなかったのだから、
愚痴とは醜いものであり、
人を死へと追いやってしまう恐ろしいものである。
黒鬼と譬えられて当然だろう。

その後、トルストイの家族はどうなったのか。
トルストイの死後、わずか7年にして、
ロシアは共産革命がおきたのだ。
夫人があれほど必死にまもろうとしていた
伯爵家の財産は、たった一日で消滅したのである。

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桃太郎⑪-3(黒鬼-愚痴に殺されたトルストイ)

2009年05月29日 | 桃太郎
桃太郎⑪-3(黒鬼-愚痴に殺されたトルストイ)

家庭内の争いが30年も続き、ついにトルストイの
忍耐も限界にきた。
「自分の生涯の最後の日々を
 孤独と静寂のなかで過ごすために、
 俗世を去るのだ。
 私の居場所がわかっても、
 迎えにこないでほしい」
これが妻への書き置きだった。

行く当てはなかったが、とりあえず妹のいる修道院へ
いくことにして汽車に乗ったが、
あいにく満員だったので、吹きさらしのデッキに座った。
寒いロシアの初冬である。
80歳の老人がこんな旅をすれば、
風邪を引くのは目に見えている。
妹のところに三泊したが、妻に追跡されそうだったので、
ふたたび南へ行く汽車に乗ったとき、
とうとう高熱を出してダウンし、
途中下車したところの駅長の家で寝込んでしまった。

「文豪トルストイ、倒れる」のニュースは、
たちまち世界中に報道された。

夫人も子供達と特別列車でやってきた。
医者がトルストイに
「ご家族の方がいらっしゃいましたよ」と
言うと、高熱で意識朦朧とした中、
「どうか妻だけは呼ばないでくれ」
と、妻との面会を拒否したのだ。

彼女ひとり列車の中で待たされた。
やっと面会の許しが出たときは、
すでに彼は人事不省に陥っていた。

「わたしをそっとしておいてくれ」
と長男の耳元で、うわごとをつぶやいたのが
最後の言葉となった。

彼を追い込めていったもの、
それは妻の愚痴であった。

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桃太郎⑪-2(黒鬼-トルストイの家出)

2009年05月28日 | 桃太郎
桃太郎⑪-2(黒鬼-トルストイの家出)

モスクワの南へ約300キロのところに
小さい駅がある。
そこの駅長官舎で1910年11月20日の朝、
長い白いヒゲをはやした老人が死んだ。

急性肺炎だった。
この老人はじつは10日前に家出して、
汽車に乗ったが、車中で発熱したので、
しかたなく途中下車したのである。
現在ここは、レフ・トルストイ駅と
呼ばれている。
その名のとおり、この老人こそ、
ロシアの文豪トルストイだった。

文学の最高傑作といわれる『戦争と平和』や
『アンナ・カレーニナ』の作者として有名だが、
その世界的な名声の外に、大地主の伯爵であり、
愛妻とたくさんの子供や孫に恵まれていた。

およそ人間として望みうるかぎりの幸福な環境で
余生をすごすことができたのに、
82歳の高齢で、突然、
なにもかも捨てて家出し、
そのあげく野たれ死に同様に死んだのである。

家出の原因は財産をめぐる妻との争いだった。
彼が50歳ごろから
「余分な富を持つことは悪である」
という思想を抱くようになり、全財産を放棄し、
自分はひたいに汗して働く一農民になろうと
決心したのである。

しかし、これは大勢の召使にかしずかれていた
伯爵夫人にはたまらない。
当然、猛反対をした。

トルストイは、ほとほと困った。
「こんな生き方をしてゆくことはできない。
 妻のいるところは空気まで毒されている」

そのくせ、妻のヒステリー(愚痴)が恐くて、
なかなか自分の信念を実行することが
できなかった。

ある晩、トルストイが全財産を放棄する遺言状を
書いてはいないかと書斎を調べている妻の姿に
激怒したトルストイ、
発作的に家出を決行した。

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桃太郎⑪(黒鬼=醜い心・愚痴)

2009年05月27日 | 桃太郎
桃太郎⑪(黒鬼=醜い心・愚痴)

黒鬼は愚痴を表している。
愚痴とは因果の道理が分からない心である。
因果の道理は大宇宙の真理である。
善因善果・悪因悪果・自因自果
善い結果なら、自分の蒔いた種でこんな幸せになれたのだ
と認めることができるが、   
悪い結果が来た途端、こんな結果を受ける筈がない。
これはあいつのせいだ。こいつのせいだと、
他人をうらみ、世間を呪う。
ねたみ・そねみ・うらみといった醜い心のことだ。
正に醜い黒鬼。

痴は愚も馬鹿なら痴も智恵が病気にかかっている字だ。
アホで正しき判断が出来ないから、
蒔いた種を知らず、結果が出て始めて、
こんなはずではなかったと
不平で世の中を呪いネタミとウラミで何度でも同じことを
くり返しているから感謝することを知らない。

俗に「隣の貧乏ガンの味」とか
「近頃は悪しくなりにけり隣に倉が建てしよりのち」
といわれるのも愚痴から起こる悲しきネタミである。
 
よく「旅の火事は大きい程面白い。」
といわれるが、家を焼き、財産を失って老若男女悲鳴狂気している
有様を見れば実に気の毒なことだとは思ってはいても、
心の底にはもっと大火になったら面白いなあ
と思っている奴はいないか。
向こう岸の火事を見物して楽しむ心はあっても
泣き悲しむ心はないではないか。
出火と聞いて見物にいく途中で鎮火したとでも
聞けば落胆して顔色に不平をあらわす。
実に怖るべき悪鬼の心が出て来るではないか。

一切の人の不幸を見ては冷笑し、禍をきいては横手を打って喜ぶ。
他人の名誉を憎み友人の出世を怨み、他人を裏切って平気でいる心、
それで他人からほめられたい心。

どこどこまでも、図々しい心、
ネタミの心は親子、兄弟の間もしのぎを削る。
有名な宮本武蔵の父無二斎は我が子武蔵の武芸をネタンで
常に武蔵をつけねらったといわれる。
父子の間でもネタミ、ソネミは火花を散らすのである。


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桃太郎⑩-2(赤鬼-1円足りずに焼身自殺)

2009年05月26日 | 桃太郎
桃太郎⑩-2(赤鬼-1円足りずに焼身自殺)

「怒りは無謀に始まり、後悔に終わるものだ」

私が青年時代のころ、こんな新聞記事を見て
怒りとは恐ろしいものだと痛感したことがある。

大阪の普通の奥さんである。
いつもの通り、ご主人と子供の弁当を作り、
朝食の準備をしていた。
時間もないので慌てていたのか、
過って包丁で指を切ってしまった。

昔は赤チンキというよく効く塗り薬があった。
今は水銀が入っていると生産中止になっている。

その赤チンキを探したが使いきってなかった。
血が止まらないので、隣の薬屋へ買いに行くことにした。

当時、赤チンキは40円だった。
財布を調べてみたが、細かいお金が見当たらぬ。
そこでおつりの1円玉を貯めていたのを思い出し、
数えてみると丁度40個あった。
チョット早いとは思ったが薬屋さんに出かけたのである。。

それが事件の始まりであった。
薬屋の主人、昨晩町内の会合で夜遅く
帰宅し、あまり寝ていなかったのである。
そこを隣の奥さんに叩き起こされたので
大変機嫌が悪かった。

「こんに朝早くから何ですか。」
「血が止まらないので赤チンキ下さい」
「ハイ、どうぞ」

出してきたのは1円玉ばかり。
数えてみると39個しかない。
1円足りない。

普段なら
「後でいいですから持って来てください」
と言うところ、腹を立てていた薬屋の主人、
「1円足りませんよ。売ることはできません」
と冷たく言い放った。

それに今度は買いにきた奥さんが頭にきた。
「分かりました」
と帰っていった。
あの親父、私が貧乏だと思って
あんな態度を取ったに違いないと
今度は1万円札を持って行った。

すると薬屋の主人は
「こんな朝早くから1万円でおつりがありますか。
 丁度のお金で持ってきて下さい。」
という腹立ちまぎれに言う。

これで奥さん、激怒した。
「親父、見ておれ」
と言い残し、家に帰ると
灯油缶を持ち出し、
頭から灯油をかぶり薬屋の前で焼身自殺を
したのである。

彼女には愛する夫や子供たちがいたのに、
一時の怒りで全てを焼き尽くしてしまった。
薬屋の主人も機嫌が悪くとも
態度に出しちゃいけない。
大変なことになってしまった。

どちらか一方が怒りを起こさなければ
こんな惨劇は起きなかったであろう。

「一緒に腹を立てないようにしよう」
とは日常、一番注意しなければならない
教訓だろう。


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桃太郎⑩(赤鬼=怒りの心)  

2009年05月25日 | 桃太郎
桃太郎⑩(赤鬼=怒りの心)     

底の知れない貪欲を満足し切れない時が瞋恚である。
貪欲を邪魔せられた時は、瞋恚の鬼になる。
何か気に喰わぬとカッと怒る。
怒るとは心の上に奴と書いてある。
あの奴が邪魔するからだ。

この奴がおりさえしなければと心の中で殺している相が怒であり、
激しいことは火の様であり、真っ赤になるから赤鬼にたとえられている。

我々が瞋恚の炎に燃え上がった時の心はそのままが赤鬼であり
教養も学問も焼き払い前後を見失い怒りの衝動のままに動くのだ。
これで一生をフイにする。
万札の束を火中に投げ込むようなものである。
怒ることが如何に怖ろしいことであることは次の事実でも判るであろう。

上野の動物園に居たカバが妊娠して園内の人々は
その安産を祈っていた。
やがて生まれて来た仔は死んでいたので失望した。

その原因を調べたところ妊娠中に他の室へ移した折、
どう思ったかカバは大変怒ったそうである。
それが胎児を死に至らしめた原因だということが分かったのである。
カバも馬鹿なことをしたものである。

新聞でよく街道で喧嘩口論を始めなぐり合おうとした時に
バッタリ倒れて死んだという記事がのっているが、
瞋恚は我々の命を縮める怖ろしいものである。

瞋恚は己より上長に対しては怨恨となり、
目下の者に向かっては憤怒となる。

カッと怒った炎は他を焼き、自らをも焼きつくす。
親でも兄弟でも妻子朋友でも殺して平気なのだ。


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桃太郎⑨-6(青鬼-名誉欲は恐ろしい)

2009年05月24日 | 桃太郎
桃太郎⑨-6(青鬼-名誉欲は恐ろしい)

人類の歴史は斗争の歴史であるといわれる。
我々は生来、他人に優った人間になりたいと
いう斗争心を持っている。
これこそ名誉欲だ。
親や教師からも
「今回のテスト、クラスで何番だった。
 勿論、一番だったよね」
と知らず知らずの内に、他人に勝つことを教えられ
敗けることを誡められる。
だから他人に勝って来ると褒められ、
敗けてくると叱られた。

特に優勝劣敗の生存競争の激しい現今は
特に斗争心を煽動する。
相手に勝ちたい為に自分を向上させることが
面倒なので、相手を傷つけ阻害し
果ては相手を引き下げ様と努力する。

心の底を叩けば相手をたたき落とし、
殺しても自分をあげようとする
汚い怖ろしい名誉欲の悪魔の心が動いている。

昔印度に山伏があった。
人星の術を学んで急いで世人に奇特を
顕わそうと考えて「我が子の命七日限り」
と言いふらした。
けれども人には合点がゆかぬ、
その後七日すぎて我が子を締め殺して
自然に死んだように見せかけて葬った。
それから世の人々は大いに驚き
「誠に奇大の修験者だ」といって
こぞって賞讃したという。
我が子を殺しても我が名を顕わしたい
名誉欲の非道を知らされるではないか。                            
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桃太郎⑨-5(青鬼-久しぶりの接吻で大騒動)

2009年05月23日 | 桃太郎
桃太郎⑨-5(青鬼-久しぶりの接吻で大騒動)

このごろはいろんなものを飲みこんで
病院に転がりこむ。

ある大学病院に老人ホームから
お爺さんが変なものを飲み込んで
運ばれてきた。
やっとのことで取りだしてみると
入れ歯だった、それも自分の入れ歯ではない。
誰の入れ歯かと尋ねると
同じ老人ホームに入っているお婆さんの入れ歯だという。

なぜそんなものを飲みこんだのかと聞くと、
恥ずかしそうに言う。
実は恋仲になったお婆さんと
何十年ぶりに接吻(キス)をすることになった。
しかし、久しくしていないので、
ここぞとばかり、熱いキスを一発。
あまりにも強く吸いすぎて、
御婆さんの入れ歯まで吸いとって
喉にひかかってしまったのだ。

一緒についてきた老人ホームの職員さんも
「もう恥ずかしいことはしれくれるな」
と、呆れ返っていた。

「犯罪の裏に女あり、犯罪の裏に男あり」
底知れない色欲で今日も犯罪が横行する。


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