桃太郎⑳-3(一家和楽の秘訣)の補足②
親鸞聖人が法然上人のお弟子になられたのが
29歳の御時であった。
親鸞聖人の勉学は凄まじく、瞬く間に
お弟子の中でも抜き出た存在になってゆかれた。
法然上人は親鸞聖人に『選択本願念仏集』の書写を
許された。
法然上人「親鸞よ。これは、私の教えていることのすべて
を記したものじゃ。よければ、写すがよい」
親鸞聖人「こ、これは、お師匠様の『選択本願念仏集』で
はありませんか」
法然上人「そうだ。阿弥陀如来の本願、あやまりなく伝え
てくれよ」
親鸞聖人「はい。親鸞、命に懸けても、お師匠様の御心を
お伝えさせて頂きます」
このことは弟子達の間で波紋を呼んだ。
弟子A 「『選択集』を写すことを許された、というのは
どうも本当のようだな」
弟子B 「たかが、入門して四、五年の親鸞が」
弟子A 「オレなんか、十年たっても、許されないのに」
弟子B 「オレなんか、もう十五年になる」
弟子A 「気にくわん奴だ」
面白くない弟子たちが、ある晩、親鸞聖人の書き写されたものを
破り捨ててしまったのである。
それを法友の聖覚法印が気付き親鸞聖人に伝える。
親鸞聖人「聖覚殿、何か」
聖覚法印「親鸞殿、大変だ」
聖覚法印「あなたが、『選択集』の書写を許されたのを、
ねたんでのことでしょう。それにしても、余りに
ひどすぎるではありませんか、親鸞殿」
阿弥陀仏に救われても煩悩がなくなったのではない。
激しい怒りが吹き上がる。
親鸞聖人は、ハッと自分の気持ちに対して驚いて、
大きく息をつかれる
親鸞聖人「いやいや、親鸞、とがめることはできません」
聖覚法印「なぜですか」
親鸞聖人「聖覚殿。まさるを妬む心いっぱいの親鸞、
立場を変えれば、同じことをやったに違いない。
いや、もっと恐ろしいことを、やったでしょう。
それなのに、親鸞、腹が立つのです。
何と馬鹿な親鸞でしょう」
聖覚法印「しかし、こんなことまでされれば、当然です」
親鸞聖人「聖覚殿。縁が来たら、いかなる振る舞いもする
恐ろしい親鸞、そんな親鸞と見抜いて助けたもうた
阿弥陀如来の本願を、喜ばずにおれません」
と、合掌される。
聖覚法印「親鸞殿・・・」
親鸞聖人「私を縁として、あの方々も、一日も早く阿弥陀
如来の本願に、救われて頂きたいばかりです」
親鸞聖人が法然上人のお弟子になられたのが
29歳の御時であった。
親鸞聖人の勉学は凄まじく、瞬く間に
お弟子の中でも抜き出た存在になってゆかれた。
法然上人は親鸞聖人に『選択本願念仏集』の書写を
許された。
法然上人「親鸞よ。これは、私の教えていることのすべて
を記したものじゃ。よければ、写すがよい」
親鸞聖人「こ、これは、お師匠様の『選択本願念仏集』で
はありませんか」
法然上人「そうだ。阿弥陀如来の本願、あやまりなく伝え
てくれよ」
親鸞聖人「はい。親鸞、命に懸けても、お師匠様の御心を
お伝えさせて頂きます」
このことは弟子達の間で波紋を呼んだ。
弟子A 「『選択集』を写すことを許された、というのは
どうも本当のようだな」
弟子B 「たかが、入門して四、五年の親鸞が」
弟子A 「オレなんか、十年たっても、許されないのに」
弟子B 「オレなんか、もう十五年になる」
弟子A 「気にくわん奴だ」
面白くない弟子たちが、ある晩、親鸞聖人の書き写されたものを
破り捨ててしまったのである。
それを法友の聖覚法印が気付き親鸞聖人に伝える。
親鸞聖人「聖覚殿、何か」
聖覚法印「親鸞殿、大変だ」
聖覚法印「あなたが、『選択集』の書写を許されたのを、
ねたんでのことでしょう。それにしても、余りに
ひどすぎるではありませんか、親鸞殿」
阿弥陀仏に救われても煩悩がなくなったのではない。
激しい怒りが吹き上がる。
親鸞聖人は、ハッと自分の気持ちに対して驚いて、
大きく息をつかれる
親鸞聖人「いやいや、親鸞、とがめることはできません」
聖覚法印「なぜですか」
親鸞聖人「聖覚殿。まさるを妬む心いっぱいの親鸞、
立場を変えれば、同じことをやったに違いない。
いや、もっと恐ろしいことを、やったでしょう。
それなのに、親鸞、腹が立つのです。
何と馬鹿な親鸞でしょう」
聖覚法印「しかし、こんなことまでされれば、当然です」
親鸞聖人「聖覚殿。縁が来たら、いかなる振る舞いもする
恐ろしい親鸞、そんな親鸞と見抜いて助けたもうた
阿弥陀如来の本願を、喜ばずにおれません」
と、合掌される。
聖覚法印「親鸞殿・・・」
親鸞聖人「私を縁として、あの方々も、一日も早く阿弥陀
如来の本願に、救われて頂きたいばかりです」