自殺はさとりの姿?
川端康成(1900~1972)
日本で初のノーベル文学賞を受けた。『伊豆の踊子』『雪国』など
叙情的な彼の文学は世界にも影響をあたえた。4月16日に自殺。
昭和47年4月16日、満開の桜も散りはじめて、古都の鎌倉は観光客で
にぎわっていた。
その隣の逗子市で川端康成はガス自殺を遂げた。
ノーベル賞受賞者の死は衝撃的だった。
遺書もなかった。ただ絶筆となった『岡本かの子全集』の短い推薦文が、
実は三十余年も前に発表した文章のコピーだったことが自殺の動機を物語る。
三十代に書いたエッセー『末期の眼』には
「いかに現世を厭離するとも、自殺はさとりの姿ではない。
いかに徳高くとも、自殺者は大聖の域に遠し」と書いている。
どの恋愛小説も結ばれるところまでは見事に描いている。
それもハッピーエンドで。
しかし、知りたいのはそれから先のことなのだが、
何故、その後を書かないのかな。
なんでだろう?なんでだろう?
川端康成(1900~1972)
日本で初のノーベル文学賞を受けた。『伊豆の踊子』『雪国』など
叙情的な彼の文学は世界にも影響をあたえた。4月16日に自殺。
昭和47年4月16日、満開の桜も散りはじめて、古都の鎌倉は観光客で
にぎわっていた。
その隣の逗子市で川端康成はガス自殺を遂げた。
ノーベル賞受賞者の死は衝撃的だった。
遺書もなかった。ただ絶筆となった『岡本かの子全集』の短い推薦文が、
実は三十余年も前に発表した文章のコピーだったことが自殺の動機を物語る。
三十代に書いたエッセー『末期の眼』には
「いかに現世を厭離するとも、自殺はさとりの姿ではない。
いかに徳高くとも、自殺者は大聖の域に遠し」と書いている。
どの恋愛小説も結ばれるところまでは見事に描いている。
それもハッピーエンドで。
しかし、知りたいのはそれから先のことなのだが、
何故、その後を書かないのかな。
なんでだろう?なんでだろう?