歴史は人生の教師

高3、人生に悩み休学。あったじゃないか。歴史に輝く人生を送っている人が。歴史は人生の教師。人生の活殺はここにある。

語り継ぎたい昔話の伝えておきたい深い意味(桃太郎②)

2012年06月22日 | 語り継ぎたい昔話
語り継ぎたい昔話の伝えておきたい深い意味(桃太郎②)

【桃から生れた桃太郎】

お婆さんが川から拾ってきた桃を、お爺さんと一緒に
切ってみると、そこからでてきたのが、玉のような男の子。
桃から生まれてきたので桃太郎と名づけられた。

これは不思議な話である。
今の子供は、赤ちゃんがコウノトリが
運んできたのでもなければ、
桃から生まれた訳でもないことは、よく知っている。
だから、「桃から子供が生まれたんだ」と話しをしようものなら
親が馬鹿にされてしまう。

これは昔の性教育。
今では赤ちゃんはお母さんから生まれてきたことは
子供でも知っている。
テレビでも堂々と出産の映像が映される。

昔の親は息子の嫁探しに
近くの川に出かけたものだ。
川では近所の娘さんたちがお母さんの手伝いで
着物を腰まで上げて、お尻丸出し
洗濯をしている。

リンゴのような、ナシのような、色々な形の中で、
桃の形をしたの安産型のお尻を発見、
「この娘はいい子じゃ」と息子と見合いをさせる。
息子も「いい娘じゃないか」と承諾する。
そして、オメデタク結婚、出産。

では、桃とは何か、もう想像できるだろう。
お母さんのお尻は、みな桃のような形をしているではないか。
全人類、すべて、あの桃の形をしたお母さんから生まれきたのだ。

桃から生まれてきら桃太郎とは全人類のことを指す。
女の子なら、名づけて桃子さんといったところだろう。
みな「○○桃太郎君」「○○桃子さん」
分かったかな。

また、「ジジ、ババ」の点を取って
「チチ、ハハ」と言っているものもいる。
どちらにしてもお母さんからしか
私たちは生まれてこないのだ。


語り継ぎたい昔話の伝えておきたい深い意味(桃太郎①)

2012年06月19日 | 語り継ぎたい昔話
語り継ぎたい昔話の伝えておきたい深い意味(桃太郎①)

【日本一読まれている御伽噺】

親が子供に読ませる童話は数多い。
日本昔話、グリム童話、アンデルセン童話と
あげればきりがない。

しかし、日本でいえば、ダントツ一位で
読まれているのが桃太郎だろう。
滝沢馬琴の『童蒙話赤本事始』でも五大昔噺の冒頭を飾っている。

鬼退治で有名な桃太郎の話ができたのは室町時代以前で,
一説によると鎌倉時代まで遡(さかのぼ)ると言われている。
日本のおとぎ話で桃太郎ぐらいに各地方で語られ、
ながきに渡って伝えられてきた話はなかろう。
これだけの年月、多くの親子を魅了した桃太郎には
どんな真実が隠されているのか。

第二次世界大戦の時、この桃太郎はアメリカ・イギリスを
中心とする連合軍を鬼に見立て、その鬼畜米英の魔の手から
世界を守る桃太郎こそが神国日本であると、桃太郎のおとぎ話を
軍国主義徹底に利用した。
敗戦後、戦勝国アメリカにより、桃太郎の話は一時、
話をしないように規制されたほどである。

桃太郎が軍国主義に使われようとは、驚きだが、
それだけ日本の多くの人に愛され、伝えられていたからだろう。

おとぎ話は諸説があり、色々手を加えられ、現代版の
桃太郎になってきた。
だから桃太郎も現代版が人生に如何に有意義で大切な
意味を持っているかを、未来ある子供達と共に
勉強してみよう。

(あらすじ)
「昔々、ある処におじいさんとおばあさんが住んでいました。
 おじいさんは山で芝刈りに、
 おばあさんは川で洗濯をしていました。
 すると川上の方からドンブラコ、ドンブラコと、大きな桃が流れてきました。
 「おや、これはこれは大きな桃だこと」
 おばあさんは桃をひろいあげて、家に持ち帰りました。
 そして、おじいさんとおばあさんが桃を食べようと
 桃を切ってみると、なんと、中から元気の良い男の赤ちゃんが
 飛び出してきました。
 おじいさんとおばあさんは、大喜びです。
 桃から生まれた男の子を、『桃太郎』と名付けました。

 桃太郎はスクスク育って、やがて強い男の子になりました。
 大きくなって桃太郎は分かりました。
 悪い鬼が多くの村人を苦しめているのです。
 そしてある日、桃太郎が言いました。
 「ぼく、鬼ヶ島(おにがしま)へ行って、わるい鬼を退治します」
 そして、おばあさんにきび団子を作ってもらうと、
 鬼ヶ島へ出かけました。

 旅の途中で、イヌに出会いました。
 イヌはきび団子をもらい、桃太郎のおともになりました。
 そして、こんどはサルに出会いました。
 サルもきび団子をもらいお供になりました。
 そしてこんどは、キジに出会いました。
 キジもまた、きび団子をもらいお供になりました。
 こうして、イヌ、サル、キジの仲間を手に入れた桃太郎は、
 鬼ヶ島へやってきました。
 
 鬼ヶ島では、鬼たちが近くの村からぬすんだ宝物をならべて、
 酒盛りの真っ最中です。
 「みんな、ぬかるなよ。それ、かかれ!」
 イヌは鬼のおしりにかみつき、サルは鬼のせなかをひっかき、
 キジはくちばしで鬼の目をつつきました。
 そして桃太郎も、刀をふり回して大あばれです。
 とうとう鬼の親分が、
 「まいったぁ、まいったぁ。こうさんだ、助けてくれぇ」
 と、手をついてあやまりました。
 桃太郎とイヌとサルとキジは、鬼から取り上げた宝物をくるまにつんで、
 元気よく家に帰りました。
 おじいさんとおばあさんは、桃太郎の無事な姿を見て大喜びです。
 そして三人は、宝物のお陰で幸せに暮らしましたとさ。