歴史は人生の教師

高3、人生に悩み休学。あったじゃないか。歴史に輝く人生を送っている人が。歴史は人生の教師。人生の活殺はここにある。

源信僧都⑪-3(人身受け難し 今已に受く)

2009年09月22日 | 七高僧
源信僧都⑪-3(人身受け難し 今已に受く)

私達は日常、有難いというが、
あることがまれだということから
出た言葉なのだ。

これは科学的に考えても肯ける。
人間死ねば焼かれて空気になり灰になる。
この場合、心というものを一応除外して考えても、
人間を造っていた空気は宇宙全体に飛散する。
空気には境界はないからだ。
また、灰になったものは、
そこらあたりの地上に積って土となるだろう。
土には植物が生えることもあろうし、
長い間には堅い岩石にもなるだろう。
それが雨や風によって運ばれて川や湖や海に
洗い流されて沈積する。
そして人間を造っていた空気や灰が
再び集合して一個の人間に生れるまでの困難さ、
有難さを考えても判るだろう。

『涅槃経』には
「地獄に堕ちるものは十方世界の土の如く、
 人間に生れるものは爪の上の土の如し」
とも説かれている。