歴史は人生の教師

高3、人生に悩み休学。あったじゃないか。歴史に輝く人生を送っている人が。歴史は人生の教師。人生の活殺はここにある。

源信僧都⑩-11(往生要集-この世の自業苦)

2009年09月16日 | 七高僧
源信僧都⑩-11(往生要集-この世の自業苦)

ジゴクと言うのは中国の言葉で、
釈尊は印度の方だから、印度の言葉でナラカと言われた。
ナラカということは、私達に判る言葉になおすと
「苦しみの世界」ということである。
ジゴクは、この世にも死後にもあると教えるのが仏教だ。

この世のジゴクといいますのは、
「自業苦」と書き、
毎日が不安で暗い心で、
生き甲斐のない生活をしている人をいい、
これをたゞ今がジゴクへ堕ちている人という。

「私ほど業なものはいない」と
他人をウラミ、世間をノロイ、
苦しみ悩みの不幸の絶えない生活が、
この世の自業苦(ジゴク)なのだ。
殆どの人が仏教でいうこのジゴクへすでに堕ちている。

ところが『大無量寿経』には
「苦より苦に入り、冥より冥に入る」
と説かれて、
今苦しみ悩みのたえない者は必ず死後も
ジゴクの苦を受けるのだと教えてられる。
現在が闇の生活を送っている人は、
死後もまた闇の地獄と堕ちて
苦しまねばならない。