歴史は人生の教師

高3、人生に悩み休学。あったじゃないか。歴史に輝く人生を送っている人が。歴史は人生の教師。人生の活殺はここにある。

源信僧都⑩-10(往生要集-頭下足上)

2009年09月15日 | 七高僧
源信僧都⑩-10(往生要集-頭下足上)

江戸末期、四国は讃岐に庄松同行という
妙行人(阿弥陀仏の本願に救われ活躍された人)がいた。

彼は字の縦横の分からぬ、銭の勘定もできぬ
世間では馬鹿、昔は八文と呼ばれていた。
ところがこと仏教になると、これが馬鹿だろうかと
思うようなことをしている。

寺でご法話があり、帰ろうとしていた時、
庄松が本堂で逆立ちを始めた。
「オイ庄松、年甲斐もなく、逆立ちなんかしておると
倒れて、怪我するぞ」
と友達が忠告すると、すかさず庄松
「まだ分からんかのう。お前達が地獄へ堕ちる様を
 教えているのじゃ。
 お経には、この世で弥陀の本願に救われずに
 地獄へ堕ちてゆく者は頭下足上で堕ちてゆくと
 説かれているではないか」
といい加減に仏教を聴いている者たちに
警鐘乱打している。

頭下足上とは、頭を下にし、足を上にするということで
逆立ちしているということである。

明日とも知れない命を持ちながら、
まだまだ生きれると思っている。

悪人でありながら、
どこがオレが悪人なんだ、あいつの方が余程
悪いじゃないかと、うぬぼれ一杯。

こんな真実と反対のことしか思えないから
頭下足上で地獄行きなのだ。

庄松の言葉が耳に痛い。