今日ご紹介するのは今月開けたてのこの5本です。
『GLENMORANGIE15YEARS』 700ml,43%
グレンモーレンジ15年
こちらはグレンモーレンジの旧瓶です。
裏貼りがヴーヴ・クリコ ジャパン株式会社になっていますので、
2005年~2009年にかけて流通していたものということになるでしょう。
15年はバーボン樽で15年間の熟成の後、さらに新樽で追熟を行うことにより、
リッチでスパイシーなキャラクターに仕上げています。
飲んでみると実際かなり高いクオリティで満足させられます。
バーボン樽由来のバニラ香にスパイシーさが加わり、滑らかな舌触りとリッチな
ボディはグレンモーレンジの王道といえるでしょう。
開栓日:2012年6月1日 ワンショット価格:1,000円
『TOMATIN25YEARS』 700ml,43%
トマーチン25年
オフィシャル・現行品の25年ものです。
このパッケージは2009年にリニューアルされた後のものなので、
原酒は1980年代前半と思われます。
黄色い果実を思わせる香りとハチミツの香り。熟れたバナナやバニラを
感じさせる味わい。フィニッシュで微かにパッションフルーツのような南国
の香りを感じられます。
手ごろに飲める長熟ボトルとして、一度はトライしていただきたい1本です。
開栓日:2012年6月1日 ワンショット価格:1,300円
『BBR/ABERLOUR19YEARS(1992/2012)』 700ml,55.1%
BBR/アベラワー19年(1992/2012)
最近人気の高い、BBR社の100年前のラベルを再現した復刻ラベルシリーズです。
アベラワーはシェリー樽のイメージが強いのですが、今回のボトルはバーボン樽。
サンプルを飲んだ印象がかなり良かったので導入しました。
度数の高さからか初めはややアルコールの香りがたちますが、バニラに包まれた
シリアルの香りも感じられます。口に含むと非常にクリーミーで肉厚なボディ。
キャラメルのような甘みもあり度数の高さを感じさせません。
フィニッシュではややハーブを思わせる複雑なニュアンスもあります。
非常に安定感のある味わいでオススメです!
開栓日:2012年6月2日 ワンショット価格:1,000円
『CELEBRATION OF THE CASK
Bowmore(1/5/97-23/09/11) EXCLUSIVE FOR SHINANOYA』 700ml,60%
セレブレーション・オブ・ザ・カスク/ボウモア(1997年1月5日/2011年9月23日)
セレブレーション・オブ・ザ・カスクはボウモア蒸留所で研鑽を磨き、ウイスクー業界で
最高の名誉とされる『キーパー・オブ・ザ・クエイク』の称号を持つ重鎮、ケニー・マッカイ氏
が最高の状態のウイスキーを選び、シングルカスク、カスクストレングスで瓶詰した
モリソン&マッカイ社のアッパークラスレンジです。
今回のボトルは信濃屋食品向けに特別に瓶詰めされたシングルカスクで、カスクナンバー
80028番のホグスヘッド樽から267本が瓶詰めされています。
60%という高いアルコール度数ながらも尖った印象はなく、柑橘系の香りと潮風の香りが
混じり合ったボウモアらしいアロマです。オフィシャルとはちょっと違いますが、この手の香り
はボトラーズものによくあるように思います。
アタックで甘みを感じた後に一瞬のシトラス、そして苦みにも似たスモーキーフレーヴァーが
湧きあがり、そのままフィニッシュへと続きます。
これからの季節に合いそうな爽やかなアイラモルトです。
開栓日:2012年6月1日 ワンショット価格:1,000円
『TOMBOLINI/CHERRY BRANDY』 750ml,30%
トンボリーニ/チェリーブランデー(1970年代流通品)
最後はリキュールのオールドボトルです。
この生産者は初めてみる業者で、取るかどうか迷ったのですが、
結果的には正解でした!
中部イタリアのマルケ州ロレート(LORETO)の小さな生産社によって生産
されていたマラスカ種のチェリーを使用したリキュールのようです。
※輸入元資料にはモデナの生産者とありましたが、ラベルにLORETOの
表記があったのでそのように解釈させていただきました。
香りはヒーリングのような分かりやすいチェリーの香りではなく、コーラの
駄菓子やチェリー味のキャンディのよう。
しかし口に含んで舌の上を転がし、舌の根元から喉へ通り過ぎるあたりから
繊細なチェリーの味わいがすぅーっと広がっていきます。そして飲み込んだ後
の返しも非常に上品なチェリーの余韻。
ストレートでも十分にお楽しみいただけるオールドリキュールです。
開栓日:2012年6月2日 ワンショット価格:1,200円