脳のミステリー

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ハイパーグラフィア・・・書くことは私という人間の至高の営みのひとつ!

2012-03-31 20:10:01 | Weblog
          フォトは有名な ヨハネス・フェルメール作『手紙を書く女』の手もと♪



私のブログの開設から2457日が経った。

書かずにはいられない時があるのだから、きっと軽いハイパーグラフィア(書かずにいられない病)であることは間違いないと思っている。
ハイパーグラフィア(書かずにいられない病)とライターズ・ブロック(書きたくても書けない病)について、
自ら両方の症状を経験した医師でもある著者はアリス・W・フラハティ(Alice W. Flaherty)という女性である。
脳科学と精神医学の視点で言語と創造性の科学に迫る女医は・・・
ハイパーグラフィアの基準として:
1 同時代の人々に比べて圧倒的に大量の文章を書く
2 外部の影響よりも強い意識的、内的衝動に駆られて書く
3 書いたものが当人にとって哲学的、宗教的、自伝的意味を持っている
4 当人にとっての重要性はともかく、文章が優れている必要はない
4点をあげている。

『書くことは人間の至高の営みのひとつだ』と頷いている私は「多すぎる情報はマイナスになる」そして「脳は少ない情報の活用に向いている」という人の言葉に、更に大きく頷ける。
ミラン・クンデラは、大量のグラフォマニア(何でもかんでも書いてしまう)の存在は結果として言葉の洪水を引き起こし、誰の言葉も聞いてもらえなくなって、書かれた言葉の意味を脅かす。
・・・・・プラハの音楽芸術大学 (AMU) 卒業したミラン・クンデラ(Milan Kundera)は、チェコ生まれのフランスの作家・・・・・クンデラは幼少時から音楽教育を受け、小説の文体や構成に音楽的素養が反映されている。





ところで、二人の人間にプロジェクトを与え、一人には金銭を支払い、もう一人には払わないとする実験を行った人がいる、と聞いた。
前者の創造性は報酬によって損なわれるらしい
頷ける

プラトンは「パイドロス」のなかで、ソクラテスが書き言葉の普及によって記憶力が退化することを恐れ、書き言葉は欺瞞的だと考えていたと記している。
ソクラテスはまた、話し手は聴衆の反応にすぐに答えることができるが、書き手と読み手は互いに阻害されていると指摘した。
コンピューターが可能にした即時性、改訂しやすさといったもののおかげで、書くことは話すこととほとんど同じくらい流動的になった。



やっぱり、私はハイパーグラフィア
文字には異常なほどの興味を持っている

日本への漢字の渡来は、五世紀の頃、王仁の百済からの来朝に始まると言われているが、それ以前に帰化人によりもたらされている事を考古学上の遺物が物語っている。
それによると一世紀初頭まで遡る。
日本固有の文字の有無についても多くの議論があり、日本人の一人として人情的には日本固有の古代文字の存在を認めたいが、残念ながら存在しなかったらしい

漢字からひらがなへの変化空海が平仮名を創作したという伝承があるが、これは俗説に過ぎない。
平仮名の元となったのは、楷書ないし行書で表現される万葉仮名である。
「あ」は「安」、「い」は「以」に由来するように、万葉仮名として使用されていた漢字の草体化が極まって、ついに元となる漢字の草書体から独立したものが平仮名と言える。
すでに8世紀末の『正倉院文書』には、字形や筆順の上で平安時代の平仮名と通じる、半ば草体化した万葉仮名が見られる。

片仮名に関しては・・・吉備真備が片仮名を創作したという伝承があるが、これは俗説に過ぎない。
万葉仮名の省略は8世紀初めから見られるが、片仮名の起源は、9世紀初めに奈良の古宗派の学僧が漢文を和読するため、訓点として万葉仮名を付記したものに始まると考えられている。

コンピューター時代になったが、『書くことは人間の至高の営みのひとつだ』と頷いている私にとっては『文字で書く』ということから、漢字・平仮名・片仮名には感謝感謝


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