「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

47都道府県「住んだ町」「旅した町」(北海道)小樽(2)短かい夏

2021-04-21 06:14:24 | 2012・1・1

北海道の夏は短く転勤者にとっては寂しく感じる。海水浴ができるのは7月末から8月初めの僅かな間だ。しかし、札幌在勤時(1971年₋81年)子供が成長期だったこともあり想い出深い。短い夏休みだったが、妻は何回か子供たちを連れて小樽の張碓(はりうす)の海へ出かけた。湘南の海と違って岩場で波とたわむれることは出来なかったが、当時、叫ばれかけてきた公害の心配はなかった。

筆者は小樽の銭函海岸のカントリークラブのゴルフ旧コースへ月に1回は出かけた。昭和3年(1928年)に3ホールから始まったという北海道最古のこの9ホールのコースは自宅から車で30分の距離にあった。テレビのナイター中継で来札した巨人軍の王選手の一本立ち打法の荒川博コーチと一緒にプレイしたことが懐かしい。

小樽の短い夏を彩る祭典が「うしお祭り」だ。7月末の週末、市内の企業や団体が梯を作り、そろいの浴衣で一夜踊りまくる。夜空に上がる花火も圧巻だ。運河にレンガ造りの倉庫群は北の祭りに映える。


緊急ではなく非常時宣言では

2021-04-20 08:35:30 | 2012・1・1

三回目の緊急事態宣言が20日大阪、兵庫、京都の関西2府1県に再発令される。東京など1都3県でも週末までに国に対して再発を要請するようだ。しかし、世論はあまり、三度目の正直に期待していない。庶民から見れば、似たような名称の「蔓延防止等重点」措置が実施されているさ中ではなかったのか。”屋上屋を重ねる"感がする。

こう何回も同じような「宣言」とか「措置」といった言葉が繰り返されると、 仮に効果があっても言葉が色あせてくる。いわんやである。ここは思い切って名称を変えたらどうだろうか。僕ら銃後の小国民世代が思いつくのは”非常時”である。あの時代、何かにつけ”非常時”という言葉が使われた。

”非常時”の時代。都会では灯火管制が敷かれ、灯が外に漏れないよう軍から命令された。街灯は消され、いわんや商店は店を閉じた。事実上の夜間外出禁止令であった。”勝つまでは頑張ろう”の非常時。コロナ戦争、非常時体験の僕ら世代は夜間外出禁止令が出ても頑張れるのだが、宣言が出ても、路上飲みがやめられない若い世代は大丈夫か。

 

 

 


小池知事 緊急事態宣言の再発要請をするのなら

2021-04-19 06:56:36 | 2012・1・1
東京都の小池百合子知事が昨日18日職員に対し”緊急事態宣言の要請も視野にいれてスピード感を持って対応を検討するよう”指示した。関係筋によれば、変異株の急増次第では今週末にも政府との間で話合いにいるという。確かにここにきて、東京都のコロナ新規感染者数は 「蔓延防止」措置下にもかかわらず、増加傾向にストップがとまらない。

小池知事は当初から緑の防災服にマスク姿で頑張っておられるが、僕に言わせれば、夜の繁華街の見回り隊や東京湾の橋の危険信号の点灯程度では如何がものだろうか。人の生命にかかわる問題である。特措法で罰則まで設けたのなら、違反者は厳罰に処すべきだ。言葉は悪いが”出したり、ひっこめたり” では宣言ずれしてインパクトがない。

感染性の強い変異株の発生で新局面を迎えているみたいだ。東京の23区市町村別新規感染者数が毎日の新聞の都内版載っているが、昨年初期の段階では新宿区と世田谷区が断然多かったが、最近は盛り場があまりない杉並、板橋、練馬、江戸川などくまなく感染が広まっている。何を意味するのか。"ソーシアルワーカー以外東京へ来ないでという小池知事の気持ちもわかるが、色褪せた緊急事態宣言頼みでは困る。要請するなら非常時宣言だ。









菅義偉総理のワクチン会社へのご挨拶

2021-04-18 08:05:39 | 2012・1・1
訪米中の菅義偉総理が15日バイデン大統領との首脳会談で対中国結束で一致、両国は新しい時代に入った旨の共同声明を発表した。これを伝える新聞の同じ紙面に菅総理がわが国へのコロナ.ワクチン供給の大手製薬会社、ファイザーに10分間電話をかけ、安定供給を要請したという記事があった。コロナコロナが毎日の僕にとっては不見識だが、このニュースのほうに関心がある。

小ブログは菅総理が2月、河野太郎大臣をワクチン担当に任命する前から対応が後手後手だと批判してきた。G7先進国中、接種が始まったのが一番最後。わが国がコロナ対策として昨年500億円の借款供与したインドネシアでさえ2月には中国からワクチンを入手、ユドヨノ大統領も接種している。なぜ、わが国は遅れをとったのであろうか。やはり政府のワクチンについての国民へのPR不足ではないだろうか。

菅総理のファイザー社に対する電話要請は一国の総理のアクションとして果たしてどうなのか、僕には分からないが、コロナ禍終息にはワクチンしかない。16日の全国の新規感染者数は4522人、前回の緊急事態宣言解除後の最多記録である。政府は「蔓延」措置で乗り切ろうとしているが、それより確実なのはワクチン接種のスピードアップである。”五輪中止も一つの選択肢”といっている場合ではない。"ジョー”(Joe)と゛ヨッショ”(義偉)の仲、よろしく、河野大臣お願いします。




47都道府県「住んだ町」「旅した町」(北海道)小樽(1)運河  ニシン御殿

2021-04-17 07:11:44 | 2012・1・1
札幌の隣町小樽は電車でも1時間足らずだが、異国情緒の札幌と違って昔の内地の港の匂いがした。1970年代、札幌に勤務した筆者はその匂いを求めて札幌の「すすき野」から小樽の「花園」繫華街へ何回ともなく遠征した。当時、小樽は明治時代に掘った運河もレンガ造りの倉庫群もそのまま。「錨屋」という木造旅館も残っていた。

小樽はサカナのおいしい町である。明治から大正にかけて小樽はニシンの渡来(くき)で沸いた。当時の網元の家が港である祝津に「ニシン御殿」として残っており、観光で賑わっているが、筆者らは地元の人達だけ行く寿司店へ”はっかく”という断面が八角形の小樽だけのサカナや昔東京湾でよく獲れたシャコの”王様”、がさエビを握ってもらった。

小樽駅は東京の上野駅を模して出来たのだそうだが、筆者は周辺の迷路みたいな「三角市場」の雰囲気がすきだった。石原裕次郎らが歌った「小樽のひと」が世に出たのは昭和40年、もう半世紀以上も昔のことだ。運河の幅が半分になっても仕方がないのかも。



フレイルのお詫び

2021-04-16 11:46:58 | 2012・1・1
加齢による心身の老化現象(フレイル) でパソコンのキーをたたく指(薬指)の力が弱まり変換に時間がかかり時にはケアレスミスが出始めた。お詫びします。同時に器機が孫のお古のためか時々反応しません。コメントに対するお礼もできません。申し訳ありません。
(akiko 様)戦争中、五反田の大崎橋のたもとの五反田東宝の隣に国民酒場があり、賑わっていました。戦後代議士になった広川弘禅さんが経営していた気がします。ちなみに、戦前(昭和10年代)五反田には五反田劇場〈新興)大崎舘(松竹)麒麟舘、五反田大都、がありました。舘内は男女別席で、中央に警官の臨官席があり、”おせんにキャラめる”の物売りがいました。時代をかんじます。


蔓延防止はワクチン接種のスピードアップから

2021-04-16 06:38:49 | 2012・1・1
「蔓延防止等重点措置」が神奈川、埼玉、千葉、愛知4県に追加適用され、これで全国10都府県が”まんえん”支配下に入ったが、今一つ人気がない。ネット「人気投票」では"効果を期待する”が2.8%、"しないが76%もある。適用前から早くも緊急事態宣言を再発すべきだという声さえある。

こんな中で昨日自宅に「めぐろ区報」(4月15日)が届いた。東京では65歳以上の高齢者を対象にしたコロナワクチン接種が12日から世田谷区や八王子などで始まっているが、目黒区はまだである。区報は”75歳以上の方接種始まる”という見出しで年齢3区分に従って指定の日時にLINEや電話で予約する方式である。しかし、65歳から75歳まで層の情報はない。多分、この層までスケジュールが組めないのかもしれない。

感染性の強い変異株の新しい襲来もあって国民は一日も早いワクチンの接種を望んでいる。しかし、変異株が主力となると心配される5月、6月になっても高齢者対象さえ終えることができるのだろうか。「まんえん」よりワクチン接種のスピードアップを望みたい。


"大きなウうねり”になる前に非常時宣言を

2021-04-15 07:11:33 | 2012・1・1
昨日14日の全国のコロナ.ウィルス新規感染者数は4309人,4000人をこえたのは第三波の山だった1月28日以来とのこと。この現実について菅義偉総理は昨日の国会で”関西圏など特定の地域を中心に感染拡大が進んでいるが、全国的な大きなうねりまではなっていない”との認識を示した。政府コロナ分科会の尾身茂会長も現在の感染状況は初めて゛第四波”だとの見解をのべた。

政府の危機認識は僕とは違うみたいだ。昨日の大阪の新規感染者数は2日続けて1000人を超えて1103人、この大半は新しい変異株によるものだという。この波は首都圏にも押し寄せてきており、この1週間で255人も記録されており、尾身会長も5月にはこの感染力の強い変異株が主力になると予測している。

この新事態に対して大阪の吉村知事は緊急事態宣言の再発を政府に要請する意向のようだ。先日「蔓延防止措置」がとられたばかりだ。菅総理には申しわけないが”色褪せた”感じの緊急事態宣言を再発する程度で終息できるだろうか。見まわり隊ではなく、夜間外出禁止令を視野にいれた非常時宣言をワクチン接種が一巡するまで発令すべきだ。




47都道府県「住んだ町」「旅した町」(北海道)札幌(4)百花繚乱

2021-04-14 07:19:27 | 2012・1・1
札幌の春は素晴らしい。福島県の三春は桜梅桃が一斉に咲き誇ることから三春というそうだが、その意味では札幌は”百春”だ。長い冬の眠りから覚めてありとあらゆる花が咲きほこる。5月初めの連休前後には大通り公園の500本ものリラが咲き始め”ライラック祭リ”が催される。半世紀以上も続く伝統行事だ。

梅雨のない北海道の6月は最高の季節だ。百花が咲きそろうこの季節(15日)に札幌の北海道神宮の例大祭が催される。明治2年創設の北海道の守り神。かっては札幌神社と呼ばれたが、昭和39年明治天皇を合祀され改名された。道内の企業は夏のボーナスを先行して渡すところが多い。お祭りに合わせて中島公園で縁日が立ち並ぶが、その規模は国内でも十本の指に入る。

冬の祭りとえば「雪まつり」だ。2月第一週の土日を挟んで1週間大通りのメイン会場を中心に繰り広げられる。昭和25年札幌の高校生の四体の雪像から始まったそうだが、今では会期中200万人の観光客が集まる国際的なイベンツとなった。

47都道府県「住んだ町」「旅した町」(北海道)札幌(3)三角山 屯田兵

2021-04-13 05:59:57 | 2012・1・1
札幌での足掛け10年、筆者一家は三角山(311m)の麓の西区山の手一条に一軒家を借りて住んでいた。朝晩山を眺めながらの生活は東京生まれ生活の僕にとっては珍しく快適であった。しかし、年のうち半分近くは「冬」の札幌で一軒家暮らしの僕にとっては厳しすぎた。何年かは雪景色も楽しかったが、慣れると屋根の雪下ろし、玄関前の雪かきにネを上げてしまった。

しかし、札幌在勤中(1971年ー81年)わが家が東京を離れていたのは幸いであった、環七の大気公害で小児喘息であった子供が健康になり、学校の必修科目であったスキーの授業のため三角山へ出かけたり,当時あった荒井山へジャンプ台に遊びに行ったりした。信州生まれの老妻も雪の中の生活もさほど苦ではないようだった。

山の手の家から琴似駅までは歩いテ30分ほどで途中、琴似神社の境内には明治の初め開拓使時代内地(本州)から入植した屯田兵の家屋が復元されてあった。地下鉄の東西線はまだ琴似までしか開通してなかった。JR琴似駅は高架になったばかりで、遠く手稲の四季折々の景色の変化が遠望できた。

手稲は札幌市民の近間のスキー場として賑わい、夏は遊園地となり、ゴルフもできる。近くには朝里温泉もあり日帰り入浴を楽しんだおともあった。