「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

29年ぶりの札幌の大雪に想う

2016-12-11 06:15:12 | 2012・1・1
札幌が12月初旬としては29年ぶり、積雪65センチという大雪に見舞われている。テレビの画面でみると、中心部の時計台から大通にかけて白一色、路面電車は除雪が間に合わず終日、運休中止、新千歳空港では200便以上が運航停止だという。僕は昭和46-47年の冬から55年―56年の冬までの10年間勤めの関係で札幌に住んだことがあるが、こんな大雪の記憶はない。今年の札幌は10月の初積雪、11月上旬の23センチの記録的な積雪といい異常である。お見舞い申し上げます。

29年ぶりの大雪というから僕は体験していないが、東京生まれ東京育ちの僕にとっては、北海道の冬はからっきしダメだ。最初の冬は札幌五輪の年で、五輪讃歌「虹と雪のバラード」(トワエモア)のように、札幌の町には地下鉄が走り、地下街ができ、新しい街に生まれ変った時期であった。しかも、新しく誕生した会社勤務とあり、冬の北海道の生活は何ら苦でもなくむしろ楽しんでいた。住まいもジャンプ台に近く、子供たちは歩いてスキー場へ行ける自然豊かな場所だった。

しかし、3年も経つと、長い冬が僕には苦痛になってきた。家のまわりの雪かきが出来ず、郵便配達の人から”この家には男がいないのか”と怒られた。なにより通勤の足が厳しく、バス通りに出るまで、気をつけて歩いているのだが、何回も転んだ。北海道生まれは幼い時から雪道に慣れているのだが、僕らは歩き方がら違うようだ。

僕が住んでいた40年前には人口100万人だったが、今は150万人、地下鉄も1路線だったのが3路線になり、郊外にまで延びている。昔に比べれば、冬季の生活も楽になってきたようだが、やはり雪国になれない者にとって老後を送るにはどうだろうか。

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4 コメント

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離れると (chobimame)
2016-12-11 11:31:31
北海道生まれの知人が数名おりますが、一度北海道を離れてしまうと、もう帰りたいとは思わないと、みな言っています。
やはり雪の季節は、いくら札幌でも過酷に思えるそうです。
北海道の四季は、関東人には憧れがありますが、観光と生活では違い過ぎるのでしょうね。
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インフラ整備 (kakek)
2016-12-11 16:47:04
chobimame さん
緯度的にはヨーロッパと変わりませんが、インフラがまだ整備されていないのでしょう。道外からの移住者は一軒家ではなくて集合住宅に住むべきです。ただ北海道の家屋の構造はよくできていて、冬でも快適、夏は冷房なしでくらせます。5月―11月だけでしたら最高の地です
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老後を北海道 (頑固親父)
2016-12-12 12:32:11
>一度北海道を離れてしまうと、もう帰りたいとは思わないと、みな言っています。

私のゴルフ仲間で転勤族が老後を北海道に終の棲家にしている方が結構います。

札幌のインフラは世界有数です。
こんな日でも自動車は結構流れています。

何より夏の涼しさが最高です。

自然がすぐそばにあり美味しい食材が簡単に手に入ります。

一万円で東京まで飛べるし・・・・

と、やせ我慢して住んでいます。

薪ストーブが無かったら・・・・・命より沢山作った薪を焚き終わったら暖かいタイに住むのが夢です。
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ウイ”好き-”では (kake)
2016-12-13 09:37:37
頑固親父 さん
10年の札幌生活でウイスキーばかり飲んでいて、スキーを楽しまなかったバツです。酔って雪の夜道を懲りずに何回も転倒しました。その痛みは今でも覚えています。
北海道は積極的に楽しむところです。”ずくなし”(信州方言で怠け者)には向いておりません。
札幌で小学―高校生活を送った子供たちは、毎冬札幌へスキー旅行へ出かけています。多分、転んだりしないと思います。
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