東西両横綱不在、三大関で始まった11月東京場所は前半五日目にして早くも二大関がケガで休場、「一人大関」の寂しい場所となった。このところ休場続きの横綱白鵬、鶴竜が今場所もお休み、まさに”看板に偽りあり”だが、そこへもってきて、三大関のうちの期待された朝乃山が三日目腰痛めて欠場、新大関の正代までか昨日、かとのケガで休場、残るは貴景勝一人となってしまった。
双葉山時代からの80年近くの大相撲ファンだが、本場所で横綱不在、一人大関 の場所は長い大相撲の歴史にもないのではないか。大関は横綱に次ぐ相撲の地位で、東西に大関がいない場所は複数いる横綱のうちの一人に「横綱大関」を併記させるほどのものだ。横綱とちがって土俵入りなどの行事はないが、他の三役とはちがう格式がある。
大関は貴景勝一人だが、大関から陥落した”大関OB"力士が十両以上に照ノ富士、高安両小結、平幕栃ノ心,十枚目琴奨菊と四人もいるのも珍しい。過えすか去の栄光を知っているだけに下位の地位で土俵にたたきつけられる姿は痛ましい。しかし序二段まで陥落した照ノ富士が五日目まで全勝、貴景勝と並んで優勝戦線のトップを行くのは頼もしい。このまま勝ち進み優勝し来場所も好成績につなげて大関の座にカムバックしてほしいものだ。
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