「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

ボランティア活動 強制就労世代

2018-07-18 05:32:53 | 2012・1・1
7月14日から16日までの3連休に西日本豪雨被災地に全国各地から4万人ものボランティアが入り活躍した。ボランティアとは、元々の意味は”自分の意思により参加したした志願兵”(wikipedia)のことで、古くは十字軍時代までさかのぼってあったという。わが国で一般的に、このカタカナ言葉を耳にするようになったもは1995年1月の阪神淡路大震災後ではなかっただろうか。

僕はボランティア活動はしたことはないが、戦争末期と戦争直後、疎開の建物撤去や空襲の焼け跡整理に学校ぐるみ動員された。”自分の意思”によるものではないからボランティアではない。広島原爆の際には当時中学1年だった広島1中(現在の観音高校)の生徒と職員352人が爆心地近くで疎開の建物撤去中被災地で亡くなっている。若者は徴兵されて戦地へ行き、13,4歳の僕ら少年まで動員された。

1923年の関東大震災の資料を見ると、当時の写真には東京湾に停泊中の米国海軍が芝浦にテント村を建てて被災者を支援する写真や汽車の屋根の上まで乗って東京脱出する被災者の写真はあったが、ボランテイアの活躍らしき写真はなかった。いわゆる朝鮮人暴動で治安が悪く、ボランティアどころではなかったのだろう。

2011年3月のの東日本大震災では延べ100万人を超すボランティアが活動したという。自然災害がそうあっては困るが、定着してきた。外国にも同じような活動はあるのだろうか。強制就労を体験した世代だけに、ボランティア精神を大切にしたいものだ。

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3 コメント

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ボランティア (chobimame)
2018-07-18 09:41:36
この時期ボランティアに行く方は、熱中症に気をつけねば逆に迷惑をかける結果になりますから、気を使い体を使いで大変だと思います。
最近は、ネットの発達で自然災害直後に大量の支援物資が全国から送られてくるそうですが、交通路が確保しづらい地域では、支援物資が邪魔をして救助隊の交通を妨げてたりするそうです。
善意とは難しいものです。
その逆で、避難地域には性犯罪や空き巣が増えているそうです。
非道すぎて捕まえてたら極刑にしろと思います。
こうした被災地には、思いもよらない事態が生じたりします。
1日も早い復興を願います。
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これからも (kakek)
2018-07-19 15:00:47
chobimame 様
人口の2割にも満たない戦前生まれの僕らは、誤解を呼ぶかもしれませんが、ボランテイアという発想がありません、戦前、全体主義の下でそだったせいでしょうか。国の命令ならば動くのですが(笑い)しかし、良い制度です。今後とも上手に運用されていきたいものです、インドネシアにも相互援助という考え方がありますが、アチェ地震の時はあまり役に立たなかったようです。
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これからも (kakek)
2018-07-19 15:01:08
chobimame 様
人口の2割にも満たない戦前生まれの僕らは、誤解を呼ぶかもしれませんが、ボランテイアという発想がありません、戦前、全体主義の下でそだったせいでしょうか。国の命令ならば動くのですが(笑い)しかし、良い制度です。今後とも上手に運用されていきたいものです、インドネシアにも相互援助という考え方がありますが、アチェ地震の時はあまり役に立たなかったようです。
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